JR神戸駅中央口の待ち合わせスポット「神戸夢見鶏(ゆめみどり)」が、設置から約3年になるのに知名度が低く、人が集まらない。高さ約2・5メートル。風見鶏の装飾に、きらめく積層ガラス‐。設置費用は約500万円という豪華なオブジェで、「待ち合わせ場所」とはっきり書いてもいるのだが…。(小川 晶) 2009年3月末、JRグループの観光企画「あいたい兵庫デスティネーションキャンペーン」に合わせてJR西日本が設置した。神戸駅に不慣れな人の目印に‐という“もてなし”の施策だったという。 しかし、思惑通りに人が待ち合わせない。 休日の昼下がり。改札前の案内図付近には、待ち合わせとみられる若者や家族連れらが常時10人近く集まっている。 一方、50メートルほど離れた「夢見鶏」の周りは閑散とした状態。「人の流れが見えづらいところで待ちたくない。なくてもええんちゃう」。友人を待つパート従業員女性(64)=神戸市垂