斎宮歴史博物館(明和町)は、国史跡「斎宮跡」の第159回発掘調査(柳原地区)で、平安時代前期(9世紀)~末期(12世紀)のものとみられる建物13棟の跡を確認したと発表した。過去の調査結果とあわせて、同地区に高級官僚が仕事をした「斎宮寮」があったと推測されるという。現地説明会が14日午前11時から開かれる。 斎宮跡の東部には、平安時代の都市計画ともいえる碁盤目状の地割り(「方格(ほうかく)地割り」)が28あったことが、過去の調査で判明しているが、今回はほぼ中央の柳原地区で発掘調査した。 同地区は、斎王の住居「内院」があったと推測される地割りの北側に隣接しており、過去の調査でも大型の建物跡や青磁が出土していた。これまでも「斎宮寮」があったと考えられていたが、今回の調査で推測がさらに補強された。 今回は昨年9月から、同地区南東部488平方メートルを調査。建物の柱跡とみられる穴の直径は0・3~1メ