「身体だけでなく、頭も使って走りたい!」 そんなランナーの皆さんに向けて、 雑誌Number Do『大人の山登り。~ゼロから楽しむ入門編~』では、 「走る」を自分なりのやり方で追い求めてきた、 日本記録保持者、大学教授、そして作家の思考法を特集しました。 今回は、50歳にして2時間38分48秒の自己ベストを達成した “走る医学博士”田中宏暁教授の実践型講義を特別に公開します。 37歳の初マラソン。半年間みっちり走りこみ、タイムは4時間11分01秒。このとき、体重は50kg台後半。 9年後、46歳で2度目のマラソン。このとき、月間走行距離は40km程度、メタボになって体重は64kgに増加。にもかかわらず、タイムは3時間30分03秒と、40分以上も短縮した。 これは、福岡大学で運動生理学を研究する田中宏暁教授の実体験だ。田中教授は、数多くの学生や患者の運動データを集めて分析し、1つの仮説を組み