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ブックマーク / globe.asahi.com (11)

  • 消えた仁王像 出雲の「村の宝」がオランダで展示の謎 数奇な運命がむすんだ人々の縁:朝日新聞GLOBE+

    アムステルダム国立美術館のアジア館に展示されている仁王像。その故郷は島根県仁多郡奥出雲町にある岩屋寺だ=2023年6月、筆者撮影 ヨーロッパ唯一の仁王像は、アジア館の目玉 アジア館地下ギャラリーの一番奥で、静かににらみをきかせて来館者を待ち受ける阿形像と吽形像は、身の丈2メートル37センチの木像だ。 美術館によれば、作者は不明で14世紀に造られたものらしい。阿形像の後頭部内側にある墨書から、すでに廃寺となった島根県仁多郡奥出雲町にある岩屋寺(いわやじ)にあったものと判明している。 そして、この墨書と岩屋寺の古文書から、運慶や快慶を生んだ「慶派」の仏師康秀(こうしゅう)が像の修復を行っていたこともわかった。日の古美術は、出所を明かさずに売買されることが多いらしく、このように詳細が明らかになることは珍しい。 2004年、アジア館のチーフキュレーター、メノー・フィツキさんは、京都の古美術商でこ

    消えた仁王像 出雲の「村の宝」がオランダで展示の謎 数奇な運命がむすんだ人々の縁:朝日新聞GLOBE+
    shig-i
    shig-i 2024/02/07
    仏縁という言葉を思い出した。
  • 短い時間でも、こどもにとっては宝物 佐藤浩市さん夫妻が続ける「フレンドホーム」という繋がり方│広げよう『里親』の輪│朝日新聞GLOBE+

    俳優の佐藤浩市さん・亜矢子さんご夫は、乳児院や児童養護施設のこどもたちを週末や休み期間に預かる「フレンドホーム」の取り組みを、5年以上にわたって続けています。月や年単位で養育する「養育里親」と比べ、こどもと過ごす時間は限られています。それでも佐藤さんご夫は「こどもと向き合うなかで、かけがえのない時間を過ごさせてもらっている」といいます。佐藤さんご夫に、これまでの思いやエピソードを語っていただきました。 意を決して相談……浩市さんの答えは「いいんじゃない?」 佐藤さんご夫が登録しているのは、東京都の制度である「フレンドホーム」です。週末や夏休みなどの長期休みに施設のこどもを迎え入れて自宅で一緒に過ごし、休みが終わるとまた施設に送り届けます。 最初にフレンドホームをやってみたいと持ちかけたのは、亜矢子さんでした。もともと児童養護施設のこどもたちとふれあうボランティアなどをやっていた亜矢

    短い時間でも、こどもにとっては宝物 佐藤浩市さん夫妻が続ける「フレンドホーム」という繋がり方│広げよう『里親』の輪│朝日新聞GLOBE+
  • アゼルバイジャンとアルメニアの戦闘に、世界が振り向いた 日本も無関係でないその背景:朝日新聞GLOBE+

    7月に衝突を起こしたのは、コーカサス地域にある国、アゼルバイジャンとアルメニアだ。軍同士が国境の街で衝突、その後も断続的に双方の攻撃が続き、少なくとも20人の犠牲者が出たとされている。きっかけは明らかになっておらず、お互いが相手側から先に攻撃して来たと主張している。 アゼルバイジャンの中には、アルメニア人が多数派を占める「ナゴルノ・カラバフ自治州」という地域があり、彼らが1980年代後半にアルメニアへの併合を求め武装闘争を開始した。やがて起きた両国間の軍事衝突はソ連崩壊後には全面戦争に発展、約3万人が犠牲となり、約100万人が難民や国内避難民になった。94年にロシアの仲介で停戦に至ったが、今もアルメニアが同自治州とその周辺地域を含むアゼルバイジャンの20%を占領している。 バクー市内とカスピ海を一望できる高台にある「殉教者の小道」。ナゴルノ・カラバフ紛争などで犠牲になった人々を偲ぶ墓標が並

    アゼルバイジャンとアルメニアの戦闘に、世界が振り向いた 日本も無関係でないその背景:朝日新聞GLOBE+
  • ソレイマニ司令官殺害と米イラン関係の行方:朝日新聞GLOBE+

    2020年が始まって3日しか経っていないが、いきなり今年最大級のニュースが飛び込んできた。トランプ大統領の命令の下、バグダッド空港近くにいたイランの革命防衛隊クッズ部隊(Quds Force:コッズ部隊、クドス部隊、ゴドス部隊などとも表記する)司令官のソレイマニと、イラクの親イランシーア派民兵組織であるカタイブ・ヒズボラの指導者であり、イラクのシーア派民兵の連合体である人民動員隊(PMU)の副司令官であるムハンディスが殺害された。バグダッド空港には米軍の施設もあり、カタイブ・ヒズボラがミサイル攻撃を仕掛けている中で、ドローンによる攻撃でソレイマニとムハンディスが殺された。イランウォッチャーはもちろんのこと、欧米の国際政治の専門家たちは一斉にこのニュースに反応し、今後の中東情勢の見通しが立たなくなり、イランとアメリカの対立が急速にエスカレートしていくことの不安に包まれた状態にある。 現時点で

    ソレイマニ司令官殺害と米イラン関係の行方:朝日新聞GLOBE+
    shig-i
    shig-i 2020/01/04
  • 「難民の記憶の糸はここに」 スイス・ジュネーブでUNHCR担当者に聞く:朝日新聞GLOBE+

    UNHCRは1950年に国連機関のひとつとして立ち上げられた。難民や国内避難民、帰還民や無国籍者が避難先や移住先の国で支援を受けられるよう、各国政府に働きかけている。発足当時の難民は100万人ほどだったが、いまや6500万人にふくれあがり、128カ国で活動を行っている。 当初、UNHCRではアーカイブをつくることはルール化されていなかった。 データは作られ保管されていたが、組織内での利用にとどまっていた。研究者でもあった緒方さんは研究者やジャーナリストたちにも記録が公開されるべきだと考えた。90年に高等弁務官に就任し、96年にアーカイブは始まった。 緒方さんは退任した2000年、高等弁務官としての最後の日にUNHCRの書庫を訪れた。自分の名前が書かれたファイルがきちんとそこにあるかを確認したのだ。私はまだ課長ではなくスタッフだったが、その場にいて緒方さんにアーカイブを見せることができた。今

    「難民の記憶の糸はここに」 スイス・ジュネーブでUNHCR担当者に聞く:朝日新聞GLOBE+
  • サッカーW杯の実況ブログ 筆者は大阪在住のイギリス人:朝日新聞GLOBE+

    後半、勝ち越しのゴールを決めた大迫(中央)は、長谷部(右)、長友と喜ぶ=2018年6月19日、ロシア・サランスク、内田光撮影 書いていたのは、ベン・メイブリーさん(35)。日在住13年、現在は大阪市に住むスポーツライター兼翻訳家だ。 ベン・メイブリーさん=人提供 対コロンビア戦でのメイブリーさんのブログ ――自分で日語で書いているのですか。 ええ、そうです。試合中は修正する時間もないので完璧じゃないところもありますが。他の人のチェックは入らず、僕が大阪の自宅で書いたものがそのまま出ています。写真はロンドンのスタッフに入れてもらっています。 3年前の2015年にガーディアンのサイトで、日アメリカと対戦した女子ワールドカップ決勝戦のライブブログを書いたのが初めてで、それ以来です。ガーディアンとはその後もお互い「もっと頻繁にやりたい」と話していたのですが、タイミングもあって今回になりま

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  • 内部告発者自身が語るジャーナリズムの危機~『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』:朝日新聞GLOBE+

    ペンタゴンとは米国防総省のこと。米バージニア州アーリントンにある同省の建物が五角形であることからそう呼ばれる。エルズバーグは同省系のランド研究所で軍事アナリストをしていたが、1971年3月、約7000ページもの機密文書をひそかに持ち出した。これが世に言う「ペンタゴン・ペーパーズ」。ベトナム戦争での米国の軍事行動について膨大な事実がつづられ、トルーマンにアイゼンハワー、ケネディ、ジョンソンまで4人の大統領のもと、政府がウソの説明を何度もしていたことをもつまびらかにするものだった。 『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』より ©Twentieth Century Fox Film Corporation and Storyteller Distribution Co., LLC. エルズバーグは当初、当時の国家安全保障問題担当の大統領補佐官キッシンジャーや、上院外交委員長フルブライト議員らを

    内部告発者自身が語るジャーナリズムの危機~『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』:朝日新聞GLOBE+
  • 記録の力 -- 朝日新聞GLOBE

    最近、何かと問題になっている「記録」。記録はなぜ必要なのか。その力とは。各国の記録の番人たちを訪ねてその答えを探した。

    記録の力 -- 朝日新聞GLOBE
  • 朝日新聞GLOBE|文化財は誰のものか--インカの宝

    象形文字解読のきっかけになったロゼッタストーン。古代エジプトの王妃ネフェルティティの胸像。美の化身ミロのビーナス……。 返還論争のカタログを開くと、誰もが教科書で見たことのある、世界的に有名な美術品が名をつらねる。 所蔵する博物館にとっては存立を左右しかねない集客の目玉なだけに、簡単に手放すわけには行かないという事情がある。 これに対し、「返せ」と声を上げている側には、植民地支配下などで自分たち固有の文化を「奪われた」という思いが強い。国の威信がかかるだけに、一歩も引こうとしない。 2002年にパリのルーブル美術館、ニューヨークのメトロポリタン美術館など18館は、「普遍的美術館の重要性と価値についての宣言」と題する共同声明を出した。] 「美術館は、ひとつの国の市民のためでなく、すべての国民に奉仕しなくてはならない」と述べ、「人類共通の財産」を保有する正当性を強調した。 「もとの国にあったま

  • 朝日新聞グローブ (GLOBE)|Breakthrough -- 突破する力 立川円

    雲が晴れ、コックピットの窓に故郷の港町が広がった。「神戸タワー、Good evening」。日航空(JAL)の副操縦士、立川円が上空から管制に呼びかける。 滑走路が迫る。着陸時の天敵、追い風が強い。機長が立川と相談し、旋回して逆側に回り込み、風下から着陸すると決めた。「ヘディング」「フラップ」。指示がタイトになる。立川は短く復唱、方向を設定するダイヤルに手を伸ばし、揚力調整のレバーをセットする。「魔の11分」と呼ばれる離着陸時、機長は操縦桿に集中し、副操縦士は管制交信、計器の設定などを一手に引き受ける。手際が安全を左右する。 100人を乗せたボーイング767型機は左に傾き、大きく弧を描き始めた。高度計に視線を移すと、580フィート(約170m)。「大丈夫、ギリギリの高度を維持してる」。機長が操縦桿を水平に戻す。まっすぐ延びた滑走路の誘導灯が、コックピットの正面にぴたりと収まった次の瞬間、

    shig-i
    shig-i 2009/06/23
    やっぱりパイロットはかっこいい
  • 朝日新聞グローブ (GLOBE)|世界遺産というパワーゲーム 「人類全体が守るべきもの」を決める裏には熾烈な駆け引きがある(2/3)

    [Part2] 平泉は落選。魅力あるキーワード見つからず。 「初めから英語の論理で推薦書を書け」 08年5月、日が石見銀山に続く登録を目指した「平泉-浄土思想を基調とする文化的景観」は、またもやイコモスから「登録延期」を勧告された。 近藤誠一は再び逆転に賭ける。が、今度は苦杯をなめた。同年7月、世界遺産委員会はイコモスの勧告通り「登録延期」、つまり平泉落選の結論を出したのだ。 平泉PR用の英文パンフレット第2弾には「Absolute Peace」(絶対平和)のタイトルがある 二つの遺産がともに厳しい評価を受けたのは、世界遺産の数が増え、審査が年々厳しくなっていることも関係している。 明暗を分けたのは何か。近藤の答えは明快だ。「石見銀山は逆転に向けたキーワードがあった。平泉はそれがなかった」 平泉は、中尊寺金色堂などで知られる。「平泉にはもちろん重要な価値があるが、石見銀山の時のように一言

    shig-i
    shig-i 2009/03/03
    「石見では政治的に動いたつもりはなかったのに、そう思われてしまった。それを二度も続けてやれば、国際社会、世界遺産委員会における日本の地位を落としかねないと恐れたのです」
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