8月15日、日本は終戦から76年となります。 15歳という若さでフィリピンに渡り、海兵として戦った92歳の男性が、これまで語ったことのなかった当時の体験を初めて口にしました。 ■中村政夫さん(92) 「(隠れていた)岩に弾があたって岩の破片がビシビシと私の体に当たりました。」 76年前に体験した生々しい戦争の記憶を話すのは、北九州市八幡西区に住む中村政夫さん(92)。中村さんは、15歳という若さで東南アジアのフィリピンで戦闘に参加しました。 その恐怖、その悲惨さを中村さんはこの日まで、人前で話したことはありませんでした。 久留米市出身の中村さんは、14歳の時に志願して当時の海軍の通信兵に合格。 1944年、太平洋戦争が終盤に差し掛かる中、中村さんはアメリカの植民地フィリピンを占拠するため出発を命じられました。 ■中村政夫さん(92) 「日本人男性であれば、誰でも軍隊に入ってアメリカ軍と戦争