インボイス制度導入の是非 「フリーランス潰しだ! あの制度には”闇“がある」--。 政府が消費税のインボイスの発行が可能になる事業者の登録を半年伸ばして今年9月末まで受けることにしたことが十分に周知されていないのか。3月に入って消費税の制度変更の解説をしてくれと言われることが多かった。 そうした中には「インボイス制度はけしからん」と筆者に言わせたいという意図が露骨なケースもあった。 確かに、事業者によっては、「インボイス制度」の導入に対応して税務署に登録して「インボイス事業者」になることが納税事務の増加に繋がって負担になる側面があり、対応が大変なケースもあるだろう。 しかし、税や税負担の「公平」を無視した中小もしくは個人事業者のエゴが過ぎるとしか解釈できない主張も少なくない。 今回は、自分には関係ないと思われがちな消費者の立場も踏まえて、インボイス制度導入の是非について考えてみたい。 まず