12月6日、北アルプスを貫く国道158号の「安房峠道路」が開通しました。 1997(平成9)年12月6日、岐阜県の飛騨地方と、オリンピックの開催を控えた長野県を東西に結ぶ国道158号の「安房峠道路」が開通しました。 安房峠道路の大半を占める安房トンネルは、安房峠の直下を通る延長4370mの道路トンネルです。それまでは大型車のすれ違いが困難な山道を走るしかなく、冬季は通行止めにもなっていましたが、トンネルの開通により峠越えがわずか5分に短縮されました。 安房トンネル(画像:写真AC)。 安房トンネルは、北アルプスの活火山であるアカンダナ山をよけるようにカーブしていますが、それでも高温帯を通過することから工事中には水蒸気爆発事故が発生。殉職者が出たほか、長野県側のトンネル坑口を移すことになり、建設中だった構造物はそのまま破棄されました。使われていない橋脚などが、トンネルの手前から現在も確認でき