売上高9兆円を誇る巨大企業にしては、あまりに大人気なく、残念な対応だった。 1月23日、ソフトバンクグループ傘下のソフトバンクロボティクスは、冨澤文秀社長兼CEO名義で各メディアに異例の通達を出した。 元社員で人型ロボット「ペッパー」の開発リーダーとして知られる林要(はやし・かなめ)氏について、「ペッパーの父」「生みの親」「元開発者」「元開発リーダー」などと呼称しないように、というものだ。 「(林氏が)いかなる点においても主導的役割を果たしたり、特許を発明した事実はない」「中心的存在であったかのような印象を与えない呼称を使用してほしい」「お客様や投資家の皆様等に対して間違った印象を与えかねず、看過できない」。その内容は強い憤りを感じさせるものだった。 自社サイトに掲載していた記事を訂正 しかし、2014年8月に掲載されたソフトバンクの広報インタビュー記事に「開発リーダーを務める(中略)林要