関西国際空港のハブ(拠点)化を目指す大阪府の橋下徹知事は18日、関西3空港についての自らの将来計画を明らかにした。2年後の平成23年をめどに関空と伊丹(大阪)を経営統合し、47年に伊丹を廃港にするという行程まで盛り込んだ大胆な内容で、同日開かれた北摂市長会で提示した。伊丹空港の地元からは反発も予想されるほか、国土交通省など、関係機関にも波紋が広がりそうだ。 計画書では、成田や羽田空港の需要予測も分析したうえで、関空の優れた空港機能を強調。関西3空港を「選択と集中」の考え方で関空と神戸空港に集約するとしている。23年には関空と伊丹の経営を一体化し、伊丹の収益を赤字に苦しむ関空に投入し財務構造を改革するという。 また、47年には関空と大阪市中心部を7分で結ぶ「関空リニア」を整備。同時に伊丹を廃港にし、跡地の売却益をリニア整備にあてる想定で、伊丹跡地は英語や減税の特区制度を活用した国際都市にする