タグ

ブックマーク / www.nishinippon.co.jp (101)

  • 「カラーだった」幻の江戸期の一級史料、高校生が90年ぶり再発見 | 西日本新聞me

    弥生時代、現在の福岡県筑紫野市に有力な首長墓が存在したことを示す江戸時代後期の記録「鉾之記(ほこのき)」が約90年ぶりに“再発見”された。長らく所在不明となっていたが、市内の九州産業高の生徒たちが郷土史研究の過程で、鉾之記を書いた庄屋の子孫宅から見つけた。市は実物の可能性が高いとして、子孫から古文書を譲り受けた。 二日市村の庄屋だった鹿島九平次は1857(安政4)年、地元で甕棺墓(かめかんぼ)を発見し、入っていた銅剣と銅鏡の絵とともに当時の状況を鉾之記につづった。市文化財課によると、甕棺墓の発見場所や遺物の行方は不明だが、村は有力なクニだった奴国の域内にあり、ランクの高い首長墓だったと考えられている。 ...

    「カラーだった」幻の江戸期の一級史料、高校生が90年ぶり再発見 | 西日本新聞me
  • 薄れゆく特攻隊員たちの肉筆 遺書や日記のインク文字、保存難航 | 西日本新聞me

    戦後77年の歳月の経過とともに、知覧特攻平和会館(鹿児島県南九州市)が所蔵する特攻隊員たちの遺書や手紙の文字が色あせ、薄れていっている。学芸員の「100年、200年先にも伝え継ぐ必要がある歴史資料を守らなければ」との危機感は強い。 「お母様 長い間色々と一方ならぬお世話相何り何一つとして御恩返しもせず当に申訳ありません」 ...

    薄れゆく特攻隊員たちの肉筆 遺書や日記のインク文字、保存難航 | 西日本新聞me
  • 薄れゆく特攻隊員たちの肉筆 遺書や日記のインク文字、保存難航 | 西日本新聞me

    戦後77年の歳月の経過とともに、知覧特攻平和会館(鹿児島県南九州市)が所蔵する特攻隊員たちの遺書や手紙の文字が色あせ、薄れていっている。学芸員の「100年、200年先にも伝え継ぐ必要がある歴史資料を守らなければ」との危機感は強い。 「お母様 長い間色々と一方ならぬお世話相何り何一つとして御恩返しもせず当に申訳ありません」 ...

    薄れゆく特攻隊員たちの肉筆 遺書や日記のインク文字、保存難航 | 西日本新聞me
  • 双方中円墳、九州で初確認 福岡・うきは市の西ノ城古墳 | 西日本新聞me

    福岡県うきは市で発掘調査中の西ノ城(にしのしろ)古墳が、円形墳丘の両端に方形墳丘が付いた「双方中円墳(そうほうちゅうえんふん)」とみられることが分かった。全国で数例しか確認されておらず、九州では初めて。出土した土器片から古墳時代前期初頭(3世紀後半)の築造と推定され、最古級の双方中円墳という。近畿や山陽の有力勢力と被葬者のつながりが推察され、専門家は当時の中央と地方の関係を知る重要な発見だと指摘する。 西ノ城古墳は同市浮羽町の耳納(みのう)連山中腹にある。市教育委員会によると、円形墳丘は長径約37メートル、高さ約10メートルで、二つの方形墳丘を合わせた全長は約50メートル。円形墳丘の頂部では、板状の石を組んで造った埋葬施設が2基見つかった。壊された同様の埋葬施設を含めると、5基以上あったとみられ、弥生時代の集団墓の特徴を残す。一帯を治めた豪族と親族、側近らが埋葬されたと考えられるという。

    双方中円墳、九州で初確認 福岡・うきは市の西ノ城古墳 | 西日本新聞me
    shig-i
    shig-i 2021/12/29
    “円形墳丘の両端に方形墳丘が付いた「双方中円墳”
  • 鎖で学生つなぎ波紋 「助けて」投稿、日本語学校釈明「悪ふざけ」【動画】 | 西日本新聞me

    福岡市の日語学校とみられる場所で学生のベトナム人男性が鎖につながれている動画が、会員制交流サイト(SNS)に投稿され、西日新聞「あなたの特命取材班」(あな特)に「何とかできないか」と心配する声が寄せられた。学校側は取材に「悪ふざけ。(内容が)誤解されている」と釈明したが、国内のベトナム人コミュニティーや日語学校関係者には憤りや動揺が広がっている。...

    鎖で学生つなぎ波紋 「助けて」投稿、日本語学校釈明「悪ふざけ」【動画】 | 西日本新聞me
  • 「おかしい」70歳技士の直感 川に入り、古地図も調べた“土木魂” | 西日本新聞me

    「おかしい」70歳技士の直感 川に入り、古地図も調べた“土木魂” 2021/9/16 6:00 (2023/1/18 11:15 更新) [有料会員限定記事]

    「おかしい」70歳技士の直感 川に入り、古地図も調べた“土木魂” | 西日本新聞me
  • 維新「司書はAIで代替可能」

    拡大 学校司書の配置増を求める国会決議に反対し「司書の仕事AI人工知能)にとって代わられる」(中央)などとした日維新の会の文書 学校図書館で子どもの読書や学習を支える学校司書の配置増を求める国会決議案に、与野党で唯一、日維新の会が「近い将来、司書の仕事人工知能AI)で代替可能になる」と反対し、臨時国会(9日閉会)への提出が見送られていたことが19日分かった。 2015年施行の改正学校図書館法で「努力義務」とされた学校司書の配置は全体の半数程度にとどまっている。このため「文字・活字文化推進機構」が働き掛け、衆参両院で全会派が了承した形での決議案提出を目指していた。 維新の浅田均政調会長は取材に「人件費増に直結する『司書の配置促進』は『改革』の名に値しない」と文書で回答した。

    維新「司書はAIで代替可能」
  • 「生体解剖事件」戦犯となった医師の悔い 親類が企画、ドラマ化 | 西日本新聞me

    第2次世界大戦末期に福岡市の九州帝国大(現九州大)医学部で起きた米国人捕虜に対する「生体解剖事件」を題材にしたドラマが13日夜、NHK総合で放送される。原案は、戦犯として死刑判決(後に減刑)を受けた元助教授のめいが刊行したノンフィクション小説NHK職員のその息子が福岡の事件関係者に会うなどして、6年がかりで企画を実現させた。「しかたなかったと言うてはいかんのです」。手術に関わったことを生涯悔やみ続けた元助教授の言葉を、そのままタイトルとした。 事件当時助教授だった鳥巣太郎さんは詳しい事情を知らず、教授から「手伝い」を頼まれて手術に参加した。ただ教授は逮捕直後に自殺し、鳥巣さんが首謀者として扱われたという。 手術が行われた解剖実習室には医師や軍人ら十数人が集まり、肩に銃創がある米兵が歩いて入室し、麻酔で眠らされた。教授のメスで胸部が切開、肋骨(ろっこつ)が切断され、片肺が切り取られた。米兵

    「生体解剖事件」戦犯となった医師の悔い 親類が企画、ドラマ化 | 西日本新聞me
    shig-i
    shig-i 2021/08/15
    ドラマ「しかたなかったと言うてはいかんのです」
  • 東京五輪・パラ 理解得られぬなら中止を | 西日本新聞me

    東京五輪の開会予定日である7月23日まで2カ月を切った。新型コロナウイルスのまん延は収まらず、10都道府県が緊急事態宣言下にある。医療提供体制は逼迫(ひっぱく)し、経済の停滞で多くの人々の暮らしが困窮している。昨年3月に開催延期を決めた時より状況が悪化しているのは誰の目にも明らかだ。 それでも政府は予定通り「安心安全」に五輪を実施するという。ならば、どうやってそれを実現するのか、説明してほしい、と私たちは訴え続けてきた。だが、菅義偉首相をはじめとする政府の言葉はあまりに乏しい。 実際は、ワクチン頼みで、国民を納得させる手だてなどないのではないか、具体的な対策を示さず、引き返せなくなるまでなし崩しに推し進めていくつもりではないか。そんな疑念も拭えない。 これでは、各種の世論調査が示す通り、東京五輪・パラリンピックの開催に多くの賛同は広がるまい。国民の理解と協力が得られないのであれば、開催中止

    東京五輪・パラ 理解得られぬなら中止を | 西日本新聞me
  • 「心の支え、戻して」豪雨被災地区で観音像盗難 | 西日本新聞me

    県南部を襲った豪雨で被災した人吉市中神町大柿地区で、地元住民が古くから大切に守ってきた木彫りの観音像が盗まれた。住民は人吉署に被害届を出した上で「観音像は地域の心の支え。良心があるのなら戻してほしい」と訴える。 同地区の榊愛子さん(75)によると、7月4日の豪雨で「大柿観音堂」が被災。榊さんが6日、泥だらけで倒れている観音像を発見した。「かわいそうだ」と思って水で洗い、さい銭箱の上にビニールをひいて置いていたが、翌7日、観音像は消えていたという。榊さんは「この辺りは避難所で過ごすなどして夜に人がいなくなる。その間に盗まれたのかも」と推測する。 市教育委員会によると、観音像は高さ56センチで江戸時代に制作された。住民たちが交代で掃除、供え物も絶やさなかったという。「観音像は地域にとっては大切な宝。早く戻ってきてほしい」と榊さん。 人吉署は被災地を狙った盗難事案を防ぐため、24時間体制で見

    「心の支え、戻して」豪雨被災地区で観音像盗難 | 西日本新聞me
  • コロナと公文書 後世の検証へ記録に残せ|【西日本新聞me】

    未知の感染症という脅威にどう対応したか。反省と教訓も含めて公文書で後世へ残すのは政府として当然の責務である。 政府が、行政文書の管理指針に基づき「歴史的緊急事態」に指定している新型コロナウイルスの感染拡大のことだ。 この制度は、東日大震災(2011年)当時の民主党政権が原子力災害対策部など震災関係の議事録を残していなかった問題を踏まえ、12年に導入された。指定は今回が初めてだ。先月10日に閣議了解された。 歴史的緊急事態とは何か。社会的影響が大きく、その教訓が将来に生かされるもので、国民の生命や財産に重大な被害が生じるような事態-と規定されている。政府はその責任と使命を自覚し、公文書の作成と保存、公開に努めてもらいたい。 管理指針では、政策の決定または了解を伴う会議の場合、開催の日時や場所、発言者、発言内容を記録した議事録や議事要旨などを作成しなければならない。新型コロナ関係では、政府

  • 新型コロナ、独自検査で陽性判明 長崎大「国の基準では遅い」 | 西日本新聞me

    長崎県で2人目の感染者となった長崎大の20代男子学生は、短期留学先の英国から帰国後に体調不良を感じ、大学が帰国学生向けに実施したPCR検査で陽性が判明していた。その後に県が正式に感染確認した。 16日に帰国した男子学生は18日に喉の痛みを感じ、医療機関に電話で相談したが、医療機関の判断は「自宅待機」だった。国が「感染の疑いの目安」とする発熱の症状が確認できなかったためとみられる。ところが24日、倦怠(けんたい)感を訴えて同大の検査を受けたところ陽性反応が出た。 同大は国の目安に疑問を感じており「国の検査基準を満たすのを待つと確認が遅くなる。早期に検査した方がよい」(河野茂学長)との見解だ。今回は帰国から判明まで9日間。男子学生からの相談がなければさらに遅れ、ウイルスが拡散された可能性もある。 県医療政策課も「臨床症状だけで(感染疑いを)判断するのは難しい」と課題を認めており、不安を感じる場

    新型コロナ、独自検査で陽性判明 長崎大「国の基準では遅い」 | 西日本新聞me
  • 福岡市が美術館など再開へ 21日から、臨時休館の計59施設 | 西日本新聞me

    市立学校の校庭も開放へ 福岡市は19日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため臨時休館にしていた市美術館や福岡アジア美術館、市博物館、市科学館、市総合図書館など59施設を21日から開館すると発表した。市立学校の校庭の開放も再開する。 市によると、政府の専門家会議が19日に示した見解を踏まえ、「換気の悪い密閉空間」など集団感染が発生しやすい3条件が重ならないと判断した施設を開館の対象としたという。開館施設は市のホームページで確認できる。(坂公司)

    福岡市が美術館など再開へ 21日から、臨時休館の計59施設 | 西日本新聞me
  • 古墳時代の馬どんな骨格? 熊本市で発掘、全身骨を公開|【西日本新聞me】

  • 祈りと異質な巨大芸術 平和祈念像 法王は今回も立ち寄らず|【西日本新聞me】

    祈りと異質な巨大芸術 平和祈念像 法王は今回も立ち寄らず 2019/10/27 6:00 (2019/10/27 9:26 更新) 10月初旬、秋晴れの長崎市・平和公園は、さながら修学旅行生ラッシュの様相だった。平和祈念像前で写真撮影を終えた小学生たちに、女性ガイドが像の由来を説明していた。 台座と合わせ高さ約13メートル。青銅製の巨大な祈念像は南島原市出身の彫刻の大家、故北村西望が長崎市から制作の委託を受け、被爆10周年に当たる1955年8月に完成させた。以後、8月9日の平和祈念式典は毎年、祈念像前で開催。像は被爆地「祈りのナガサキ」の代表的なイメージとして世界的にも知られる。 ただ、11月に長崎を訪問するローマ法王フランシスコは、81年2月に来崎した当時の法王ヨハネ・パウロ2世に続き、祈念像には立ち寄らない。 偶像崇拝禁止? ヨハネ・パウロ2世の来崎時の長崎市長でカトリック信徒でもあっ

  • 吉野ケ里報道を振り返る 当時の記者らが裏話 佐賀市でシンポ | 西日本新聞me

    吉野ケ里遺跡(神埼市、吉野ケ里町)での大規模環濠(かんごう)集落跡出土が邪馬台国と関連づけられて報道されて30年、取材に当たった報道関係者が当時を振り返るシンポジウムが24日、佐賀市城内の県立美術館ホールであった。激しい取材合戦や報道から巻き起こった「吉野ケ里フィーバー」の裏話などを語った。 吉野ケ里遺跡に関する報道が果たした役割について考えようと県が主催した。遺跡は工業団地として整地される予定だったが、1989年2月に女王・卑弥呼が治めたとされる邪馬台国に関する「魏志倭人伝」の記述との類似性が報道されると、たちまち多くの見学者が訪れるようになり、2年後には特別史跡に指定。遺跡の保存につながった。 シンポジウムでは、新聞社やテレビ局で取材を担当した7人が「毎日いろいろな遺物が出てくるので、会社の壁に専門家の連絡先を貼り付け、いつでも話を聞けるようにした」「他社の記者が回らない土日に必ず現場

    吉野ケ里報道を振り返る 当時の記者らが裏話 佐賀市でシンポ | 西日本新聞me
  • 御笠団模造印見つかる 古代大宰府に配備された軍団の銅印 所有権騒動裏付け | 西日本新聞me

    古代大宰府に配備された御笠(みかさ)軍団の銅印「御笠団印」(国重要文化財)の模造印が、県内で見つかった。1927(昭和2)年に太宰府市で出土した御笠団印をめぐり、当時の新聞に「所有権騒動で模造印5個が作られた」とする記事があり、今回見つかったのはその1個とみられる。当時の騒動を裏付ける物証となりそうだ。 見つかった模造印は高さ約5センチ、印面約4センチ四方で、小郡市の男性(63)が骨董(こっとう)収集マニアの知人から入手。知人は「福岡市内の旧家の屋根裏から見つかった」と話したという。 九州歴史資料館が蛍光エックス線分析装置で調べたところ、古代にはほとんどない亜鉛を検出。古色の保全用に使われる現代の絵の具成分も出なかったことから「昭和初期に作られた可能性が高い」と判断された。 物の御笠団印は、昭和初期に太宰府市国分の桑畑で農家により偶然発見された。古代郡名から採った「御笠團印」の4文字を2

    御笠団模造印見つかる 古代大宰府に配備された軍団の銅印 所有権騒動裏付け | 西日本新聞me
    shig-i
    shig-i 2019/08/16
    「当時の新聞に「所有権騒動で模造印5個が作られた」とする記事があり」
  • 日鉄、北九州市の平和資料館に懸念 「戦争の内容多い」 | 西日本新聞me

    北九州市が建設準備中の「平和資料館(仮称)」を巡り、新日鉄住金(現日製鉄)八幡製鉄所が展示計画について「戦争に関する内容が多い」との懸念を市側に伝えていたことが分かった。資料館は終戦直前の八幡大空襲を映像やコンピューターグラフィックス(CG)で追体験できる展示などを予定。空襲の標的が同製鉄所や市街地だったとされ、結果的に県内最大規模の空襲被害となったことを踏まえ、識者は「歴史的な経緯に会社が敏感になっているのではないか」とみている。 資料館は、戦争の悲惨さなどを考える機会を提供する目的で、市役所近くに約8億円を投じて建設予定。開館は2021年度の見込みで、18年11月の市議会では基的な展示内容案などが示された。 直前の同年10月31日、市は主要な関係先として新日鉄住金に同案を説明。西日新聞の情報公開請求で市から開示された「対応メモ」で、同社は「当初聞いていた内容に比べ、戦争に関する内

    日鉄、北九州市の平和資料館に懸念 「戦争の内容多い」 | 西日本新聞me
  • 大宰府研究の危機? 古賀 英毅 | 西日本新聞me

    昨年は発掘開始50年、今年は新元号「令和」由来の場所となり、2年後は史跡指定100年の節目-。「古都・大宰府」を巡る話題が尽きない。ところが、大宰府に関わる研究者はブームとは無縁。むしろ減る傾向にあるのだ。 大宰府研究のキーパーソンと言えば、小田富士雄・福岡大名誉教授だ。半世紀にわたり調査研究に関わった。「いつまでも私じゃないんだけど、次がいない」。昨年の取材時に、そんな悩みを聞いた。 大宰府政庁に関する研究は平安時代前半までを対象とする古代史の分野に属する。解明の手法には、発掘で得た遺物や遺跡から探る考古学と、残された文献や文字記録から考察する歴史学がある。文字記録が増える7世紀以降の研究は、考古学者でも文献資料を読まなければならない。当然、倍の手間がかかる。 発掘調査の最前線に立つ行政の学芸員は、担当した遺跡の内容次第で文献資料とも向き合う。だが、大学の研究者はどうか。九州大に考古学研

    大宰府研究の危機? 古賀 英毅 | 西日本新聞me
    shig-i
    shig-i 2019/06/07
    “九州全体も似た状況で、このままなら国立大学の古代史の専任教授は2年後にはゼロになる”
  • 熊本地震の被災文化財、保全を論議 文書館設立要請も 県立美術館でシンポ | 西日本新聞me

    地震で被災した文化財の保全と教訓、課題を共有するシンポジウム「文化財の被災と救済 3年目の中間報告」が27日、熊市の県立美術館であった。被災文化財を救い出し、応急処置をして所有者に返還する「文化財レスキュー」に関わった専門家ら5人が分野を超え意見交換した。同館と県教育委員会、熊被災史料レスキューネットワーク(熊史料ネット)の主催。 熊史料ネット代表の稲葉継陽・熊大永青文庫研究センター長は、活動の成果を紹介する一方、文化財の自宅保存を不安視する所有者が多い現状を踏まえ「古文書の保存や収集、研究を行う文書館の設立が急務」と訴えた。県立美術館の有木芳隆副館長は、仏神像の救出と修復について「日頃の人的ネットワークや、所蔵者と地域住民、専門家など関係者全体の協力により可能になった」と強調した。 熊大大学院の伊東龍一教授(日建築史)は、災害時に歴史的建築物の調査を行う「ヘリテージマネ

    熊本地震の被災文化財、保全を論議 文書館設立要請も 県立美術館でシンポ | 西日本新聞me