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この世界の片隅にの検索結果1 - 40 件 / 109件

  • この割れ切った世界の片隅で|山邊鈴

    クラスに1人は「ひまわり学級」の子がいた。いつも教室の後ろの掃除用具入れに上って犬の鳴きまねをしたり、机の上に立って踊ったりしていた。班対抗百ます計算レースでも、その子が入っている班はいつもビリだった。宿泊研修の沢登りでは、その子を含めた私の班は、目標時間から1時間遅れてゴールした。水が怖いと泣き喚く彼女を必死でなだめるが、ただ足をジタバタさせるばかり。周りに頼れる人は誰もおらず、私もパニックになったのを覚えている。しかし、彼女の気持ちを想像すると決して酷いことは言えなかった。彼女について何も説明はなかったが、ただ彼女が自分の意思でそれをしているのでは無いことは見て明らかだったからだ。もし私があの子だったら、酷いこと言われたら、きっと「なんで?」って思うだろうな。さみしいだろうな。ただその意識だけは持ち続けていたように思う。 https://www.mext.go.jp/a_menu/sh

      この割れ切った世界の片隅で|山邊鈴
    • 憲兵までゆるふわ化してしまった『この世界の片隅に』 - 読む・考える・書く

      『この世界の片隅に』で太極旗シーン以上に問題なのが、憲兵が出てくるエピソードだ。この話は以前にも一度取り上げているので内容が一部重複するが、改めて問題点を整理してみることにする。なお、このエピソードに関しては原作マンガとアニメ版に大きな違いはない。 『この世界の片隅に』で「憲兵」はどのように描かれたか このエピソードでは、呉の軍港に浮かぶ軍艦をスケッチしていたすずを間諜(スパイ)容疑者として捕まえた憲兵が、すずを連れて北條家に怒鳴り込んでくる。[1] 家族たちは玄関先で怒鳴り散らす憲兵の説教を神妙に聞いていたのだが、憲兵がいなくなると、次のシーンでは、よりによってすずなどをスパイ扱いした憲兵をバカにして爆笑する。[2] 現実にはあり得ない憲兵描写 しかし、こんなことは当時の現実としてはあり得ない。 まず、憲兵がスパイ容疑者を捕まえたら憲兵隊詰め所に連行して尋問するはずで、容疑者の自宅に引っ

        憲兵までゆるふわ化してしまった『この世界の片隅に』 - 読む・考える・書く
      • 戦争加害者遺族の立場からこの世界の片隅にを見た - 玖足手帖-アニメブログ-

        親が自殺しているので、感動するお話が苦手になってしまった。そういうわけで、たまこラブストーリーやリズと青い鳥やヴァイオレット・エヴァーガーデンは質が高いことはわかっているが、心を揺り動かされると、うつ病患者として苦しくなるだろうと思って、見ていない。true tearsもそうですね。 それと同じで、「この世界の片隅に」も見たら絶対気分が悪くなるだろうと思っていたので避けていた。僕が好きな富野監督がすごく褒めているのだが、それでも避けていた。 もともと、親が自殺する前からこうの史代先生の原作漫画が凄いということは「夕凪の街 桜の国」も含めて、10年以上前から知ってはいた。オタクとしては読んでおくべき作品の一つだとは認識していた。 なのだが、「ひとりぼっちの地球侵略」ですらエモすぎて読むのがしんどくなるうつ病患者なので、避けていたのだ。(ガンダムなど富野監督のアニメは人間がガンガン死ぬのだが、

          戦争加害者遺族の立場からこの世界の片隅にを見た - 玖足手帖-アニメブログ-
        • 「天皇一家が安心して観られる」という点に『この世界の片隅に』の本質が表れている - 読む・考える・書く

          戦争アニメを見ても責任感のかけらも示さない天皇家の人々 天皇一家(徳仁ナルヒト、雅子、愛子)は18日、前作にシーンを追加してリニューアルしたアニメ『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』を鑑賞した。 記事によると、試写会終了後、一家は片渕監督やすず役の俳優のんと懇談し、「圧倒されました」とか「感動しました」などと感想を述べたらしい。 www.asahi.com 「感動しました」。愛子さまは、さまざまな思いを込めたように、のんさんにそう伝えたという。 18日夜、長編アニメ「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」(20日公開)のチャリティー試写会での出来事だ。愛子さまは天皇、皇后両陛下とともに出席。主人公の女性・すずの声を演じた俳優のんさん、監督の片渕須直さんと並んで映画を鑑賞した。(略) (略)作品は、戦時下の広島市や呉市を舞台に、主人公すずをはじめとする人々の営みを描き、いつの時代も変わら

            「天皇一家が安心して観られる」という点に『この世界の片隅に』の本質が表れている - 読む・考える・書く
          • 映画『この世界の片隅に』放送決定! | NHKアニメワールド

            広島・呉に嫁いできた主人公すずと、戦時下に暮らす人々のなにげない日常を、丹念にそして温かいタッチで描いた長編アニメーション作品です。2016年11月に劇場公開されてから、2年半以上たった現在でも日本のどこかで劇場上映が続く異例のロングラン作品で、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞や仏・アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門審査員賞など国内外から高い評価を受けています。ぜひこの機会にご覧ください。

              映画『この世界の片隅に』放送決定! | NHKアニメワールド
            • どの世界の片隅に?~映画『この世界の片隅に』現象を批判する

              片渕須直監督作品・映画『この世界の片隅に』(2016年版)を観た。3年前に制作されたこの映画をこれまで観ていなかったのは、漫画家こうの史代のモヤモヤとする「あやうさ」に気付いていたからで、いまになってみようと思ったのは友人から「天皇家があの映画を観てえらいニュースになっとる」と知らされたからだ。その友人は映画の批判をしたがっているが、彼も映画を未見、私も未見。観ていないものをあれこれ批判するわけにもいかないので、自分の中に巣食う正体不明のモヤモヤを突き止めるためにも、これを機に観たわけだ。 私はこうの史代の単行本『夕凪の街 桜の国』を発売時に読んでいて、電車の中にも関わらず号泣したという体験を持つ。しかし自分の涙の正体の中に少し引っ掛かるものがあったのも確かで、その後のこうの史代現象を見ると余計に「あやうさ」を感じないわけにはいかず、そして今回の映画『この世界の片隅に』現象である。いつまで

                どの世界の片隅に?~映画『この世界の片隅に』現象を批判する
              • 改めて「この世界の片隅に」の問題点について考える。

                丹矢@HSP疑惑 @crimsonarrow1 以前から「この世界の片隅に」は戦時中が舞台になった(悪い意味で)日常系キラキラファンタジーじゃろと思ってたし、ファンタジーじゃなくて現実にあったんだもん!声に対しても「それが全体とはとても思えないし、純朴で優しい日本の民衆が少なからずいたからって大日本帝国の免責はないよな」しか 2020-05-03 06:19:43 丹矢@HSP疑惑 @crimsonarrow1 個人的には、もし大日本帝国下の民衆の大多数がすずさんタイプだったとしたら、むしろすずさんみたいな人が大多数(で大日本帝国を支えていた)だったという事実こそ反面教師にしないといけないのでは、とすら思ってしまうというか 2020-05-03 06:27:36

                  改めて「この世界の片隅に」の問題点について考える。
                • 天皇ご一家が映画試写会に 「この世界の片隅に」の新作 | 共同通信

                  天皇、皇后両陛下と長女愛子さまは18日夜、東京都港区のニッショーホールを訪れ、アニメ映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」のチャリティー試写会に出席し、作品を鑑賞された。 広島・呉を舞台に戦時下の日常を描いた「この世界の片隅に」に、新たな映像を加えた作品。両陛下と愛子さまは、主人公すずの声を演じた女優のんさんや片渕須直監督らの出迎えを受け、笑顔で言葉を交わした。 愛子さまは、これまで両陛下と共に戦争関連の展示を鑑賞したり、戦没者遺族の話を聞いたりし、戦争への見識を深めている。学習院女子中等科時代には、修学旅行で広島市の平和記念公園を訪れた。

                    天皇ご一家が映画試写会に 「この世界の片隅に」の新作 | 共同通信
                  • 歴史改変かリアリティか『この世界の片隅に』のセリフが変わった意味(佐々木 俊尚) @gendai_biz

                    2020年8月15日は、75回目の終戦記念日だ。そして8月6日には広島に、9日には長崎に原子爆弾が投下された。戦争を知る人がどんどん少なくなるからこそ、私たちはその現実を語り継ぐ必要がある。しかし「戦争」を題材とした映画やドラマが、必ずしも「史実」とは限らない。作られた時代の背景も踏まえて考証することで、私たちは「戦争」をより深く感じ取ることができるはずだ。 ジャーナリストの佐々木俊尚さんが戦後に作られた映画を分析していく「映画から見る戦後史」、今回は2016年に公開され、大絶賛を浴びた『この世界の片隅に』にたどり着くまでの作品を紐解いていく。 戦死した兵士たちは、 戦後の日本を豊かだと思うのか 1935年(昭和10)生まれの倉本聰が脚本を書いた『歸國』という戯曲がある。2009年に初演され、2010年にはテレビドラマになった。アジア太平洋戦争で戦死した日本軍兵士たちの英霊が、60余年ぶり

                      歴史改変かリアリティか『この世界の片隅に』のセリフが変わった意味(佐々木 俊尚) @gendai_biz
                    • 谷本真由美 (めいろま) 「世界のニュースを日本人は何も知らない3」発売中 on Twitter: "日本の子供は「この世界の片隅に」とか、「火垂るの墓」なんかを見る機会がある。しかし英語圏はそんならアニメがない。一切ない。子供向けに戦争悲惨さを語るドラマも映画もない。戦争関係の絵本も一切ない。だから一切知らずに育つ。"

                      日本の子供は「この世界の片隅に」とか、「火垂るの墓」なんかを見る機会がある。しかし英語圏はそんならアニメがない。一切ない。子供向けに戦争悲惨さを語るドラマも映画もない。戦争関係の絵本も一切ない。だから一切知らずに育つ。

                        谷本真由美 (めいろま) 「世界のニュースを日本人は何も知らない3」発売中 on Twitter: "日本の子供は「この世界の片隅に」とか、「火垂るの墓」なんかを見る機会がある。しかし英語圏はそんならアニメがない。一切ない。子供向けに戦争悲惨さを語るドラマも映画もない。戦争関係の絵本も一切ない。だから一切知らずに育つ。"
                      • 藤見よいこ🍙『こんな夜でも、おなかはすくから。』 on Twitter: "「日本は世界でも有数の表現の自由が担保された国!!」マンは『この世界の片隅に』映画版のラストのすずさんの台詞の不自然な改変とかどう思ってるんだろう"

                        「日本は世界でも有数の表現の自由が担保された国!!」マンは『この世界の片隅に』映画版のラストのすずさんの台詞の不自然な改変とかどう思ってるんだろう

                          藤見よいこ🍙『こんな夜でも、おなかはすくから。』 on Twitter: "「日本は世界でも有数の表現の自由が担保された国!!」マンは『この世界の片隅に』映画版のラストのすずさんの台詞の不自然な改変とかどう思ってるんだろう"
                        • 『この世界の片隅に』片渕須直監督の新作映画発表 『つるばみ色のなぎ子たち』枕草子が書かれた平安時代が舞台 映像公開

                          アニメ映画『この世界の片隅に』(2016年)などで知られる片渕須直監督の最新作映画『つるばみ色のなぎ子たち』が制作されることが21日、都内で開催されたイベント「MAPPA STAGE 2023」内で発表された。物語は枕草子が書かれた平安時代を舞台に、清少納言がいた日々を描く。あわせて、制作中の様子を伝えた映像が公開された。 『この世界の片隅に』片渕須直監督の新作映画『つるばみ色のなぎ子たち』のビジュアル (C)つるばみ色のなぎ子たち製作委員会/ クロブルエ / (C)The Mourning Children Production Committee/ KUROBURUE 写真ページを見る あらすじは、「死んだら人はどこへ行ってしまうのだろうか。消えてしまうのだろうか。京都で死者数万人、死体は山に置かれ、町の外には野犬が蔓延る」と切り出しながら、「煌びやかな十二単に身を包み、風情を重んじ和

                            『この世界の片隅に』片渕須直監督の新作映画発表 『つるばみ色のなぎ子たち』枕草子が書かれた平安時代が舞台 映像公開
                          • 「この世界の片隅に」の感想を書ききれなかった話|ユーリィ・イズムィコ

                            一昨年、米国出張の帰りに飛行機で「この世界の片隅に」を見てひどくショックを受け、何か書こうとして書ききれないままになっていたのですが、テレビ上映で盛り上がっているこの機会に供養しておこうと思います。 (今となっては何のために書いた文章なのかもよくわからないのですが、多分ブログにでも載せるつもりだった) 6歳の娘を育てています。 最近では僕のロシア語のлの発音が間違っていることを指摘してきたりする娘ですが、これだけ大きくなるまでに、いや、これだけ大きくなっても尚、ひどく壊れやすいものを腕に抱えて歩いているような気持ちが拭えません。 生卵をそのままバスケットに入れて歩いているような気持ちと表現したらいいでしょうか。 道端を歩いていても、風呂に入っていても、子供はちょっとしたことで目の前から消えていってしまうような不安な存在です。 その意味で、先週の米国出張の帰りに飛行機で見た「この世界の片隅に

                              「この世界の片隅に」の感想を書ききれなかった話|ユーリィ・イズムィコ
                            • 「この世界の片隅に」で主人公が振るっていた竹槍が意味するもの(一ノ瀬 俊也)

                              軍や政府の「一億総特攻」のかけ声のなか、そのシンボルとなったのが、 特攻隊員、そして「竹槍」だった。現在公開中の映画『この世界の(さらに いくつもの)片隅に』にも登場する竹槍訓練を、人々はどのような思いで おこなっていたのか。話題作『特攻隊員の現実』の著者一ノ瀬俊也氏が 銃後の一億総特攻を描き出す。*以下の文章には、作品の内容に関する紹介が 含まれていますので、ご注意ください。 こうの史代の漫画『この世界の片隅に』はアニメ映画化され、現在その延長版『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が上映中である。漫画には、主人公の北條すずが昭和19年、町内で行われた竹槍訓練に参加する場面が出てくる。女性たちは防空ずきんにもんぺ姿で下駄を履き、竹槍をかまえて敵兵に見立てたわら人形をかわるがわる突く。しかしすずは、夫の周作が本当に自分を愛しているのかについて思い悩んでいるため、訓練にちっとも身が入らない

                                「この世界の片隅に」で主人公が振るっていた竹槍が意味するもの(一ノ瀬 俊也)
                              • 『この世界の片隅に』NHKで放送…天才のんがテレビドラマに出られない異常な現実を再認識

                                「この世界の片隅に【映画】」より アニメ映画『この世界の片隅に』が8月9日にNHKで放送される。同作は、『夕凪の街 桜の国』などで知られるこうの史代の同名漫画の原作を片渕須直監督が映像化したもので、第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞、第21回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞、フランス・アヌシー国際アニメーション映画祭の長編部門審査員賞を受賞するなど、国際的に高い評価を受けている。 「2016年11月に公開されて以降、口コミなどで評判が広がり、徐々に上映館が拡大。アニメ映画で史上最長となるロングラン記録を樹立しています。もともと上映時間が2時間を超える長めの作品でしたが、19年12月には、さらにシーンを追加した長尺版の『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が公開されるなど、根強い人気を獲得しています。また、クラウドファンディングで3000人を超えるサポーターから4

                                  『この世界の片隅に』NHKで放送…天才のんがテレビドラマに出られない異常な現実を再認識
                                • 『この世界の片隅に』は家制度を頭に入れて観るとよくわかる(一ノ瀬 俊也)

                                  漫画、そしてアニメ映画で多くの人びとの心をとらえてきた『この世界の片隅に』。8月3日にはアニメ映画版が地上波で初放送され、12月には新作のアニメ映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が公開される予定だ。綿密な取材をもとにつくられたこの作品は、戦時下の人びとの日常を知るうえで多くのヒントがつまっている、と日本近現代史を専門とする一ノ瀬俊也埼玉大学教授はいう。今回は、この作品を題材に戦前の女性と家制度を考えてみたい。*以下の文章には、作品の内容に関する紹介が含まれていますので、ご注意ください。 「居場所」探しの物語 こうの史代の漫画『この世界の片隅に』とそのアニメ映画版は、広島県呉市を舞台に、戦時中のある女性の日常生活をリアルに描いた物語である。空襲や原爆、そして敗戦という異常な事態のなかでも、人びとはかけがえのない日常を強く生きていたという作品のメッセージは、多くの人の心を動かしている

                                    『この世界の片隅に』は家制度を頭に入れて観るとよくわかる(一ノ瀬 俊也)
                                  • 映画『この世界の片隅に』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。こうの史代+片渕須直×のんちゃんで邦画史上最高映画決定!「いま“片隅”にある平和に感謝したい」

                                    映画『この世界の片隅に』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。 映画『この世界の片隅に』公式サイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。 YouTubeで予告映像もご覧ください。 『この世界の片隅に』 (126分/G/日本/2016) 【監督】 片渕須直 【原作】 こうの史代 【脚本】 片渕須直 【製作】 松尾亮一郎 【出演】 のん 細谷佳正 小野大輔 尾身美詞 稲葉菜月 潘めぐみ 岩井七世 【HPサイト】 映画『この世界の片隅に』公式サイト 【予告映像】 映画『この世界の片隅に』トレーラー

                                      映画『この世界の片隅に』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。こうの史代+片渕須直×のんちゃんで邦画史上最高映画決定!「いま“片隅”にある平和に感謝したい」
                                    • 『この世界の片隅に』の太極旗シーンに感じる違和感を整理してみた - 読む・考える・書く

                                      『この世界の片隅に』でとりわけ違和感を感じるシーンとして、8.15の玉音放送を聞いたあと、すずが翻る太極旗を見てはっと何かを悟り、泣き崩れる場面がある。 こうの史代の原作マンガでは、すずは「暴力で従えとったいう事か」「じゃけえ暴力に屈するいう事かね」「それがこの国の正体かね」「うちも知らんまま死にたかったなあ……」とつぶやいている。[1] まず疑問に感じるのは、永添泰子さんがツイートされているように、そもそもすずにはこの太極旗の意味が分かったのか、という点だ。 玉音放送聞いた後、すずさんが庭に出ると、太極旗が一つだけ見えますが、1925年(大韓帝国併合から15年後)生まれの、朝鮮の人とは交流がなさそうなすずさんが、どうして太極旗を見てすぐ判別できるのだろう?(朝鮮の人が外で見せたら多分逮捕されて殺される)、ととても違和感がありました。 https://t.co/JuOdHr0Zpx — 永

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                                      • 『この世界の片隅に』の敗戦の日描写の嘘っぽさの理由を坂口安吾が教えてくれた。 - 読む・考える・書く

                                        『この世界の片隅に』では、いわゆる「玉音放送」で天皇から臣民に対して帝国日本の敗北が宣言されたあの日の様子を、次のように描いている。[1] すず以外の北條家の人々(やラジオを聞きに来た近所の人たち)は、実にあっさりと敗戦を受け入れて、まるで何事もなかったかのように日常へと戻っていく。 一方すずは天皇自身の言葉にも納得せず、憤然と外に出て、あの太極旗と慟哭のシーンへとつながっていく。 はっきり言って、すずの態度も、その他の人々のそれも、どちらも嘘くさい。 画像出典:[2] 実際のところ、職業軍人や特権階級ではない一般日本人のあの日の心理はどのようなものだったのか。映画会社の嘱託という立場であの日を経験した坂口安吾が、『続堕落論』で次のように書いている。[3] 昨年八月十五日、天皇の名によって終戦となり、天皇によって救われたと人々は言うけれども、日本歴史の証するとこを見れば、常に天皇とはかかる

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                                        • 『この世界の片隅に』の原作マンガについて

                                          ろきお @ro_ki_ この世界の片隅に、前半のすずの家事描写は「唐突に遠い場所まで嫁に呼ばれる」「呼ばれた先で激務に近い労働をすべて一人でこなすことになる」「姑は病弱、舅も物静か、夫はやさしいがとにかく遠慮がどこかにある、という配置でもこの時代の嫁に激務をまかせることには特に違和感もなにもない」 2020-08-07 12:12:39 ろきお @ro_ki_ が、マジで延々書かれていて、かつ内容も描写も実験マンガのパートがこれでもかこれでもかと続くのは「毎日新しい実験しないとやっていけないくらい、家事が今までの流れではとても成り立たない、かつやった実験もド派手に失敗しまくる」という流れ 楠公飯の実験マンガぷりは本当にすごい pic.twitter.com/9RbIxIDMCt 2020-08-07 12:19:17

                                            『この世界の片隅に』の原作マンガについて
                                          • 『この世界の片隅に』マンガ原画展@呉市立美術館 での、作品に対するこうの史代先生のコメントまとめ #この世界の片隅に #こうの史代 #呉市立美術館 #呉に来てクレ

                                            2018年7月22日から9月9日まで呉市立美術館で開催されている『この世界の片隅に』マンガ原画展での、こうの史代先生による作品へのコメントを中心に、一部を補足してまとめています。進路の順に観て書きましたので本編と順番が一致しません。2階展示室はこの時期だけの特別展示で、1階2階合わせて全原画を展示してありました。

                                              『この世界の片隅に』マンガ原画展@呉市立美術館 での、作品に対するこうの史代先生のコメントまとめ #この世界の片隅に #こうの史代 #呉市立美術館 #呉に来てクレ
                                            • 『この世界の片隅に』と凶器としての「普通」 - wezzy|ウェジー

                                              私がこうの史代原作のアニメ映画『この世界の片隅に』を見たのは最近のことです。単に出遅れていました。でも、本作が上映され始めたとき、少し衝撃を受けたことはよく覚えています。「祖母と見に行った」「祖母のことを思い出した」というつぶやきがSNSやブログにあふれたのです(注1)。 (注1:例えばこのまとめにある記事など。http://momomomo1232.hatenablog.com/entry/2016/11/30/010619) その時は素直に、これはすごい作品なのかもしれないと思いました。ですが、なぜこんなにも、北條すず(旧姓浦野)というヒロインを自らの祖母や母に重ねる人が多いのか、と奇妙な感じも残りました。 仕事で予定が合わず、1月の末にようやく映画を見に行きました。そして漫画原作も購入して読みました。以下では基本的に映画版についての感想を中心に書きますが、必要に応じて適宜漫画版につい

                                                『この世界の片隅に』と凶器としての「普通」 - wezzy|ウェジー
                                              • 【毒親と結婚と離婚5】アニメ映画『この世界の片隅に』NHK総合で8月3日に放映。世界情勢と関係ない所で、日常は常に小さな問題にあふれている - アメリッシュガーデン改

                                                《オババ》私の姑、人類最強のディズニーオタク。妹の夫とは同級生 《叔母・勝江(仮名)》オババの妹、ヒステリー性障害を患う。離婚を条件に自宅の譲渡書をもらうが離婚は拒否している 《叔母の夫・あの男》叔母とは10年来の別居中。米国に本拠地を置く会社CEOだが破産、日本で病気療養中 オババと叔母、姉妹の張り合い 『人は変わることはできないけど、成長することはできる』 誰かの言葉で、それが誰か思い出せないです。 人は変わることができないって、確かだ。そうだって言い切ってもいい。 我が家の『日常』ですが・・・ うちの夫は電気を消さない。それはもう、夫が出没した場所、すべてに電気がついている。それさえ辿っていけば、夫に行きつくってくらい、つけきっている。 まず、帰ってくると、玄関からトイレ、そして洗面所、そこで横道に逸れて、なぜか必要もないのにクローゼットに向かい、階段を上がってパソコンの元へと、その

                                                  【毒親と結婚と離婚5】アニメ映画『この世界の片隅に』NHK総合で8月3日に放映。世界情勢と関係ない所で、日常は常に小さな問題にあふれている - アメリッシュガーデン改
                                                • 愛子さま、のんさんへ伝える 「この世界の片隅に」新作:朝日新聞デジタル

                                                  18日夜、長編アニメ「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」(20日公開)のチャリティー試写会での出来事だ。愛子さまは天皇、皇后両陛下とともに出席。主人公の女性・すずの声を演じた俳優のんさん、監督の片渕須直さんと並んで映画を鑑賞した。上映後、ご一家との懇談を終えたのんさん、片渕監督がそのやりとりを記者団に明かした。 この映画は、2016年11月に公開されて以降、異例のロングランヒットとなった長編アニメ「この世界の片隅に」(原作・こうの史代)に、約40分の新映像を加えた新作だ。作品は、戦時下の広島市や呉市を舞台に、主人公すずをはじめとする人々の営みを描き、いつの時代も変わらない人間の喜びや悲しみを表現している。上映時間は2時間48分と長めだが、天皇陛下は「長さを全く感じなかった。圧倒されました」と語り、皇后雅子さまは「この映画を本当にたくさんの方々に見ていただきたいし、外国まで広がっていくと

                                                    愛子さま、のんさんへ伝える 「この世界の片隅に」新作:朝日新聞デジタル
                                                  • 「編集さんにもわからないように」こうの史代が語る『この世界の片隅に』にちりばめた“しかけ” | 文春オンライン

                                                    こうの あれはわりと最初から考えています。今日は双葉社の編集さんが会場に来ているので、ちょっと言いにくいんですけど(笑)。最初から気づくような描き方をすると、「もっとわかるように描かないとダメです」って言われるんです。やっぱり最初に雑誌に載るときは、そのマンガのおもしろいところは前面に出したいところですからね。でもそうすると、肝心のテーマとのバランスが崩れる場合があるんですよね。だから、わざと編集さんにもわからないように描いておくんです。あとあと読者が気づいてくれればそれはそれで楽しいかな、くらいに思っています。いま“しかけ”と言われたようなことは、スルーしてもらえるように描いているんです。 祖母につくってもらった浴衣。「大潮の頃(10年8月)」より。©こうの史代/双葉社 片渕 こうのさんの漫画は常にパズルみたいなところがあって、いろいろなところに“しかけ”が施されているのが魅力です。だか

                                                      「編集さんにもわからないように」こうの史代が語る『この世界の片隅に』にちりばめた“しかけ” | 文春オンライン
                                                    • アニメ映画「窓ぎわのトットちゃん」を「傑作だ!」と語る人の熱量が凄い(圧が強い?)~「若おかみは小学生!」や「この世界の片隅に」を連想する人も

                                                      荒川直人 @nao_arakawa 『窓ぎわのトットちゃん』の興行がいま一つという声がチラホラ。同時に本編の衝撃を言葉にできないまま、何か異様なことが起きてると興奮しながら伝える者が複数。それって既視感があるけれど、近年だと『若おかみは小学生!』だったり、少し前だと『マイマイ新子と千年の魔法』公開時がそうだった。 2023-12-14 20:05:03 荒川直人 @nao_arakawa 三作品に共通していえるのは、いずれも「羊の皮を被った狼」であることだ。先入観に囚われ、大衆向けに定型化した配給宣伝に騙されてはいけない。本質的な魅力は見た目と違う。映画館でその意味を感じ取ってほしい。それは『マイマイ新子』や『若おかみ』と同じく観客の予想を超えてくるはずだから。 2023-12-14 20:19:22

                                                        アニメ映画「窓ぎわのトットちゃん」を「傑作だ!」と語る人の熱量が凄い(圧が強い?)~「若おかみは小学生!」や「この世界の片隅に」を連想する人も
                                                      • 天皇皇后両陛下と愛子さま「この世界の片隅に」新作鑑賞:朝日新聞デジタル

                                                        <div class=\"Section videoranking\" id=\"VideosSlide\">\n<div class=\"Title\">\n<h2><a href=\"//www.asahi.com/video/?iref=com_rnavi_video#ranking-list-wrap\">動画ランキング</a></h2>\n<ul class=\"SubLink\"><li class=\"Fst\"><a href=\"//www.asahi.com/video/?iref=com_rnavi_video\">動画一覧</a></li></ul>\n</div>\n<div class=\"VideosSlide cFix\">\n<div class=\"VideosListOuter\">\n<ul class=\"VideosList cFix\">\n<

                                                          天皇皇后両陛下と愛子さま「この世界の片隅に」新作鑑賞:朝日新聞デジタル
                                                        • ノザキハコネ on Twitter: "鬼滅の遊郭編を読んでてこんな感想が出てくるの本当にわけわかんないし『この世界の片隅に』とか観れば大正期どころか昭和でも遊郭の実情が散々たる状もののはふつうに読み取れるでしょうに。学術書を読んで勉強しろとは言わんけど漫画好きなら漫画… https://t.co/8LmYR0tC47"

                                                          鬼滅の遊郭編を読んでてこんな感想が出てくるの本当にわけわかんないし『この世界の片隅に』とか観れば大正期どころか昭和でも遊郭の実情が散々たる状もののはふつうに読み取れるでしょうに。学術書を読んで勉強しろとは言わんけど漫画好きなら漫画… https://t.co/8LmYR0tC47

                                                            ノザキハコネ on Twitter: "鬼滅の遊郭編を読んでてこんな感想が出てくるの本当にわけわかんないし『この世界の片隅に』とか観れば大正期どころか昭和でも遊郭の実情が散々たる状もののはふつうに読み取れるでしょうに。学術書を読んで勉強しろとは言わんけど漫画好きなら漫画… https://t.co/8LmYR0tC47"
                                                          • のんさん「グサッときた」 新しい「この世界の片隅に」:朝日新聞デジタル

                                                            戦時下の広島・呉を舞台にしたアニメ映画「この世界の片隅に」。約30分の新映像を加えた新作が22日、広島市中区で開幕した広島国際映画祭でお披露目され、主人公すずを声優として演じた俳優、のんさんらが朝日新聞の取材に応じた。 新作のタイトルは「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」。3年以上のロングラン上映が続く前作「この世界」に、遊郭で働くリンやテルらこうの史代さんの原作漫画に登場する女性らとすずの交流の描写を加え、物語が新たな切り口で描かれている。 のんさんは取材に「(すずが)一生懸命居場所を探していたんだと、ダイレクトに感じる作品。その時代の女性の立ち位置、知らない人のもとへ嫁ぐとかが、実感としてグサッときた」と振り返った。リンを演じた岩井七世(ななせ)さんは「すずさんとリンさんは、歩んできた道が違うところへ行ってしまっただけで、すごく似ているところもある」。片渕須直監督は「戦争を知ってい

                                                              のんさん「グサッときた」 新しい「この世界の片隅に」:朝日新聞デジタル
                                                            • 『#この世界の片隅に』すずさんの“不妊説”について。ピンとくる人こない人

                                                              しいか@2y @20w26525572 ブルーレイまで持っているのに、テレビでこの世界の片隅にを観てギャン泣きしたので、シャワー浴びる体力が消え失せた🤤 すずさんも小姑に虐められる以外に、不妊で子を授かれず、夫は元カノにまだ未練があるという地獄が背景にあるのに、あんなに良い方なの辛い… 2019-08-04 00:07:07

                                                                『#この世界の片隅に』すずさんの“不妊説”について。ピンとくる人こない人
                                                              • 『ひろしまタイムライン』と『この世界の片隅に』の違いを考える。アジア・太平洋戦争を描く難しさ - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ

                                                                「朝鮮人だ!!」で炎上した『1945ひろしまタイムライン』企画の背景には何があったのか。アニメ評論家・藤津亮太が考察を進めていくと、さまざまなフィクションの苦闘の歴史の果てに、『この世界の片隅に』の傑作たるゆえんが見えてきた。 「戦時下の生の声を伝える」という発想 NHK広島放送局がツイッター上で展開をしている『1945ひろしまタイムライン』という企画が、先日強い批判を浴びた。 この企画は「もし75年前にツイッターがあったら」という想定で、実在する人物の日記をもとにアカウントを運営していくというものだ。その中のひとつ、中学1年生のシュンというアカウントが8月20日、朝鮮半島出身者が戦勝国民として列車で横暴に振る舞う様子を記し、「あまりのやるせなさに、涙が止まらない」と悔しさをにじませるツイートをしたのだ。 NHKは批判を受けて、8月24日に『1945ひろしまタイムラインブログ』に、お詫びを

                                                                  『ひろしまタイムライン』と『この世界の片隅に』の違いを考える。アジア・太平洋戦争を描く難しさ - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ
                                                                • ろきお on Twitter: "この世界の片隅に、前半のすずの家事描写は「唐突に遠い場所まで嫁に呼ばれる」「呼ばれた先で激務に近い労働をすべて一人でこなすことになる」「姑は病弱、舅も物静か、夫はやさしいがとにかく遠慮がどこかにある、という配置でもこの時代の嫁に激務をまかせることには特に違和感もなにもない」"

                                                                  この世界の片隅に、前半のすずの家事描写は「唐突に遠い場所まで嫁に呼ばれる」「呼ばれた先で激務に近い労働をすべて一人でこなすことになる」「姑は病弱、舅も物静か、夫はやさしいがとにかく遠慮がどこかにある、という配置でもこの時代の嫁に激務をまかせることには特に違和感もなにもない」

                                                                    ろきお on Twitter: "この世界の片隅に、前半のすずの家事描写は「唐突に遠い場所まで嫁に呼ばれる」「呼ばれた先で激務に近い労働をすべて一人でこなすことになる」「姑は病弱、舅も物静か、夫はやさしいがとにかく遠慮がどこかにある、という配置でもこの時代の嫁に激務をまかせることには特に違和感もなにもない」"
                                                                  • 朝日新聞デジタル:リアルすずさん、「世界の片隅」と空襲語る - 新潟 - 地域

                                                                    にいがた 語り継ぐ戦争 リアルすずさん、「世界の片隅」と空襲語る 金子登美さん(左) 1933(昭和8)年12月生まれ。3人きょうだいの末子。実家は料亭。父と姉を失った長岡空襲当時は小学校6年。市戦災殉難者遺族会代表 山田文さん(右) 1928(昭和3)年3月生まれ。7人きょうだいの第5子。父を早くに亡くし、母子家庭で育つ。長岡空襲当時は看護師で17歳だった。 映画「この世界の片隅に」がロングランを続けている。戦時下、広島・呉に嫁いだ主人公北條すずとその家族の暮らし、それを引き裂く戦争を丹念に描いたアニメだ。 市街地の約8割が焼失し、1486人が亡くなった長岡空襲を生き抜いた“リアルすずさん”ともいえる、金子登美さん(83)、山田文さん(88)の2人に映画から感じたことや、当時の長岡のことを語ってもらった。(聞き手・構成、伊丹和弘) ――2人とも何度もうなずきながら見ていました。 金子 驚

                                                                    • この割れ切った世界の片隅で を読んでくださったすべての方へ|山邊鈴

                                                                      投稿からまだ丸1日もたっていないうちにこんなにたくさんの方に読んでいただけて、本当に嬉しいです。貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。 記事を書こうと思ったきっかけは、本当に些細なことでした。英単語を覚えていると、手元の赤シートの色の鮮烈さにある記憶がよみがえって来たのです。 男の子が赤シートを得意げに小学校に持ってきました。 「なんに使うと?」「赤ペンが消えるとばい!」「へー!すごか!」 「ほかに使えんとかな?」みんなで赤いものを探して教室をぐるぐる。 あ!あった!!教室のうしろのロッカーのランドセルです。あててみると、光るものと光らないものがある。どうやら光っていたのは地元を仕切るある大手企業の子がもらえるランドセルだけだったのです。 後にも先にもあそこまではっきりと色として認識されたことは無いなぁと感じ、じゃああのランドセルに詰め込まれた記憶を文章にしてみようと思い立ちまし

                                                                        この割れ切った世界の片隅で を読んでくださったすべての方へ|山邊鈴
                                                                      • 『野火 Fires on the Plain』や『この世界の片隅に』と『鬼郷』を比べて、韓国の映画界に対して日本の映画界が劣っていると感じざるをえなかった件 - 法華狼の日記

                                                                        日本軍慰安所制度を題材にした『鬼郷』*1と、近年の日本で戦争を描いた映画として『野火 Fires on the Plain』*2と『この世界の片隅に』*3を見比べて、映画界のレベルの違いを感じてしまった。 念のため、それぞれの映画には個別の評価と価値がある。作品として優劣をつけたいわけではない。むしろ明確な優劣がないからこそ、映画を制作する環境の違いを感じたという話だ。 『鬼郷』を監督した監督は、インディーズ作品が評価されてドキュメンタリーを監督した経験くらいしかなく、商業での劇映画は初めての、キャリアの浅い新人だった。 一方、日本の2作品を監督したのは、どちらも複数の商業作品を撮ってきたベテランで、国内外で映画賞をとるような評価もされてきた。原作も、前者は別の巨匠も映画化している戦争文学の古典で、後者はすでに実写ドラマ化もされた人気漫画だ。 それほど実績がある映像作家と原作でも、今の日本

                                                                          『野火 Fires on the Plain』や『この世界の片隅に』と『鬼郷』を比べて、韓国の映画界に対して日本の映画界が劣っていると感じざるをえなかった件 - 法華狼の日記
                                                                        • ​NHK『この世界の片隅に』特集、監督が無断使用を訴え「愕然」 映画を“よく理解していない”ため出演拒否 | リアルライブ

                                                                          ​NHK『この世界の片隅に』特集、監督が無断使用を訴え「愕然」 映画を“よく理解していない”ため出演拒否 芸能ニュース 2022年03月17日 12時00分 ツイート 15日にNHK・BSプレミアムで放送されたドキュメンタリー番組『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』を巡り、アニメ映画『この世界の片隅に』の片渕須直監督が自身の映像を無断使用されたと訴えている。 15日放送の『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』は「『この世界の片隅に』~戦後世代が描く“戦争”~」と題し、原作者のこうの史代氏らが出演。また、片渕監督が広島県呉市で作品のモデルとなった場所を取材するシーンも映されていた。 ​>>地上波9年ぶり登場の元NHKアナに「なんでテレビ出られるの」「先に謝る場所がある」セレブ生活公開も批判集まる<<​​​ しかし17日、片渕監督はツイッターを更新し、「先日放送されたNHKの番組は見ていませ

                                                                            ​NHK『この世界の片隅に』特集、監督が無断使用を訴え「愕然」 映画を“よく理解していない”ため出演拒否 | リアルライブ
                                                                          • 『この世界の片隅に』のフィギュアを開封!そして4コマ「やまびこ」 - ハマサンス コンプリートライフ

                                                                            こんばんは~ハマクラシー君。 相変わらず暑いな。バテてないかい? 今日は平和記念日だ。 オイラ2年前だったかな? NHKでアニメ映画『この世界の片隅に』があっていたので、たまたま夜に見ていたのだよ。 オイラは戦争映画は悲惨すぎて見れないのだけれど、なんかたまたま見てしまったのだよ。 やはり、涙が出たなぁ。 ジブリ映画の『火垂るの墓』もそうだけど、もう見きれないのだよ。かわいそうで。 涙でくしゃくしゃになったオイラだが、同時にこの平和な日本の状態をなるべく続けたいと思ったよな~。 オイラ以前職場の病院である職員が「みんな平和ボケしてますからね~、戦争でも起きないとダメですよね~」とか言っていたのだよ。 オイラは戦争を経験している患者さんの前でよくそんなことがほざけるな~と思ったものだよ。 戦争を経験した人生の先輩方の前で「戦争が起こった方がいい」とか口が裂けても言えんセリフだろ。まったく。

                                                                              『この世界の片隅に』のフィギュアを開封!そして4コマ「やまびこ」 - ハマサンス コンプリートライフ
                                                                            • 「この世界の片隅に」長尺版・応援チームの募集は6月7日開始、エンドロールに名前(コメントあり)

                                                                              「この世界の片隅に」長尺版・応援チームの募集は6月7日開始、エンドロールに名前 2019年5月31日 17:00 1423 76 映画ナタリー編集部 × 1423 この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。 513 704 206 シェア

                                                                                「この世界の片隅に」長尺版・応援チームの募集は6月7日開始、エンドロールに名前(コメントあり)
                                                                              • 忘却の時代に生まれた明暗。『スター・ウォーズ』と『この世界の片隅に』 | CINRA

                                                                                「スター・ウォーズはファンが忖度しながら観るもの」42年にわたる神話はついに終焉を迎えた 昨年末、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が公開され、42年にわたる「スター・ウォーズ」の神話が終わった。賛否両論あるとはいえ、最終決戦へと至る後半の盛り上がりや、ルークの故郷である惑星タトゥイーンで終わるラストは、1977年からの最初の三部作や1999年の新三部作からSWを追ってきたファンの感情を揺さぶるものだ。結局のところ「名もなきただの人」ではなかったレイだが、最後まで味方にも敵にも過度にのめり込むことなく美しく孤立する在りようも気高かった。自分はおおむね満足している。 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』特別映像 もっとも、ラストのカイロ・レン=ベン・ソロとレイの唐突なキスシーンは蛇足に感じたし、続三部作のベストキャラクターだったカイロ・レンには、その後の贖罪の旅を描く物

                                                                                  忘却の時代に生まれた明暗。『スター・ウォーズ』と『この世界の片隅に』 | CINRA
                                                                                • 「この世界の片隅に」NHK特番が放送決定! 片渕須直監督、八乙女光、伊野尾慧ら出演 | アニメ!アニメ!

                                                                                    「この世界の片隅に」NHK特番が放送決定! 片渕須直監督、八乙女光、伊野尾慧ら出演 | アニメ!アニメ!