2008年6月8日、買い物客で賑わう東京・秋葉原の中央通りの歩行者天国が惨劇の場と化した「秋葉原通り魔事件」。当時、元自動車工場派遣社員の加藤(かとう)智大(ともひろ)が2tトラックで突入し、通行人をはねる、ナイフで刺すなど7人を殺害、10人を負傷させた。そして昨年2月17日、最高裁で死刑が確定し、現在は東京拘置所に収監されている。 事件当時、大手メーカーなどの派遣社員切りが社会現象となっている中で、同事件も派遣切りの弊害として議論の的となった。また加藤死刑囚の犯行を誘発したのが、ネットの掲示板だったことやオタク趣味があったことから、インターネット社会やオタク文化の弊害を指摘する声も少なくなかった。 事件後、秋葉原の歩行者天国は一旦、休止(2011年に再開)され、いわゆる“オタク風”の男性らが執拗に警官から職務質問されるという光景が随所に見られた。事件からすでに8年も経つがやはり“アキバ加