明和町斎宮の国史跡・斎宮跡で工事が進められていた平安時代の復元建物三棟が完成した。九月二十六日の竣工(しゅんこう)式に先駆けて内覧会が二十二日にあり、地元住民や報道関係者にお披露目された。 復元されたのは、斎宮で働いていた役人のトップに当たる長官が儀式などを行っていた正殿と、伊勢神宮からの使いをもてなす宴会などが開かれた西脇殿、儀式の準備などに使われた東脇殿。 正殿は複雑に木材を組み合わせて作った入母屋造(いりもやづくり)。西、東両脇殿は切妻(きりづま)造。三棟とも檜皮葺(ひわだぶき)になっている。鉄筋コンクリートの基礎の上に鉄の柱や木材で復元建物を建てた。屋内面積は、正殿が九十五平方メートル、西脇殿が百六十二平方メートル、東脇殿が八十九平方メートル。二〇一四年三月から工事が始まり、今年七月末に完成した。建設費は五億円。 内覧会の説明を担当した斎宮歴史博物館調査研究課の大川勝宏課長は「これ