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フミコフミオの検索結果121 - 160 件 / 197件

  • 突然アシュラマンのごとく - Everything you've ever Dreamed

    生き馬の目を抜くような会社で生き残るためには、成果を出すのはもちろんのこと、状況に応じてアシュラマンのように「顔」を切り替えていかなければならない。笑っていいときと笑ってはいけないときの見極めを誤るだけで出世コースから外れることもある。社内でオッサンが仏頂面になっているのは、仕事に集中しているのではなく、顔の選択をしくじらないための自己保身に他ならない。 先日、上層部の1人に呼び出された。「急遽2週間ほど入院するので後は頼む」と言われた。後は頼む、と言われたが、引き継ぐ業務はなかった。65才の彼は、社内ナンバー3である。業務全体を統括する立場にあるが、統括をしている様子はないので、名誉職なのだろう。 3番目の男が入院してから社長出席の部門長クラスの会議がおこなわれた。いつもなら「はじめてくれ」と切り出す社長が「ちょっと皆に話がある」と話しはじめた。真剣な表情。僕は「話を聞いています」という

      突然アシュラマンのごとく - Everything you've ever Dreamed
    • 老舗料理屋のテイクアウトを手伝って「自粛要請」「新しい生活様式」のぶっ壊すものが見えてきた。 - Everything you've ever Dreamed

      僕は食品会社の営業マン、一昨日、取引先の料理店の店主オヤジから、「今後のことについて話し合いがしたい」と連絡があった。今のオヤジさんが三代目の古い日本料理屋。新型コロナの影響で売上が激減したため、先月、相談を受け、アドバイスをした。「今は、何よりも売上です」といってテイクアウトを提案。オヤジさんは口数の少ない人で「…やるしかないか」と了承。あまり気乗りしない様子であった。切羽詰まっていたのでポンポンと話をすすめた。計画立案。テイクアウト用容器の手配。宣伝。ときおりオヤジさんが何か言いたいことがあるけど言えない様子を見せた。気になったが、それ以上に時間がなかったので話を進めた。魚料理が売りの料理店であったけれど、生ものは避けた。オヤジさんが考えたメニューは高級すぎたので「こだわりはわかりますけれど、今は、こんな時代なので」つって、ランチタイムにあった内容に変えてもらい、価格を抑えた。「今は」

        老舗料理屋のテイクアウトを手伝って「自粛要請」「新しい生活様式」のぶっ壊すものが見えてきた。 - Everything you've ever Dreamed
      • 管理職はいらない。 - Everything you've ever Dreamed

        過日、ビデオ会議の終わりに、部下Aから「部長!これからの日本は、管理職いらなくなりますね!」とストレートにいわれた。きっつー。どういう意図の発言かわかりかねるが、僕は少なからずキズついてしまった。日頃から「役職や肩書を気にせずに積極的に意見を言ってほしい」と言ってたくせに、彼のいう管理職が必ずしも僕を指しているわけではないというのに、情けない。 ここ最近、「新型コロナでなくなる仕事」という内容の、面白くない文章をネットでいくつも読んだ。どれもこれも予想がハズれても責任を取らないお気楽な文章で「こういう文章はお金をもらわないかぎり書くものか」と心に決めた。他人様の人生を馬鹿にしてるようで許せなかったのだ。だが、新型コロナ感染拡大にともなってテレワークに移行してみて僕は「管理職はなくなる」と無責任に予想するにいたった。正確には「管理職の数が少なくなる流れは止められない」である。平凡な管理職であ

          管理職はいらない。 - Everything you've ever Dreamed
        • コロナ禍でも「稼ぎ頭」をみつけた食品営業マンのダメモト発想 かつての不採算部門に仕事が殺到

          新型コロナウイルスの影響で多くの企業の売上が減少した。月間100万PVを誇る人気ブロガー、フミコフミオ氏が勤める食品会社も例外ではない。だが、フミコ氏は、ある「発想の転換」によって会社に活路を見出した――。 飲食店向けの売上が「地獄の数字」に 新型コロナで日本中どこの業種も大変な状況になっている。僕が勤める会社も例外ではなく売上が悲惨なことになっている。 だけど、売らないものを売りものにするという発想の転換によって、生き残れる見込みが出てきた。今回はその話をさせていただく。 たいしたことはしていない。ただの思い付きだった。戦略や勝算もかけられるお金もなかった。無理やりに勝因をあげるなら、思いつきをそのまま実行したことだけだ。 僕は食品会社で働く営業部長だ。 弊社も、コロナ感染拡大にともなって、飲食向けの売上はガタ落ちである。3月の中旬時点で最悪な数字だったが、4月はより最悪な数字を記録する

            コロナ禍でも「稼ぎ頭」をみつけた食品営業マンのダメモト発想 かつての不採算部門に仕事が殺到
          • 昨日、保健所に行った。 - Everything you've ever Dreamed

            昨日、保健所に行った。なぜ、新型コロナ緊急事態宣言下に保健所へ行ったのかは後で説明するけれど、もともと、僕は仕事で許可申請や届出のために官公庁へ行く機会が多い。なかでも多いのが保健所だ。各種営業許可のために、年に数十回は訪れている。専門家会議の人が「保健所は新型コロナ関係で多忙を極めている」と仰っていた。にもかかわらず、昨日も、いつもどおりにいつもの対応をしていただいた。大変ありがたい。 保健所の営業許可申請手続きについてざっくり説明すると、営業開始一か月前くらいまでに図面等の書類を持参して食品衛生課へ相談(事前相談)に行き、その後書類申請をおこない、立ち入り検査を行ったうえで許可が下りると流れになる。つまり飲食店に掲示されている営業許可証は保健所が出している。ちなみに掲示場所は見やすいところ、目立つところとされていて、ファミレス等チェーン店ではレジの後ろに壁に掲げるよう定められていること

              昨日、保健所に行った。 - Everything you've ever Dreamed
            • コロナの時代の愛はどうだ - Everything you've ever Dreamed

              新型 コロナの前からアルコール消毒をする人だった。ウチの奥様だ。彼女がアルコールを手指に吹き付けるのは、我が家では当たり前の光景だった。僕が神経質すぎやしないか?と笑うと、彼女は「管理栄養士の職業病かも」といって微笑んだ。穏やかな時代だった。手指のほか、家電や家具の手が触れるところ、ドアノブ、冷蔵庫のドアなどが対象だった。僕も、40歳をこえると、ドアノブ軍団に入れられた。僕が触れたところは消毒、消臭。手洗いを終えると光の速さで飛んできて僕の手のひらにアルコールをシュッシュした。そして、彼女の正しさは2020年に証明された。 母もアルコール消毒をする人だった。もっとも、その習慣が定着したのは、父が亡くなったあと、葬儀屋で働き始めたころだ。そこで手洗いのあとのアルコール消毒を学んだのだろう。もっと昔、たとえば僕が小学生低学年の頃は、今のようにアルコール消毒をする習慣は一般的ではなかったと思う。

                コロナの時代の愛はどうだ - Everything you've ever Dreamed
              • 明石順平著『ツーカとゼーキン』は絶望から目を逸らす危険性について書かれた現代の黙示録だった。 - Everything you've ever Dreamed

                明石順平著「ツーカとゼーキン」を読んだ。絶望しかないが読んで良かった。そのタイトルから、現在の税制批判についての本かと思いきや、「日本の財政再建は不可能、円が暴落して、借金踏み倒されてゲームオーバーになる」という、絶望的なビジョンが語られていた。 ツーカとゼーキン 知りたくなかった日本の未来 (インターナショナル新書) 作者:明石 順平 発売日: 2020/04/07 メディア: 新書 著者は「財政あきらめ論者」の立場から、日本がなぜ壊滅するのか、その後の再製のために書いたと述べている。おそらく大半の読者は僕と同じように財政あきらめ論者ではない。だが、著者はそういった読者に対し、現在の日本に厳しい状況とその後に訪れる壊滅を説明するために、和同開珎前からの通貨の歴史と紙幣の誕生、そして、歴史的に繰り返してきた、困ったとき(お金が足りなくなったとき)に、お金を多く発行して、価値の下落を招くとい

                • 上司とのオンライン飲み会は地獄を見るからやめたほうがいい。 - Everything you've ever Dreamed

                  メーデーという労働者の日を前に、古い体質の弊社でも上層部に労働者の声が届き、オンライン会議の導入が決まった。喜ばしいことだ。同時に、オンライン会議の実証実験としてオンライン飲み会を行うという連絡も受けた。 相手は上層部10人。絶望した。在宅で働いているのに、なにが悲しくて、平均年齢60才を越える上司オッサン10人とつながらなければならないのか。憤った。なぜ、飲み会からの会議なのか。順番逆だろう。アホか。それから僕は、自分の憤りをおさえて、くだらない飲み会のためにわざわざ出勤して環境を整えたシステム担当者を気遣った。「特に難しいことはありませんでした」と気丈にふるまうシステム担当の明るい声がかえって僕の不安を増大させた。 人とつながることのすべてを否定しないが、無理につながる必要はないと考えている。つながりとは本来、誰かに言われてつくられるものではなく、自然発生するものだ。だから、最近の「つ

                    上司とのオンライン飲み会は地獄を見るからやめたほうがいい。 - Everything you've ever Dreamed
                  • 「印鑑はPCに入らない」コロナ禍でハンコ出勤を求める重役の主張が謎すぎた。|フミコフミオ

                    「会社に行く=仕事をしている」という時代は終わるはずが… こんにちは。フミコフミオです。新型コロナウイルス感染拡大により、人と人との接触を減らすという観点から、全国的にテレワークが推奨されている。神奈川県にある僕の会社も現在、原則在宅勤務である。 今回の動きをきっかけに、仕事のやり方が変わっていけばいい。書類電子化とIT技術で、時間と場所と書類にしばられない働き方がより普及していくだろう。新型コロナが収束しても、この流れが戻ることはない。なぜなら、普通に真面目に仕事に取り組んでいる人間にとって、効率的で楽な働き方であることがわかってしまったからだ。 書類や企画書を作るときは、上司からの呼び出しや同僚からの相談といったノイズが入らないほうが、仕事がはかどる。営業職も、わざわざ会社にいかずに客先を訪問し、移動の合間に書類を作成したほうが効率的なのはいうまでもない。 仕事とは、成果と成果を出すた

                      「印鑑はPCに入らない」コロナ禍でハンコ出勤を求める重役の主張が謎すぎた。|フミコフミオ
                    • 20年間引きこもっている友人から家にこもることの厳しさを教えられた。 - Everything you've ever Dreamed

                      在宅勤務の気分転換のつもりで散歩へ出掛けたら、友人Fとばったり会った。Fは近所に住む幼馴染で僕と同じ46才、小中高12年間同じ学校に通っていたが、クラスや部活で一緒になったことはない。それでも仲が良かったのは、ピアノを弾いている、という共通項があったからだ。普通科県立高校でピアノ男子というのは珍しい存在で、放課後にピアノで遊んだことは、僕の人生のなかでも美しい思い出になっている。残念ながらFは大学卒業後に入った会社で心身を壊してしまい、そのまま自宅に引きこもっている。夏を思わせる強い日差しのなかにいるFは、白く、細長く、バースデーケーキのローソクのように溶けてしまいそうに見えた。 「引きこもりも散歩するのか」「散歩は昼間。朝と夕方より知っている人間に会う確率が低いから」声に、なんでお前がいるんだよ、という非難の気配があった。僕ら40代の男が真昼間に近所で顔を合わせることは少ない。だが、それ

                        20年間引きこもっている友人から家にこもることの厳しさを教えられた。 - Everything you've ever Dreamed
                      • 現金10万円一律給付の正しい使い方と、受け取り拒否の悪影響について。 - Everything you've ever Dreamed

                        現金10万円現金給付が決まった。全国民へ一律に給付される。金額や時期について色々な意見はあるが、給付自体は良い施策だと思う。ベストではないがベターだ。興味深いのは、一律給付つってんのに、受け取りを拒否する人がSNSやメディアで見られたこと。「自分は生活に困っていないから、本当に困っている人に使ってもらいたい」という理由である。純粋に、素晴らしい、立派だ、と思った。辞退した10万円を、国が本当に困っている人のために使ってくれると考えることができる、そのオメデタサが素晴らしい。ご立派である。 普通に考えれば、受け取り拒否に対して、政治家は「このお金は必ずしかるべきところに給付します」と表向きにいいながら、「想定されたよりも実際に給付にかかった費用が少なくて助かったー」と捉えるだけだろう。もしかしたら「一律支給といっているのに、辞退する人が相当数出ているなら、次からは支給制限をしていくべきだろう

                          現金10万円一律給付の正しい使い方と、受け取り拒否の悪影響について。 - Everything you've ever Dreamed
                        • このままテレワークが進めば、日本から「頑張ったで賞」は確実に消える ある種の余裕やゆとりも失われる

                          新型コロナウイルスの感染拡大を受けて「テレワーク」が広がっている。ブロガーのフミコフミオ氏は、「テレワークが普及した社会は、成果や結果の出しやすい環境になる。ただし、それは『頑張ったで賞』が認められないさみしい社会でもある」という——。 導入の障害が「照れワーク」とは… 新型コロナウイルスの感染拡大にともなって、テレワークを本格的に導入する企業が増えている。僕が勤めている会社でも、テレワーク(在宅勤務)導入に踏み切った。職場環境改善の視点からではなく、完全に世の中の流れに乗っての決定であった。流行に乗ってのドタバタ導入なので、前途多難である。 たとえば、僕はビデオ会議の導入を提案したのだが、上層部に却下された。 一部上層部の「面と向かっては話しづらい」という驚くべき理由で却下されたのである。テレワーク導入の障害が、「照れワーク」とは……。想定外すぎて驚きを隠せなかった。 テレワークの導入と

                            このままテレワークが進めば、日本から「頑張ったで賞」は確実に消える ある種の余裕やゆとりも失われる
                          • 「3割サボる」でうまくいく。4月からは効率よく働こう。著者:フミコフミオ #さくマガ #さくらインターネット - さくマガ

                            最初にあいさつを はじめまして。僕はフミコフミオ、46才、食品会社で働きながらブログを書き続けている、そこらにいる普通の会社員オッサンだ。今は営業部の責任者を任され、そこそこ忙しい毎日を送っている、平凡な「部長」さんでもある。 僕は、大学を出て以来(一時的なアルバイト期間をのぞいて)、営業マンとして働いてきた。会社で働くなかで蓄積した怨念をストレス発散のつもりで文章にしてインターネットにぶちまけていたら、多くの人たちから読まれるようになった。 ただのオッサンの愚痴を読みにくるなんて、控えめにいって世の中がおかしい証拠ではないだろうか、と心配になる。 それはさておき、僕はただの会社員である。だからこそ言えることがある。約25年の会社員生活で、たくさんの、さまざまな失敗をしてきた。多くの失敗の目撃者になった。僕はそのすべてを普通の会社員目線で見てきた。 この連載では、その経験を活かして、働くこ

                              「3割サボる」でうまくいく。4月からは効率よく働こう。著者:フミコフミオ #さくマガ #さくらインターネット - さくマガ
                            • 新型コロナウイルス感染下でたくましく生きる人たちの姿に心震えた。 - Everything you've ever Dreamed

                              午後2時。急に強くなった雨を避けるために入ったバーミヤン。隣のテーブルにやって来たスーツ姿のおばはん二人組が4人掛け席なのに並んで座ったとき僕が感じた違和感は、数分後にやってきたジャージ姿のおばはんが、二人の前に座ったときに解消された。営業マンの勘で保険のセールスと察知した僕は、急速におばはんトリオへの興味を失い、コーヒーを飲みながらパソコンでの事務作業に集中した。 「え!仕事の話は!」突然大きな声がした。強い口調だ。後からきたジャージおばはんだ。僕が体を起こして横目で見ると、ジャージおばはんは困惑したような表情を浮かべていた。スーツおばはんズの声に動じる様子はなかった。余裕があった。生保セールスの交渉決裂か…。僕がふたたび興味を失うと、「救済なのよ」「え?何」「救済なのよ奥さん」「もう共済には入っているから」「救済」「共済」と微妙に噛みあっていない会話が聞こえてきた。勘弁してくれ。3月の

                                新型コロナウイルス感染下でたくましく生きる人たちの姿に心震えた。 - Everything you've ever Dreamed
                              • 水曜日、午後4時、喫茶店にて。 - Everything you've ever Dreamed

                                その喫茶店に入ったときに覚えた違和感の正体は、注文するときに分かった。注文を取りに来た店員の男の子は、ニット帽、ダボダボのジーンズ、クマの顔が描かれたエプロンという格好をしていたので、僕は勝手に10代の男の子だと思っていた。だが、彼は、20代後半か、もしかしたら30代前半の立派な青年だった。彼は「ブレンドコーヒーですね。ブレンドコーヒーですね」と場違いな大声で注文を繰り返した。そのとき僕は彼に障がいがあることを知った。 市役所の近くにある喫茶店。店内には子供が描いたような水彩画がいくつもかけられている。カウンター席には僕のあとに入ってきた老婦人。奥のテーブル席で、流れてくるバート・バカラックを聴きながらコーヒーを待っていると、ドアの開閉を知らせるベルが鳴った。若い母親と保育園児くらいの男の子の二人連れが、入口そばのテーブル席に腰をおろした。 「ブレンドお待たせしました」店員の彼がコーヒーを

                                  水曜日、午後4時、喫茶店にて。 - Everything you've ever Dreamed
                                • 15年前に僕をバカにした人物が客となってあらわれた。 - Everything you've ever Dreamed

                                  罪を憎んで人を憎まず。そうやって、ずっと生きてきた。先日、部下氏に請われて商談に同席した。事前に来客の社名と役職は確認していた。だが、応接ルームで面談相手の営業課長を見た瞬間、15年前にタイムスリップした。 当時、僕は今と同様に食品業界で営業マンとして働いていた。とある見込み客にサンプル食材を持って訪問したときだ。対応してくれた担当課長は「これをその値段で売るなんておかしいんじゃないか。ウチの柴犬も食べないよ。外国製でもっといいものが半値で買える。頭を使いなさいよ。何年業界にいるんだ?」と当時飼い始めた飼い犬の名を出して、僕を嘲笑した。男の名前は覚えていない。名刺交換どころか、「これはいらないわ」と名刺を突き返されてしまったのだ。 その男が15年後、愛想笑いを浮かべて僕に名刺を突き出している。歳は取って体型は変わっているが面影はある。間違いない。奴だ。自己紹介をしながら名刺交換。顔をあげた

                                    15年前に僕をバカにした人物が客となってあらわれた。 - Everything you've ever Dreamed
                                  • 『戦車将軍グデーリアン「電撃戦」を演出した男』とても面白かった。 - Everything you've ever Dreamed

                                    『独ソ戦』著者最新作『戦車将軍グデーリアン「電撃戦」を演出した男』読了。ドイツ国防軍ハインツ・グデーリアン上級大将を主役に据えた評伝である。読み物として純粋に面白かった。これは、凄惨な記述の続く「独ソ戦」に比べて、わかりやすい1人の将軍の栄枯盛衰の物語ということもあるが、何より著者の腐心の結果だろう。 戦車将軍グデーリアン 「電撃戦」を演出した男 (角川新書) 作者:大木 毅 発売日: 2020/03/07 メディア: 新書 第二次大戦時のドイツ国防軍の将軍で知名度でいうと、ロンメル元帥がダントツ、次にマンシュタイン元帥、グデーリアンはその次あたりになるだろう(ちなみに僕のお気に入りはゴットハルト・ハインリツィ上級大将)。多少、第二次大戦に詳しい方なら、グデーリアンといえばドイツ陸軍装甲師団の生みの親、電撃戦成功の立役者、戦術家としては有能だが戦略家としては疑問符がつく、というイメージを持

                                      『戦車将軍グデーリアン「電撃戦」を演出した男』とても面白かった。 - Everything you've ever Dreamed
                                    • 「正しく恐れる」とはどういうことか。 - Everything you've ever Dreamed

                                      数年間音沙汰のなかった平塚のキャバ嬢みなみちゃんからの突然のLINEに激怒した。「こんばんは~最近どうしてる~?」。ふざけている。新型コロナの影響で客が激減した席を埋めるための営業。その手に乗るか。僕にもプライドがある。安全面も不安。雑居ビルのワンフロアという密閉された空間は、ウイルス感染の危険度が高い。そのような劣悪な環境で、不特定多数と接触しているギャルと濃厚接触をしたら、長年の不摂生で弱り切った中年のカラダはひとたまりもないだろう。こんなときにわざわざ行くやつはアホである。 「行かないよ」と返信。だが脳からの指令に反して、右手が勝手に動いて、「行くイク~。リンジー同伴しよ~」と返事を打っていた。新型コロナによる自粛ムードに嫌気がさしていたのだ。閉塞感を少しでも吹き飛ばしたかったのだ。昨夏から蓄積した欲求不満を飛翔体「愚息1号」に詰めてドカーンと発射したかったのだ。だが、同伴は許されな

                                        「正しく恐れる」とはどういうことか。 - Everything you've ever Dreamed
                                      • 店で出されたイマイチな料理に「マズい」を連呼する必要ある? - Everything you've ever Dreamed

                                        突然ですが皆さんの周りに、店で出された料理をその場で酷評する人っていませんか?僕はその行為がまったく理解できないのだけれども、皆さんはどういうふうに捉えているのだろう。 先日ランチタイムにこんなことがあった。市場調査を理由に部下氏と個人経営の定食屋に入った。席は7割ほど埋まっていた。隅っこの4人掛けテーブルに座る。部下氏はミックスフライ定食、僕は肉野菜炒め定食屋を頼んだ。部下氏が「マヨネーズを別盛りで付けて」とまるで常連客のような気軽さで大将に声をかける姿に、僕は不安を覚えた。料理が出てきて箸をつけてから数分、嫌な予感は当たる。 「ここマズくないすか?脂っこくて食べられたもんじゃないですよ」と部下氏が大きな声で言ったのだ。小さい店だ。全員に聞こえている。誰も反応しないのがかえって恐い。申し訳ない気持ちになる。僕は仲間と思われたくなかった。「おい。少し声を落とせ。感想も発言も自由だよ。つか今

                                          店で出されたイマイチな料理に「マズい」を連呼する必要ある? - Everything you've ever Dreamed
                                        • あおり運転で警察に通報された。 - Everything you've ever Dreamed

                                          「じゃこの書類にサインして」声の主は総務部長。目の前に「今後は自動車の運転には気を付けます」と書かれた誓約書。サインをすれば、この誓約書はボスに回る。そう思うと気が重くなった。午後5時。逃げ場はない。僕は普段の運転を恥じながらサインした。罪状は、あおり運転。僕は無実だ。なぜこんなことになったのだろう。ボールペンを握る手に力が入った。 午後3時。得意先に向けて営業車を走らせていると電話がかかってきた。総務部長からだ。「今すぐ社に戻ってくれ。理由はあとで話す」声に緊張感があった。コロナ対策の一環で営業部は原則直行直帰となっている。「外回り営業はウイルスを持ち込んでくる可能性が高いから社に寄り付くな」と主張した総務部長直々の呼び出しに、嫌な予感がビンビンした。総務部長は顔をあわせるやいなや、顎で僕を奥にある面談スペース、通称「懺悔室」にうながし、腰をおろすなり「通報を受けたY警察署から連絡があっ

                                            あおり運転で警察に通報された。 - Everything you've ever Dreamed
                                          • 元給食営業マンが「なぜ新型コロナ感染防止の臨時休校方針で給食食材取扱業者が厳しくなるのか」その背景を簡単に説明してみた。 - Everything you've ever Dreamed

                                            新型コロナ感染防止のための全国的な休校方針で、学校給食にかかわる業者が悲鳴をあげているというニュースを見た。ざっくりというと給食向けの食材がキャンセルされて困っているという話だ。引用は牛乳だが給食に使う食材はほぼ同じような状況と推測される。 www.agrinews.co.jp 食材ロスの観点からはもちろん業者の死活問題なので、給食以外での活用が望まれるが、なかなかうまくいっていないようだ。その理由として学校給食というボリューム(受け入れ場所がない)、生鮮食品特有のリミット(消費期限)があげられているが、近年の学校給食ならではの「背景」については指摘されていないようだ。そこで、元給食営業マンとして学校給食の営業を担当した経験をもつ僕が、その背景にフォーカスして、なぜ学校給食が厳しいのか解説してみたい。 理由1「地産地消」 なぜ、学校給食用の食材がキャンセルされて困るのか。その理由は簡単で「

                                              元給食営業マンが「なぜ新型コロナ感染防止の臨時休校方針で給食食材取扱業者が厳しくなるのか」その背景を簡単に説明してみた。 - Everything you've ever Dreamed
                                            • 「The Model」(ザ・モデル)とは?概念と実践をSalesforceが分かりやすく解説

                                              The Modelとは、マーケティング・インサイドセールス・外勤営業・カスタマーサクセスに至るまで、「各部門の情報を可視化・数値化し、それぞれの部門の特性や専門性を最大化することで生産性を最大化する」というビジネスモデルのことです。 The Modelが生まれた背景には、2つの時代変化があります。 ひとつは、購入検討の主導権が売る側から買う側に移ったことです。インターネットの発達などによって「購買プロセスの67%は、営業が接点を持つ前に終わっている」という時代になりました。買い手側による購入前の調査・評価が重要な意思決定の要素になっていることが伺えます。 もうひとつの時代変化は、SaaS企業やサブスクリプション型サービスなどを筆頭にサービス・商品を売ってからがビジネスの始まりになったことです。買い切り型のサービス・商品と異なり、契約更新型のサービス・商品は、顧客が成果を出せなければ契約が終

                                                「The Model」(ザ・モデル)とは?概念と実践をSalesforceが分かりやすく解説
                                              • 競技に興奮すると部屋に閉じ込められる? 東京五輪、競技場の不自然な英語「混乱招く」と懸念の声(47NEWS) - Yahoo!ニュース

                                                ▽誤訳が生まれる理由 「Calm down, cool down」は誤解を招きかねないと問題視するのは、異文化コミュニケーションが専門の鳥飼玖美子・立教大名誉教授だ。「命令形で『落ち着け』と言っている。失礼な印象を受ける」と話す。日本では、競技を見に来て興奮すると部屋に閉じ込められるのかと、意図しない形で解釈される恐れもあると言う。「文法的に間違っていないだけにより深刻だ」。 米国出身で、異文化コミュニケーションが専門のロッシェル・カップ北九州市立大教授は、お披露目イベントの際に使われたキャッチフレーズ「HELLO, OUR STADIUM」との表現に違和感を抱いたという。「日本人にとっては分かりやすいかもしれませんが、英語にはない表現で、最初に見たときはとても奇妙だった」と戸惑う。 カップさんは、国立競技場内にあった不自然な英語表記をツイッターで紹介する一方、ニューズウェーク日本版の電子

                                                  競技に興奮すると部屋に閉じ込められる? 東京五輪、競技場の不自然な英語「混乱招く」と懸念の声(47NEWS) - Yahoo!ニュース
                                                • もう一度、昔のカノジョがつくった料理を食べてみたい。 - Everything you've ever Dreamed

                                                  奥様がつくった生姜焼きは美味しかった。二人だけのダイニング。スヌーピーの丸皿に残った豚肉の脂が虹色に揺れて光っている。いつものように「ごちそうさま」を言ったとき、稲妻に打たれたように、僕は、10年前に食べた生姜焼きを思い出した。当時、付き合いのあった女性がつくってくれた生姜焼きだ。その思い出は僕の心に特濃で刻まれているけれど、その生姜焼きの味は薄味だった。「おばあちゃんのために薄い味付けにしているの」と彼女は笑った。 彼女は病身のおばあちゃん(すでに故人だった)の体を気づかって、味付けを薄くしていた。タレはしょうが多めで、口に残らないさっぱり風。豚肉は、軽く焼いて脂を出したあと、さらにお湯を通して脂を流していた。「薄味でしょ。クセが抜けないの。でも体にはいいはずよ」と彼女は言った。最近、「優しい味」という言葉が安売り大バーゲンされているが、本来、優しい味とはあの生姜焼きのような作り手の優し

                                                    もう一度、昔のカノジョがつくった料理を食べてみたい。 - Everything you've ever Dreamed
                                                  • 平均年齢70.4才、働き方改革の届かない場所。 - Everything you've ever Dreamed

                                                    スタッフの平均年齢が70才を越えているのは知っていた。ウチの会社で食事提供を受託している、とある老人ホーム(大型)の厨房スタッフのことだ。最年少で64才。ホームの利用者と変わらない。代理の長として(半年前に事業の長が病で倒れた)現場を訪れて、食事提供の様子を観察してみると、ユニフォームがなければ、どちらが入居者かわからない。スタッフはよくやってくれていて、感謝しかないが、数年後を考えると頭が痛くなる。すでに、スタッフ高齢化の影響は出始めている。人員は常にギリギリで、体調不良等でシフトに穴が開くことが増えている。 世の中は人不足で、募集をかけても反応は鈍い。元々、老人ホームの厨房は人が集まりにくい傾向があって、直近の当老人ホームの募集は相当の費用をかけたが反応はゼロであった。働き方改革といわれるように全体的に就業条件が向上している、失業率も改善している、よろしくない仕事は選ばれずに淘汰されて

                                                      平均年齢70.4才、働き方改革の届かない場所。 - Everything you've ever Dreamed
                                                    • 相手と共に成長できる人間が生き残る。 - Everything you've ever Dreamed

                                                      新卒で営業に配属された同期20名のなかで、会社や業種を変えながら今でも営業職を続けているのは、ななななんと僕だけである。営業を辞めてしまった彼らから「孤高」「誰もいない風景を見ている」というやや取っ付きにくいリスペクトをされてもいいような気がしてならないが、実際は「え、まだ営業やってるの?」「よくやっていられるなあ」「常識的に考えてヤバいだろ」と呆れられている。きっつー。 25年間新規開発営業を続けているのは、どこかおかしい人間らしい。今でも、新卒当時のスタイルで営業をしていると誤解されているようだ。「足で稼げ」という精神論めいた指示のもと電話をかけまくり、飛び込み営業を繰り返し、名刺をゲットする毎日。アホか。そんなスタイルを25年続けられるはずがない。3年が限界。倒れるよ。僕はラッキーだった。30才手前のいくつかの人との出会いで「営業でいちばん大事なのは、営業テクニックではなく、売れる仕

                                                        相手と共に成長できる人間が生き残る。 - Everything you've ever Dreamed
                                                      • 「業務自動化(RPA)で新型肺炎によるマスク不足を乗り切れますか?」と事務スタッフは言った。 - Everything you've ever Dreamed

                                                        新型肺炎の影響で全国的なマスク不足になっている。僕の勤めている会社は食品系で、マスクの使用頻度が高い業態ではあるけれども、幸いなことにマスク不足に陥っていない。消耗品の発注をしている事務スタッフのおかげだ。営業部門にいると彼らの仕事ぶりは数字でしか確認できないけれど、本当にありがたい。 先日、業務自動化へ向けた社内勉強会がおこなわれた。プロのレクチャーと自動化への課題についての話し合いだ。事務作業や単純作業の自動化はトップダウンの方針だがここ数か月膠着している。関連部署(事務スタッフ)の抵抗にあっている。雇用は守られるのか。仕事が奪われてしまうのではないのか。守ります。もっと創造的な仕事をしましょう。こんなやりとりが行われているのだ。 売上の集計等の単純作業は自動化してもっと楽に仕事をしましょう、というのが建前である。集計や入力上のヒューマンエラーがゼロになる、が本音。僕は「時代は令和、面

                                                          「業務自動化(RPA)で新型肺炎によるマスク不足を乗り切れますか?」と事務スタッフは言った。 - Everything you've ever Dreamed
                                                        • 店で「いただきます」を言ったら、部下から「恥ずかしい」と否定された理由が斬新すぎた。 - Everything you've ever Dreamed

                                                          ちょっと前になるが、飲食店で食事をして店を出たとき、部下の人から「やめてくださいよ~。恥ずかしいな~」と言われた。自慢できるような人生を送ってはいないが、税金や社会保険料は払っているので若者から恥ずかしいと言われる筋合いはない。理由を尋ねると部下氏は、僕が食事を食べる前に「いただきます」、食器を下げられる際に「ごちそうさま」を言ったことが、恥ずかしいと言った。うそーん。そのとき僕はまあまあムカついて部下氏とは今後食事に行かないと決め、この問題を終わらせたのだった。 この話題を他の人にしたとき「上司だったらちゃんと教育しなきゃダメじゃない?」と指摘されたり、自分でも何が恥ずかしいのか納得できなかったりして、熱すぎた放屁のあとパンツが汚れているかどうか気になるような感じでムズムズ気になりだしてしまった。たまらず部下氏に質問すると「ビジネス的な視点からです」と予想を裏切られる回答が返ってきた。そ

                                                            店で「いただきます」を言ったら、部下から「恥ずかしい」と否定された理由が斬新すぎた。 - Everything you've ever Dreamed
                                                          • 運転免許を更新できなかった。 - Everything you've ever Dreamed

                                                            運転免許の更新を、警察から送られてきたハガキで知った。世の中は変わっても、ハガキっつう更新お知らせの方法は変わっていない。数年に一度送られてくる変わり映えのないハガキが「生きてきたなあ」という実感を僕にもたらし、その実感は年々強くなっている。免許の有効期間を生きてきたという実感。たとえそれが、ただ、ぼんやり、何もしていないような、冴えない人生であってもだ。 二十数年前、免許更新ハガキを持った父が「明日の午前中、警察署まで送ってくれよ」と声をかけてきたのを僕は覚えている。だが、僕がどんな返事をしたのか、さっぱり思い出せない。「わかった」「めんどくさいなあ」たぶんそんな感じだ。僕の返事を受けた記憶の中の父の表情は、解像度の落ちたモヤモヤの影になってしまって、もうわからない。父が自分で運転していかないのが不思議でならなかった。運転手じゃないぞーという軽いムカつきもあった。免許の更新とは、明日の自

                                                              運転免許を更新できなかった。 - Everything you've ever Dreamed
                                                            • 80年代を探して - 1分日記

                                                              1月19日、日曜、快晴。センター試験2日目。といってはみただけで僕には関係のない行事だ。朝はカフェ的な店でフィッシュバーガー。午前中に買い物を済ませて、ランチは前から気になっていたインド料理屋でカレーを。豆カレー、ほうれん草とチキンカレー、シーフードカレーの3種類。シーフードカレーから、果実とシナモンの香りがしたような気がして斬新だと思った。午後は何もしなかった。テレビで懐かしの「つけ麺大王」が取り上げられていた。大学を出て勤めた会社の近くに「つけ麺大王」があって、時々、食べに行ったのだ。店は随分前になくなってしまったけれども、つけ麺の麺が冷たかったこと以外は思い出せない。子供の頃、いつのまにか失くしてしまった巨神ゴーグのチョロQを手に入れた。巨人ではなく巨神。 まあまあの値段が付いていたけれども(あえて言わない)、欲しいものだったので買った。来週のランチ代削減は、仕方ない。昨日、ソビエト

                                                                80年代を探して - 1分日記
                                                              • 「悪い報告は早くあげてね」と言ったらパワハラ扱いされました。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                昨年末、営業部ミーティングにおける僕の「悪い報告は早くあげてください」という発言が、とある部下の人から「それパワハラになりますよ」と指摘されて心が死にました。相談に乗ってもらった上役からも「部下に嫌な思いをさせたらハラスメント。報告は早くと相手の意に反して強制してイヤな気持ちにさせたらパワハラ。我々の時代とは変わったんだよ」と言われて気持ちに彼岸花が咲きました。彼がパワハラを強いハラスメントと勘違いしていることだけが救いでした…。 なぜ悪い報告ほど早くしなければならないのか。一般的にいわれる理由は、早めの報告によって早期の対応が可能となり被害を抑えられ、結果的に報告者を守ることに繋がる、という美しいもの。だが、世の中は汚い。「早く報告すれば失敗は帳消しになりますか」とアホなことを言ってくる部下もいれば、部下からの「悪い報告があります」という言葉を耳にするだけで気持ちが勃起するバカ上司もいる

                                                                  「悪い報告は早くあげてね」と言ったらパワハラ扱いされました。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                • 怒りの炎、心からの謝罪を焼き尽くす。 - 1分日記

                                                                  1月12日、日曜、曇り。昨日からの家族の怒りがおさまらずに昼まで外で時間を潰した。謝れ、謝り方が悪い、そもそも謝って済む問題じゃない、という三段ロケットで怒りを爆発させている。完全に謝り損だが、指摘すると永遠地獄になるので、耐え難きを耐えた。胃が痛い。よくそんなに怒りを爆発させられるな、と感心。よく、誰かが謝罪している様を見て、気持ちが入っている(いない)と評価する人がいるが、気持ちが入っているかどうかをどう判定して評価に繋げているのか、不思議だ。涙を流している、声を絞り出している、という表面上から相手の気持ちを判定しているのだとしたら、随分、いい加減だなと思う。謝罪なんて、気持ちの有無などどうでもいい、形式が整っていれば良いと僕は考えるのだけども、この考えを誰かに押し付けるつもりも理解してもらおうとも思わない。朝のワイドショーに、摩訶不思議な言葉使いをするユーチューバーの女性が出演してい

                                                                    怒りの炎、心からの謝罪を焼き尽くす。 - 1分日記
                                                                  • 「子を遺さずに死んでいく人生」は無意味なのか 今を真剣に楽しめば、それで十分だ

                                                                    子供を持たない選択をする人が増えている。子供を持たないと、自分の生きた証しは次の世代へ遺らないのだろうか。ブロガーのフミコフミオ氏は、「そんなことはない。子供がいなくても、今を真剣に生きること自体が次代へのメッセージになる」という——。 人生の折り返し地点であえて半生ではなく人生について語る 「人生について書いてほしい」と言われたとき、僕の胸に去来したのは、「お前はもうオワコンだから衰えて何もできなくなる前、今のうちに人生を総括して、少しでも後進の役に立つようなことをしなさい」と言われているのかな……という寂しい気持ちである。 45歳とはそういう斜陽でおセンチなお年頃なので、お取り扱いには気を付けてもらいたいものだ。それが書きもののオファーであっても、だ。秋の夕暮れに自分の落日する姿を重ねて、瞼まぶたを濡らしているくらいなのだからね。 実際問題、人生の折り返し地点をターンしたばかりの人生ペ

                                                                      「子を遺さずに死んでいく人生」は無意味なのか 今を真剣に楽しめば、それで十分だ
                                                                    • 「第三者による不正アクセスを検知したため、パスワードを見直し、お支払い方法の再登録をお願いします」というスパムメールがまさかのフミコフミオスタイル - コバろぐ

                                                                      パソコンをいじることを趣味にしている以上、今日も今日とてメールチェックをするわけですが、今日も今日とてスパムメールが来ているわけです。 幾度となくいただいたスパムメールはこのブログで紹介しているわけですが、今回いただいたステキなスパムメールは、Amazonを騙るやつなんですけども件名が長くて、「第三者による不正アクセスを検知したため、パスワードを見直し、お支払い方法の再登録をお願いします」という件名のメールです。 第三者による不正アクセスを検知したため、パスワードを見直し、お支払い方法の再登録をお願いします まずは、その「いかにもクソフィッシングスパム詐欺メール」をご覧ください。 件名: 第三者による不正アクセスを検知したため、パスワードを見直し、お支払い方法の再登録をお願いします 本文: 平素はをご利用いただき、誠にありがとうございます。このたび、お客様のアカウントを確認いたしましたとこ

                                                                        「第三者による不正アクセスを検知したため、パスワードを見直し、お支払い方法の再登録をお願いします」というスパムメールがまさかのフミコフミオスタイル - コバろぐ
                                                                      • 「大して儲からないブログ」を16年も続けるワケ 「わかってくれる人に届けばいい」

                                                                        YouTubeなどネットでの情報発信でお金を稼ぐ人が増えている。その一方、お金儲けを意識せず、ただ文章を発表するだけのブロガーもいる。月間100万PVを誇る人気の会社員ブロガー、フミコフミオもその一人だ。なぜブログでお金儲けをしようとしないのか――。 「ブログはオワコンなのか?」議論に終止符を打つ 最近、ブログを読んでくれる人が増えたこともあって 「なぜ、ブログを書き始めたのか」 「なぜ、ブログを書き続けているのか」 と質問される機会がふえた。 僕は「はてなブログ」を主戦場に、長いことブログを書き続けている。 「ブログなんてオワコン」とおっしゃる人も見かけるように、noteやYouTubeのようなホットで、マネーにつながるメディアもあるなかで、僕がお金にならないブログを主戦場にして文章を書き続けているのが不思議でならない人がいるらしい。 あらためて、そのような指摘に考えをめぐらせてみると、

                                                                          「大して儲からないブログ」を16年も続けるワケ 「わかってくれる人に届けばいい」
                                                                        • 「大人の仰天ニュース」に出ました。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                          www.oricon.co.jp 「大人の仰天ニュース」ご視聴いただきありがとうございました。あなたのハートには何が残りましたか?番組で紹介されたフミコフミオの著作はこちらです。アマゾン→ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。 楽天→楽天ブックス: ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。 - フミコフミオ - 9784046043597 : 本 お正月休みのお供にどうぞ。 中居さん、鶴瓶師匠に再現ビデオを観てもらえて嬉しかった。特に、ほぼ同郷、同年代の中居さんに弄っていただいたのは一生の思い出です。田中みな実さんの朗読も最高でした。写真集買います。面白い番組でした。 あの再現ドラマは7年前、いちばんどうかしてた頃の「トイレにとじこめられてます。」という記事が元

                                                                            「大人の仰天ニュース」に出ました。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                          • 【告知】「ザ!世界仰天ニュース」に出ます。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                            突然ですが、あの人気番組「世界仰天ニュース」(ザ!世界仰天ニュース|日本テレビ)に出ます。レギュラー放送ではなく「大人の仰天ニュース」(「ゴールデンでは放送しにくいHな話 幸せになれる・・・ちょっと大人の仰天ニュース」)だけどね。日テレさん、次は「アナザースカイ」でお願いします…。 www.oricon.co.jp 放送は日本テレビ系列で2019年12月27日金曜日深夜24時59分からの生放送。レギュラー同様、中居正広さん、笑福亭鶴瓶師匠が出演。同年代のスター中居君にいじってもらえるなんて光栄すぎる…。内容については教えられないので、放送をみてほしい。 www.youtube.com 応募もしていないのに、ネットの片隅に生息する僕をどうやって見つけたのか…。突然、制作サイドから連絡を受けたときはガチで驚いたけれど、ゴールデンではお話できない、ゴールデンボールがらみの、エロく、くだらないこと

                                                                              【告知】「ザ!世界仰天ニュース」に出ます。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                            • 中間管理職の悲哀 - Everything you've ever Dreamed

                                                                              労働集約型事業からの転換には「どんな犠牲もいとわない」という、トップの強い意志が必要であると、確信させてくれる事件があった。本日はその事件の顛末を発表する。是非とも皆さんの参考にしていただきたい。 弊社(食品系)は労働集約型事業からの転換をはかっているが残念ながら計画どおりに進んでいない。遅れの理由は労働集約型事業にどっぷりはまっている体質が大きな理由である。労働集約型事業が中核事業となっているが、その甘みを忘れられないのだ。だが、生産性の低さ、人材確保の困難、募集費の費用対効果の惨状から、そこからの脱却が待ったなしの懸念事項になっている。 先日の部長会議でもボスから各部長へ「労働集約型事業中心のままでは未来はない」と課題解決への一層の努力が求められた。新規開発を担当している僕には、「キミを招いた理由わかるよね…」と強い圧力がかけられた。それからボスは「言うまでもないが既存の事業も大事にし

                                                                                中間管理職の悲哀 - Everything you've ever Dreamed
                                                                              • 「人間使い捨て国家」は今、読んでおかなきゃいけない本でした。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                                明石順平著「人間使い捨て国家」は刺激的なタイトルだが、内容はそれ以上に刺激的である。そして、ブラック企業を容認する国家を糾弾する内容を想像していると(僕はそういう内容と想像していた)、いい意味で裏切られる。なぜなら現在の日本社会全般の問題に切り込んでいるからだ。ブラック企業問題に関心がない人に読んでもらいたい。そういう意味で、今、読んでおくべき本なのだ。 人間使い捨て国家 (角川新書) 作者:明石 順平 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2019/12/07 メディア: 新書 ざっくりとした内容は、2000年から現在まで約20年間の労働環境にメスを入れながら、今の日本社会の問題点をあぶり出すと共にこれからの日本がどうあるべきかの提言である。ブラック企業と対峙している著者なら、ルポ風にブラックな現場に近いルポも書けたはずだ。そのほうが劇的で告発の色合いは濃くなる。だが本書はあえ

                                                                                  「人間使い捨て国家」は今、読んでおかなきゃいけない本でした。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                                • 「それは上司の仕事でしょ」という地獄を僕は生きている。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                                  「部長、あの案件はどうなりました?」「先日のあれどうなってます?」他部署の人たちから質問を受けた。当該案件の結果は先週末に判明していた。結果はバツ。担当の部下氏から「僅差で失注でした」と報告を受けていた。彼の結果報告は「勝つときはいつも圧倒的大勝利」「負けるときはいつも僅差での敗退」の2パターンしかない。旧日本軍大本営発表の悪しき遺伝子はここに生きながらえていた。僕は、頭の片隅にクエスチョンを浮かべながら、「ごめん。ダメだったよ」「申し訳ない。ダメでした」と答えた。彼らは一様に「結果は勝負だからいいんです。でも結果が出たら報告をもらえないと協力できるものも出来なくなりますよ」と言った。彼らの言うとおり。頭を下げるしかない。だが、おかしい。協力してくれた面々への報告がなぜ行われていないのか。僕の頭で点滅しているクエスチョンは、当該案件を担当している僕の部下氏に対するものであった。 提案営業を

                                                                                    「それは上司の仕事でしょ」という地獄を僕は生きている。 - Everything you've ever Dreamed