本稿は、野党の歴史を追うことで、真の「提案型野党」とはいかなるものかを考えることを目的とした記事である。 昭和期 国対政治の時代 日本社会党時代は、また国対政治の全盛期であった。自民党の国対と社会党の国対は強いパイプを持ち、自民党はときに野党議員にカネを配るほどだった。 社会党の支持母体である総評と自民党にはホットラインがあり、いつでも電話一本で会話できる中だった。 国会内では乱闘があっても、裏では全て打ち合わせ済みであった。 最も有名なのが、田辺誠・金丸信のパイプラインだ。田辺誠の存在は、国対政治の象徴で有り続けた。 戦後史のなかの日本社会党 その理想主義とは何であったのか (中公新書) 作者: 原彬久 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2014/07/11 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 与党の法案改善プロセス しかし、この時代の法案成立プロセスは、小