■預金の幻想 おカネで、あまり知られていないコワイ話がある。預金者が一斉にATMの前に並ぶと、おカネが引き出せない・・・もちろん、ATMの中の札束が不足するという意味ではない。銀行そのものに払い戻すおカネがないのである。これは、破綻寸前の銀行に限った話ではない。では、どうしてそんなことが起こるのか? たとえば、Aさんが銀行に100万円を預金したとする。銀行はAさんに利息を払うため、100万円をB社に貸し付け、利息をとる。ところが、B社は借りた100万円をすぐに使わないので、一旦銀行に預金する。すると、銀行はこの「B社の100万円」をC社に貸し出す。C社もすぐに使わないので、一旦銀行に預金する。さて、この時点で、Aさん、B社、C社は、銀行にそれぞれ100万円ずつ預金したことになる。 ある日、この3つの預金者が銀行から同時に100万円を引き出そうとしたとする。合計300万円が銀行から引き出され
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