現在、無線LAN規格の主流といえば、IEEE 802.11acだろう。対応製品は2013年春頃ごろから登場してきたが、2015年後半あたりから当初の製品より高速で、多機能な新世代の製品が出てきている。これらは「IEEE 802.11ac(Wave2)対応」と呼ばれることがある。 802.11ac Wave2 対応をうたう「Nighthawk X8 R8500」(ネットギアジャパン)。5GHz帯を2系統、2.4GHz帯を1系統利用可能で帯域は2166Mbps+2166Mbps+1000Mbpsとしている。実勢価格は約4万5000円 Wave2は正式な規格ではない IEEEの公式文書には「Wave1」「Wave2」といった文言は含まれていない。業界における便宜的な呼び方として使われてきた。そのため、公式な文書などは存在せず、どこまでをWave2の仕様とするかは曖昧な部分がある。本稿では、IEE