「今の若者はなっとらん! 昔はもっと礼儀正しかった!」 という言葉は昔からあると言われています。 古代エジプトでも、古代ギリシアでも、同じような嘆きがあったともよく言われる話です。 この程度の愚痴ならばまだわかりますが、 「今の人たちまったくなっていません。昔はもっと礼儀正しかったんです。見せてあげましょう、本当の昔の理想とやらを」 とまで言う人がいたら、私は胡散臭さを感じてしまいます。 それでも「昔の理想を取り戻すなんて素晴らしい! 是非教えてください」と乗り気になる方は古来多いようです。 現代に限った話じゃありません。何世紀も前の話です。 「本当の昔の理想」を思想にまで高め、現代に至るまで残した人がいます。 孔子です。 周公を崇め、夢に出てこなくなると「もう俺駄目かもしれない、周公が最近全然夢に出てこないんだもん」とスピリチャルなことを口走っていた孔子。 彼の広めた儒教とは、「重度の周