1-1 炭酸ガス温暖化脅威説のウソ まず、炭酸ガスの温暖化脅威説はウソだらけです。温暖化と炭酸ガス濃度に関係のあることは私も認めます。22万年間にわたってボストークの基地の炭酸ガスの濃度とその時代に推定される気温との関係が同じ傾向を示しています。しかし、この事実からはどちらが原因で、どちらが結果なのか、それとも原因は別にあって、炭酸ガス濃度も温度もその結果なのか、が分かりません。こういう種類の議論をまるっきりしていないのです。これでは科学とはいえないでしょう。 このどちらが原因かという問題に決定的な証拠を示したのは、1991年のピナツボ火山の噴火です。その後2年間、大気中の炭酸ガス濃度が増えていないのです。人間がその間炭酸ガスを出さなかったのではありません。ピナツボ火山が噴火したので、埃が日光を遮断し、気温が上がらなかったのです。その結果、炭酸ガス濃度が増えなかったのです。 とするな