A woman walks near the Roppongi Hills complex in Tokyo. Photographer: Akio Kon/Bloomberg 東京都内で夫、子ども2人と暮らす中島真知子さん(46)は、老後に焦りを感じている。31歳でフルタイムで勤めていた会社を退職。専業主婦として10年間、子育てに専念した後、週3日のパートを始めた。共働きになったとはいえ出産後のブランクで蓄えも少なく、「長い人生どのように生きていくのか」と不安を募らせた。 急速に高齢化が進む中、公的年金以外に2000万円の自己資金が必要とした試算が話題になるなど、老後への不安が高まっている。家庭との両立のために非正規雇用の割合が高い女性は厳しい現実に直面している。 世界経済フォーラム(WEF)が先進6カ国を対象にまとめた報告書によれば、老後資金が尽きてから平均寿命までの期間は、日本女性が