921 巻きが多い太極図 カテゴリ:【China 中国】四川省 四川省成都の青羊宮にあった太極図。陰陽太極図とか太陰太極図、陰陽魚などと呼ばれ、モンゴルや韓国、あるいはチベット亡命政府の国旗や、そのほか中華圏やその影響の強い東~中央アジアでも、いろいろなところで見かける図案である。 ただ、この太極図は少し巻きが多い。普通よく見かけるのは勾玉が二つ組み合わさったように、陰陽ともに半周するものであるが、こちらは一周以上している。 ただ、この図の由来やいつ頃から使われていたのかははっきりしていないようだ。少なくとも現時点で太極図が確認される最古の文献は、周敦頤の著した『太極図説』だそうだが、作者が発案したのか、世の中で使われていたのをまとめたのかはわからない。 太極図説は宋代、つまり11世紀頃の文献であり、それ以前の文献には触れられていないことから考えると、太極図自体は道教の歴史を鑑みても比較的