パリ五輪でロンドン大会以来となるメダル獲得を目指すサッカー女子日本代表。そのチームで中核を担うのが、マンチェスター・シティでプレーする長谷川唯(27歳)だ。世界最高峰の環境を持つビッグクラブでの生活、そして、世代交代が進む「なでしこジャパン」で実現したい目標とは?〈全2回の1回目/後編に続く〉 「ユイ!ユイ!」試合後に囲まれる 昨年11月、女子のマンチェスター・ダービーが初めてオールドトラフォードで行われた。先発した長谷川唯と途中出場の宮澤ひなた、2人の日本人のプレーに胸を躍らせた、その試合後のことだった。 スタジアムの外で「ユイ! ユイ!」と叫ぶ子供達の声が聞こえる。空耳のような気もしたが声のする方に目をやると、サインをする長谷川の姿と、長谷川を待つ多くのファンの姿があった。 この日はアウェイではあったが、長谷川がマンチェスターという街でしっかりと人気を獲得している姿は、なんだかちょっと