新型コロナウイルスの感染拡大で多くの死者が出たアメリカでは、去年上半期の平均寿命がおととしの通年の平均に比べて1歳短くなったと、CDC=疾病対策センターが発表しました。感染は去年下半期により深刻になったことから、通年の平均寿命は、さらに短くなる可能性もあります。 アメリカのCDC=疾病対策センターが18日発表した報告書によりますと、去年、1月から6月までの半年間のアメリカの平均寿命は77.8歳で、おととしの通年の平均の78.8歳より1歳短くなりました。 これについてCDCは、新型コロナウイルスの感染拡大によって死者が増えたことが背景にあるとして、感染がより深刻になった去年下半期のデータも反映した、通年の平均寿命はさらに短くなる可能性があると示唆しています。 また、人種別の平均寿命は、白人が0.8歳、ヒスパニック系が1.9歳、黒人が2.7歳、それぞれ短くなっていて、人種間の格差も広がっている