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セルクマに関するsaiusaruzzzのブックマーク (202)

  • 雨穴「変な家2」を謎解き推理して答え合わせしてみた&ネタバレ感想 - うさるの厨二病な読書日記

    変な家2 ~11の間取り図~ 作者:雨穴 飛鳥新社 Amazon 一見無関係に見える11の間取り図とそこにまつわる謎から、背後に隠れている不気味なストーリーが浮かび上がる「変な家2」を読み終わった。 ひとつひとつの間取りにまつわる話は、単体だけでも面白い。 特に序盤の「①行先のない廊下」「②闇をはぐくむ家」「③林の中の水車小屋」「④ネズミ捕りの家」「⑤そこにあった事故物件」は、それぞれまったくの別の不気味さ、怖さ、謎があるため、読み進むごとに怖さが増幅していく。 「②闇をはぐくむ家」に出てきた、「どの家に住むかでどういう生活をするかが定まり、そのことによってある程度人格が形成されていく」「家の穢れを取るなんて、まるで人よりも家が偉いみたいじゃないか。そうではなく、亡くなった人を家から解放する仕事なのだ」という特殊清掃員の飯村さんの話は全体のストーリーに関わると同時に、「変な家」シリーズに通

    雨穴「変な家2」を謎解き推理して答え合わせしてみた&ネタバレ感想 - うさるの厨二病な読書日記
  • 「学問の自由、言論の自由とは何なのか。公共の福祉と対立した時、どう考えるべきか」についての学び。 - うさるの厨二病な読書日記

    経済学に何ができるか - 文明社会の制度的枠組み (中公新書) 作者:猪木 武徳 中央公論新社 Amazon メインは経済の話だが、それ以外もなぜそんな社会制度があるのか、どんなリスクに対応しているか、ということが書かれていて面白かった。 副タイトルである「文明社会の制度的枠組み」のほうが内容を表している。 中でも第七章に出てきた「学問、言論の自由はなぜ保障されているか」という話が面白かったので、メモがてら紹介したい。 物事を知る、あるいは自由に発言するということには、「私的」な精神的欲求と、「社会的」効果というふたつの側面が存在する。(略) 私的なレベルでの知る自由・発言する自由は、公共の福祉を増大しうると同時に、公共性という観点からの制約を受けることがあるからだ。 (引用元:「経済学に何ができるか 文明社会の制度的枠組み」猪木武徳 中央公論新社 P133 太字は引用者) 誹謗中傷などの

    「学問の自由、言論の自由とは何なのか。公共の福祉と対立した時、どう考えるべきか」についての学び。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 【アニメ感想】「葬送のフリーレン」4話まで。原作とは違う視点が入れることで、物語のテーマの美しさがより際立つ。 - うさるの厨二病な読書日記

    ※既刊11巻までの若干のネタバレがあります。未読のかたはご注意ください。 別に魔法じゃなくたって… 種﨑敦美 Amazon 「葬送のフリーレン」のアニメがついに始まった。 第一話を見て(おこがましくて申し訳ないが)「アニメになるならこういう要素を取り入れて欲しい」と思っていた風になっていて嬉しかった。 原作の第一話を読んだ時は読者にも、フリーレンとヒンメルの認識にどれほど落差があるかはわからない。 読者もフリーレンと一緒に思い出を追体験する。その思い出がヒンメルにとってどれほど貴かったかを知ることで、フリーレン(自分)にとってその思い出がどれほど得難いものかを知っていく。 だから原作の第一話は「ヒンメルとフリーレンは、思い出に対して認識に差があること」を中立な視点で客観的に知る造りになっている。 「私、この人のことを知らないし……」と言って泣き出すフリーレンと同じように、読者もヒンメルがど

    【アニメ感想】「葬送のフリーレン」4話まで。原作とは違う視点が入れることで、物語のテーマの美しさがより際立つ。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 【「藪の中」愛好会】芥川龍之介「藪の中」のような話を集めてみた。 - うさるの厨二病な読書日記

    「藪の中」は慣用句として用いられるくらい有名だが、「関係者の話がい違っていて、真相がよくわからない話」のことだ。 芥川龍之介 藪の中 藪の中・将軍 アニメカバー版 「文豪ストレイドッグス」×角川文庫コラボアニメカバー 作者:芥川 龍之介 KADOKAWA Amazon こういう話をもっと読みたいが、調べかたが難しい。(「藪の中みたいな話」「藪の中に似た話」で調べても余り出てこない) 自分以外にも「藪の中愛好家」がいると思うので、自分が「これは良い『藪の中』」と思うものを載せておきたい。 「月明かりの道」ビアス 芥川龍之介は、この話に触発されて「藪の中」を書いたと聞いたので読んでみた。 雰囲気はおどろおどろしさ満載の古き良きゴシックホラー調でいいのだが、真相がひとつしか解釈しようがないので若干期待外れだった。 「藪の中」のオマージュ元だが、「藪の中」ではない気がする。(ややこしい) ビアス

    【「藪の中」愛好会】芥川龍之介「藪の中」のような話を集めてみた。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 【小説感想】「ノーカントリー・フォー・オールド・メン」はどんな話なのか。殺し屋シガーが何者なのかを考えながら語りたい。 - うさるの厨二病な読書日記

    *ネタバレ感想です。未読のかたはご注意ください。 ノー・カントリー・フォー・オールド・メン (ハヤカワepi文庫) 作者:コーマック マッカーシー 早川書房 Amazon 「ノー・カントリー・フォー・オールド・メン」(以下「ノーカントリー」)は映画化もされてマッカーシーの作品の中でも特に有名だ。 「ブラッド・メリディアン」とも「国境三部作」とも「チャイルド・オブ・ゴッド」とも「ザ・ロード」とも違う、(基的には)犯罪エンタメ小説である。 物語の外枠である、麻薬カルテルの金を横取りした男が、その金を取り返そうとする殺し屋に追われるというストーリー部分が滅茶苦茶面白い。 展開がスピーディで容赦がないので、ページをめくったらどうなるかが予想がつかない。 「ノーカントリー」を読んで気付いたが、余分な描写を極限まで削っているマッカーシーの文体はエンタメ小説と相性がいい。 コーマック・マッカーシーの文

    【小説感想】「ノーカントリー・フォー・オールド・メン」はどんな話なのか。殺し屋シガーが何者なのかを考えながら語りたい。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 【読書感想】「チャイルド・オブ・ゴッド」 「ジョーカー」や「アンチマン」よりもラディカルな「社会から孤立し疎外される男の物語」 - うさるの厨二病な読書日記

    チャイルド・オブ・ゴッド 作者:コーマック・マッカーシー,黒原 敏行 早川書房 Amazon 主人公のレスターの動向を終始追っている話なので、マッカーシーの小説にしては読みやすい。 マッカーシーの小説の特徴は ①叙景と叙事で成り立っていて叙情がほぼない ②引用符を使わず、読点がほぼない ③必要なことだけが端的に書かれているので、時系列が追いにくい 無味乾燥で取り付く島がないという印象なので、読みにくい、合わないという人もいると思う。 「ザ・ロード」はマッカーシーの小説の中では主人公親子のキャラが立っていてストーリーが追いやすい、情緒的な部分があり「優しい世界」なので読みやすいけれど、自分の中では「マッカーシーらしさ」が薄味な気がする。 「チャイルド・オブ・ゴッド」は中編でサクッと読めるので、「何から読んだらいいかわからない」という人は踏み絵的に読んでみるといいのではと思う。 自分の中でマッ

    【読書感想】「チャイルド・オブ・ゴッド」 「ジョーカー」や「アンチマン」よりもラディカルな「社会から孤立し疎外される男の物語」 - うさるの厨二病な読書日記
  • 佐藤究のマッカーシーの作品の解説にいいねを百連打したい&「ブラッド・メリディアン」の感想続き。 - うさるの厨二病な読書日記

    www.hayakawabooks.com 「それな!」という感想しかなく(失礼)いいねを百個くらい押したい。 特に文章に言及した箇所には共感しかない。 どのページを開いてもおわかりのように、コーマック・マッカーシーは会話にカギ括弧を使わず、地の文に読点をほとんど打たない。 だからといって、書き手の感情にまかせた饒舌に陥ることはなく、行為と事物が淡々と描かれる。 神なき時代の叙事詩的文体とも呼べる。 言うまでもないが、たんに文章からカギ括弧や読点を排除するだけでは、マッカーシーのような文体にはならない。 それは事実への冷徹な観察眼から生まれたもの(後略) (引用元「コーマック・マッカーシーが教えてくれた『書くことの質』」 佐藤究/太字は引用者) 専門家ではない自分の適当な印象を話すと、アメリカの現代文学はハードボイルドの影響が強いのか「叙情を徹底的に排除する」文体の人(特に男の作家)が多

  • 【ドラマ感想】「だが、情熱はある」第九話 あの黒歴史が今の自分を支えている&このドラマが好きすぎて辛い。 - うさるの厨二病な読書日記

    ドラマ「だが、情熱はある」オリジナル・サウンドトラック アーティスト:音楽:T字路s バップ Amazon 毎週毎週待ち遠しくて仕方がない「だが、情熱はある」の第九話を見た。 これは二人の物語。 何者かになりたくて、でも何者になればいいのかわからない。 でもここからもがき続ける。二人の当の物語。 しかし、断っておくが友情物語ではなし、サクセスストーリーでもない。 そしてほとんどの人において、まったく参考にならない。 だが。 情熱はある。 このオープニングナレーションで、毎度毎度テンションが爆上がりする。 どう考えても、そこは泣くところじゃないだろというところで涙が止まらなくなる。 今回は、若林が駄菓子屋の前で、「ズレ漫才」を思いついて彼女に意気揚々と「すっごいの思いついた」「体にマグマみたいなものを感じている」と話すシーンで涙腺が緩んだ。 自分でも何で泣いているのかよくわからない。 山里

    【ドラマ感想】「だが、情熱はある」第九話 あの黒歴史が今の自分を支えている&このドラマが好きすぎて辛い。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 【漫画感想】「一方通行の家」は、「隠蔽するための物語」として抜群の出来だった。 - うさるの厨二病な読書日記

    一方通行の家 - 屋嘉壱 | 少年ジャンプ+ 今朝、読んだ「一方通行の家」がめっちゃ面白かった。 *以下ネタバレ注意(未読の人は、上のリンクから先に編を読むことをおすすめします。) 明確に「おかしい」とは言えないが、奇妙な違和感がある。 この漫画は一読すると違和感が満載だ。 「一方通行をしない人は、消えてしまう家」という表向きの怪奇、そこに特に抵抗なく住んでいる晶以外にも不可解な点がある。 自分が一番引っかかったのは、空き巣が空き巣に見えないところだ。 この物語はこういう違和感がある箇所が多い。 頭で考えれば「違和感があるけれど、決定的におかしい」とは言えない。だが直観的に「何かおかしい」「何かがズレている」そう思う。 男が「空き巣」なのは虚偽である。 空き巣は内藤が消えたあと、「玉守が何かをした」「何かを知っている」とは思わずすぐに協力的になる。 いくら仲間が消えたとはいえ、空き巣が玉

    【漫画感想】「一方通行の家」は、「隠蔽するための物語」として抜群の出来だった。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 「語ることができないこと」に意味がある。「隠蔽するための物語」について。 - うさるの厨二病な読書日記

    *「隠蔽するための物語」と思われる話についてのネタバレが含まれます。 www.saiusaruzzz.com 「一方通行の家」が自分にとって面白かった理由である「隠蔽するための物語」(造語)について話したい。 「隠蔽するための物語」とは何かは、以前↓のnoteに書いたことと重なる。 創作において「『作品が語ることができないこと』に注目する」という考え方。|うさる 「ある作品において重要なのは、それが言っていないことがらである。これはしばしば不用意にそう表示されているような『それが言うことを拒絶していることがら』とは同じものではない。(略) これよりもむしろ、作品が言うことをできなかったことがらのほうが重要である」 (「サバルタンは語ることができるか」G・C・スピヴァク/上村忠男訳 p47-48/太字は引用者) 「隠蔽するための物語」は「来の構図を隠すために存在する物語」である。 表現は普

    「語ることができないこと」に意味がある。「隠蔽するための物語」について。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 対話型AI「チャットGPT」に小説のあらすじを考えてもらったら、思った以上に学びが深かった。 - うさるの厨二病な読書日記

    shinonomen.hatenablog.com ↑の東雲さんの記事を読んで滅茶苦茶面白いと思い、自分も「Chat(チャット)GPT」に「400字で小説のあらすじを考えて」と頼んで三種類出してもらった。 タイトルのみ自分で考えた。 あらすじ① 世界にひとつだけの美術品 ある日、主人公の高橋真一は街で美術展を開催していた。 彼は会場で美術作品を鑑賞していたが、ひとつの絵画に目が止まった。それは美しい花が描かれた絵だった。 真一はその絵の現代美術としての価値を見いだし、一目惚れしてしまう。 しかし、真一が購入しようと思ったとき、その絵画はすでに売り切れていた。 彼は落胆しながらその場を後にしたが、その絵に強い執着心を抱き続ける。 真一はその後、インターネット上である人物が同じ花の絵を販売しているのを見つける。彼はすぐに購入しようとするが、その人物は販売することはできないと断られてしまう。 真

    対話型AI「チャットGPT」に小説のあらすじを考えてもらったら、思った以上に学びが深かった。 - うさるの厨二病な読書日記
  • ページオーナーによるブックマークコメントをコメント一覧上部に固定表示します(ブラウザ版のみ) - はてなブックマーク開発ブログ

    いつもはてなブックマークをご利用いただき誠にありがとうございます。はてなブックマーク開発チーム、ディレクターのid:yone-yamaです。 2023年3月3日に公開した人気コメントに関するアルゴリズム改善のお知らせでは、大変多くのご意見をお寄せいただき誠にありがとうございました。今後とも引き続き改善を続けてまいります。 bookmark.hatenastaff.com この度ブラウザ版はてなブックマークで、ページオーナーのブックマークコメントを固定表示にする変更を行いました。 この変更は、上記の告知内で予告していた、コンテンツの執筆者ご自身による意見発信の場を提供する施策の一環となります。 ページオーナーのブックマークコメント固定表示について はてなブックマークには「ページオーナー」という機能があり、ご自身が運営するサイトとはてなIDを紐付けることが可能です。 今回の変更では、ページオー

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  • 伊藤昌亮「ひろゆき論ーなぜ支持されるのか、なぜ支持されるべきではないのかー」を読んだ感想。 - うさるの厨二病な読書日記

    世界 2023年3月号 岩波書店 Amazon 伊藤昌亮「ひろゆき論」を読んだ。 この記事で一番良かったところは、自分自身の感覚や感情はおいておいて、「ひろゆきの言動への支持が広がるのは何故か」という理由を解き明かすことを重視しているところだ。 記事を読もうと思ったきっかけも「『自分が理解しがたい言動が支持される構図』を考えようという姿勢がある」という紹介を読んだからだ。 自分がこの記事の要点だと思ったのは、この部分だ。 (リベラル派の「弱者リスト」の構成員に含まれない)人々は、リベラル派のプログラムで救済されることはない。 (引用元:「ひろゆき論ーなぜ支持されるのか、なぜ支持されるべきではないのかー」伊藤昌亮 世界2023年3月号 P186/太字・括弧内は引用者) 自分が読み取った限りだと、「ひろゆき論」の主旨はこうだ。 ひろゆきを支持しているのは、いわゆる「ダメな人」である。 「ダメな

    伊藤昌亮「ひろゆき論ーなぜ支持されるのか、なぜ支持されるべきではないのかー」を読んだ感想。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 【小説感想】高山真「エゴイスト」 恋愛小説かと思いきや……。読後にタイトルの意味を考えて深く頷いた。 - うさるの厨二病な読書日記

    鈴木亮平主演で映画化された「エゴイスト」の原作を読んだ。(映画は未視聴) 鈴木亮平の寄稿文によると、作者にRと呼ばれる恋人がいたこととその母親と交流があったことは事実らしいが、「小説」と銘を打っているので「小説として」読んだ感想を書きたい。 「エゴイスト」は恋愛小説ではない。罪を犯した*1主人公による懺悔と赦しの物語である。 *以下ネタバレを含むので、未読のかたは注意。 エゴイスト (小学館文庫) 作者:高山真 小学館 Amazon 恋愛小説のはずなのに、という妙な違和感。 主人公の浩輔は友人の紹介で出会ったパーソナルトレーナーの龍太に惹かれる。初めて会った時から強く惹かれて、龍太から別れを告げられた後も、追いかけて生活の困窮から売春をしている龍太に、月々の援助を申し出る。 ここまで読んだときは、龍太は愛情がありつつも浩輔を利用する関係になり、「愛だけでも利己的な気持ちだけでもない」という

    【小説感想】高山真「エゴイスト」 恋愛小説かと思いきや……。読後にタイトルの意味を考えて深く頷いた。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 【映画感想】「THE FIRST SLAM DUNK」は、原作と何が違うのかを熱く語りたい。 - うさるの厨二病な読書日記

    記事には映画「THE FIRST SLAM DUNK」、漫画「SLAM DUNK」のネタバレが含まれます。ご注意ください。 【映画パンフレット】 THE FIRST SLAM DUNK 監督:井上雄彦 声の出演:仲村宗悟、笠間淳、神尾晋一郎、木村昴、三宅健太 スラムダンク 東映 Amazon 噂にはちらほら聞いていたが、まったく別物で驚いた。ストーリーが土台から違う。 「主人公を宮城に変えた」というより、「描きたいことがまったく違うので、必然的に主人公が変わった」のではと思った。 原作者による「原作が解釈違い」である。こんなことがあるのか。 映画版と原作の違いは、23巻の水戸のセリフが表している。 映画「THE FIRST SLAM DUNK」と漫画「SLAM DUNK」の違いは、完全版23巻で水戸が言ったセリフに尽きる。 かつての花道なら、絶対に殴っているよ。試合なんか関係なしに。

    【映画感想】「THE FIRST SLAM DUNK」は、原作と何が違うのかを熱く語りたい。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 先日読んだ三角関係の恋愛漫画がすごく引っかかったので、何がそんなに引っかかるのか考えてみた。 - うさるの厨二病な読書日記

    とある短編恋愛漫画の三角関係に引っかかるものを感じたので、何がそんなに引っかかるのか考えてみた。 諸事情*1あってタイトルは出さないが、読んだことがある人は設定ですぐに気付くと思う。 そこまで複雑な状況ではないので説明する。 状況説明 クロ、モモ、シロ*2は小学校時代からの幼馴染みで仲良し三人組。 クロはずっとモモが好きだった。 しかしある日、モモに「ずっとシロが好きだった。中学卒業と同時に告白しようと思っている」と言われる。 クロは何も知らないシロに策略を仕掛け、シロが告白を断る方向へ持っていく。 策略が当たり、シロはモモの告白を断る。 傷ついて落ち込んでいるモモにクロは告白し、二人は付き合うことになる。 時が流れて、三人は大学生になる。 シロは、モモとクロとは疎遠になっている。 モモとクロは四年ほど付き合っている。 シロはある日、モモとクロが付き合っている姿を目撃し、クロが自分に言った

    先日読んだ三角関係の恋愛漫画がすごく引っかかったので、何がそんなに引っかかるのか考えてみた。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 「殺人を犯さなければ人間になれなかった」という矛盾をどう考えるのか。永山則夫「無知の涙」 - うさるの厨二病な読書日記

    無知の涙 (河出文庫) 作者:永山則夫 河出書房新社 Amazon 「無知の涙」を初めて読んだのは、永山則夫がこのを書いたのと同じくらいの年齢の時だった。 その時は「何の罪もない人を四人も殺しているのだから、どんな言葉も言い訳でしかない」という気持ちしかなかった。 今回久し振りに読んでみたら、以前とは見方が変わった。 「自分の苦しみに社会は応えようとしてくれなかった。顧みることすらしなかったのに、殺人を犯したら自己実現できてしまった」 この事実は、人にとっては*1殺人さえ肯定出来てしまうような強烈な根拠になりうる。 「殺人を犯さなければ、自分は一生知識を与えられず牛馬のように生きていくしかなかった、社会はそれを放置していた」と言われれば、反論することは難しい。 しかし書の中で、永山はそういう強烈な実感の中で生きているにも関わらず、「罪のない人を殺したこと」を正当化しようとはしていない

    「殺人を犯さなければ人間になれなかった」という矛盾をどう考えるのか。永山則夫「無知の涙」 - うさるの厨二病な読書日記
  • 「2023年は、何に優先して時間を使うか」をきちんと考えて、それに取り組む年にしたい。 - うさるの厨二病な読書日記

    2022年もあと三日だ。はええええ。 個人的には、2022年は遊び呆け過ぎたという反省が大きい。 ネットで色々やりすぎ。 7月時点で考えた「やりたいことリスト」が役に立っていなさすぎてびっくりする。 やりたいことがたくさんあって時間が足りない。焦らないように、「やりたいことリスト」を作って頭を整理したい。|うさる|note 7月に「これじゃあ駄目だ、使える時間は限られているのだから優先順位をつけなければ」そう思って頭を整理した。 何でも早く出来る、効率よく時間を使える人ならいいのだ。(羨ましい……) 自分はそうではない。何をやるにも時間がかかる。 単純に速度が遅いというのもあるし、例えば隙間時間で何かを書いたりすることが出来ない。 途中で止めなければならないと、再開する時にまた一から思考を辿らなければいけない。驚くほど要領が悪い。まとまった時間が取れないと、それがストレスになる。 そういう

    「2023年は、何に優先して時間を使うか」をきちんと考えて、それに取り組む年にしたい。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 解釈違いは、なぜ「怖い」のか。 - うさるの厨二病な読書日記

    www.saiusaruzzz.com 「創作における神とは、その作品内のみで機能している『作品固有のルール』ではないか」という話を前の記事で書いた。 そのことをよく表しているのが、「ブラッド・メリディアン」の判事のセリフだという話も合わせて書いたのだけれど、そのことと関連して「解釈違いはなぜ『怖い』のか」という話を思いついた。 ある作品についての記事で、その内容とは違う解釈の人(たぶん)に「(ある特定の解釈が)影響力を持ってしまうことが怖い」と書かれたことがある。 直接言われたわけではないのでそれ自体は別に良く、ただ「解釈違いが『怖い』」という感覚が興味深かった。 「(テキスト内の根拠を引いて)その解釈は違う」でもなく「その解釈は嫌い(地雷)」*1でもなく、「その解釈が広まることが怖い」という感覚が最初不思議だった。 創作品の神とは何かがよく表れていると思った『ブラッド・メリディアン』の

    解釈違いは、なぜ「怖い」のか。 - うさるの厨二病な読書日記
  • 創作で、キャラを分裂させて自己葛藤を描くときに重要になる「フェアさ」とは何なのか。 - うさるの厨二病な読書日記

    *独自解釈に基づく話です。 *この記事には、ドラマ「Nのために」と漫画「アスペル・カノジョ」のネタバレが含まれます。 www.saiusaruzzz.com 「アスペル・カノジョ」は何かに似ていると思って、思い出したのがドラマ「Nのために」だ。 www.saiusaruzzz.com 自分の中ではこの二作は、両方とも「自分が持つ『生きづらさ』から避難するために一時的に分裂していた『自己』を、統合させる過程の話」だ。 「アスペル・カノジョ」では、メタ横井が自身の生きづらさを仮託した恵を切り離すことで、とりあえず作内の横井を生き延びさせた。 「Nのために」では、希美が生きるために捨てた「母親を捨てたい気持ちと捨てる罪悪感」を、西崎が引き受けている。 「この二作は似ている」ということは後から思いついたのに、感想ではまったく同じことを書いている。 「アスペル・カノジョ」の感想*1は 自分はこの物語

    創作で、キャラを分裂させて自己葛藤を描くときに重要になる「フェアさ」とは何なのか。 - うさるの厨二病な読書日記