【瀋陽=比嘉清太】中国遼寧省で麻薬密輸罪に問われ、死刑判決が確定した武田輝夫(67)=名古屋市出身=、鵜飼博徳(48)=岐阜県出身=、森勝男(67)=福島県出身=の3死刑囚に対する刑が9日午前(日本時間同)、同省瀋陽と大連で執行された。 新華社電が伝えた。いずれも薬物注射による執行とみられる。 3人の刑執行により、1972年の国交正常化後、中国で死刑を執行された日本人は、6日の赤野光信死刑囚(65)を含めて計4人となった。 短期間のうちの集中的な刑執行に対し、日本側で中国の司法のあり方に対する疑問が強まる可能性がある。また、対中感情にも微妙な影響が出ることになりそうだ。 3死刑囚は2003年〜04年、瀋陽や大連の空港などで覚せい剤を所持しているところを逮捕され、07年8〜10月、遼寧省高級人民法院(高裁)で刑が確定した。このうち武田死刑囚は03年、中国で覚せい剤約9キロを集め、鵜飼