※追記:本記事では論文誌、学会名や社外講座名などを伏せております。もし必要でしたらSNS等にてお尋ねください(少しググれば見つかりますが)。 私は2022年3月に博士号(工学)を取得しました。いわゆる社会人博士というものです。 自分が博士課程に在籍していたときに、他の方のブログを読んで参考になったので、このようなものは数が多いほうがよいだろうと考え、自分の記録も残しておこうと思います。この記事が誰かの参考になれば幸いです。 tl;dr 研究者としては並以下の、プログラミング好きな研究者(40代管理職)が、4年かけて、「新しいソフトウェア作ったよ」という仕事とは無関係のテーマで博士号を取りました。 どのような人間か 私は企業の研究所に務めている研究者です。物理実験系の修士課程を修了し、情報系の研究所に入社するという、やや異色の経歴です。博士課程進学時(2018年4月)の肩書は主任研究員で、部
前回の転職エントリから3.5ヶ月、すなわちトヨタに入社してから3.5ヶ月が経ちました。 3.5ヶ月間とても気持ちよく働けたので、振り返り記事を書いていきます。座右の銘は「後ろを振り返らない」だったのに、歳を取ると振り返りがちになるんでしょうか。 インターネットの向こうの皆様にもぜひ弊社に興味を持っていただきたいので、弊社の良いなと思うところを書きます。嘘で興味持ってもらっても誰も得しないので、嫌だなと思うところもちゃんと書きます。 目次 前提: 所属とか経歴とか よかったこと1: 機会がめちゃ多い よかったこと2: 分散データ処理屋にとっては最高の戦場では? よかったこと3: 伸び伸び研究開発させてもらえる よかったこと4: 偉い人はすごい びっくりしたこと1: 同じ会社に知らない部署がすごいある びっくりしたこと2: 組織をまたいだディレクションがすごく緩い チョット嫌なこと1: コミュ
なんかこのブログに記事書くの、ほんと久々だなと思うんですが。 最近ずっと思ってたことがあったので、つい勢いで書きなぐってしまいました。若干炎上商法かもしれませんが、まぁたまには?いいや。 長文ですがお付き合いください。特に、ソフトウェア工学の研究している皆さん。 昨日、とあるソフトウェア工学のシンポジウムにて、機械学習モデルをWebサービスにデプロイするためのハンズオン、という企画がありました。 僕が運営委員やってるMLSEとの共同企画で、僕は発案者の1人ですが、当日は1人の参加者として中に混じっていました。 4人グループに分かれての作業だったんですけども、僕以外の3人は、いずれもソフトウェア工学の研究をしている修士の学生さんでした。 で、ハンズオンも後半になって「Dockerの使い方」の演習になったのですが、その3人ともDockerに触ったことがなさそうな雰囲気でした。いちいち確認したわ
Interview with Kouichi KISHIDA by Steve Wright 岸田孝一、Σを語る 通産省の主導のもとに展開されているΣ計画には賛否両論の声がある。ここでは、このプロジェクト、ひいては日本のソフトウエア産業がかかえる問題点について岸田孝一氏が語っている。聞き手であるSteve Wrightの紹介文(末尾に掲載)にもあるように、Σ計画の立案に重要な役割をはたした岸田氏は、最近その方向性に対するもっとも辛辣な批判者となった。その"軌道変更"の理由はどこにあるのか。岸田氏自身の言葉に耳を傾けてみよう。 UNIXとの出会い REVIEW:岸田さんは、日本で最初にUNIXの商業的利用(つまり研究開発以外の実際のソフトウェア・ビジネスでの利用)を図った人物として有名ですが、UNIXに出会ったそもそものきっかけは何だったのでしょうか。このシステムのどこに意かれたのですか。
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