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ブックマーク / note.com/kentarotakahash (6)

  • 映画『エリス&トム』と「三月の水」のベースライン|kentarotakahashi

    渋谷ユーロスペースでブラジル映画祭。『エリス&トム』を観てきた。天才二人がオフで好きな歌を歌ってるシーンとか、気絶しそうなくらい良かった。ブラジル音楽の好きな人は必見だ。 ただ、字幕は酷かった。エンジニアのフンベルト・ガティカが今の音楽はコンプレッションが強くて、と眼前に手をかざして説明してるのに、「今の音楽は要約されている」とか。果ては「三月の雨」というのが二回も出てきた。ブラジル大使館も絡んだ日語版の上映で、誰も気が付かなかったのだろうか。 ジョビンが1970年代になって書いた「三月の水〜Águas de Março」は、映画中でも最も重要な曲である。ただ、「三月の水」は冒頭からエンディングまで何度も流れるものの、レコーディング時の具体的なエピソードは一つも出てこなかった。 実は、とある原稿書くために、この曲に関して、最近、研究していたところだった。映画を観たら、ぶわ〜っと思うところ

    映画『エリス&トム』と「三月の水」のベースライン|kentarotakahashi
  • 上念司との「レイシスト・フレンド」裁判で私が東京高裁に提出した陳述書|kentarotakahashi

    陳 述 書 東京高等裁判所 御中 高橋健太郎 2023年5月29日 1 私が音楽評論家となった経過とレイシズムについて 私は1970年代の終わり頃から音楽評論の仕事を続けています。 私にとって、音楽評論が職業として確立される大きなきっかけになったのは1982年にジャマイカに取材旅行したことでした。私はジャマイカのレゲエ音楽に強い興味を持っていました。そして、現地取材で専門的な知見を高めることで、多くのメディアから執筆依頼を受けるようになりました。 ジャマイカのレゲエは強いメッセージ性を持つ音楽で、そこでは奴隷制や植民地支配の苦難がしばしば歌われます。そういうレゲエを聴くことから、私も「レイシズム」というテーマに向き合うことになりました。 2 レゲエとレイシズムについて ジャマイカからの移民が多く住むイギリスでもレゲエは高い人気を持ちます。移民やイギリス生まれの移民二世によるバンドが、ブリテ

    上念司との「レイシスト・フレンド」裁判で私が東京高裁に提出した陳述書|kentarotakahashi
    stonedlove
    stonedlove 2023/12/14
    高橋健太郎がゲストの #NoHateTV Vol.204『レイシスト・フレンド』を見るとより理解が深まります。https://www.youtube.com/watch?v=F6IcYm2zguA
  • 上念司との「レイシスト・フレンド」裁判、一審判決の問題点〜小さなSLAP訴訟が言論の自由を揺るがし、反レイシズム運動を大きく後退させかねない裁判になった #1|kentarotakahashi

    上念司との「レイシスト・フレンド」裁判、一審判決の問題点〜小さなSLAP訴訟が言論の自由を揺るがし、反レイシズム運動を大きく後退させかねない裁判になった #1 経済評論家の上念司が私を訴えた名誉毀損訴訟で、2022年11月15日、東京地裁の藤澤裕介裁判長は私に対して、50万円の損害賠償を支払えとの判決を下しました。 この裁判は上念司が2020年1月に渋谷クラブクアトロで開催予定だった音楽祭が、出演予定のスガダイローのグループが出演キャンセルしたことから、中止となったことに関連して、それに関わるツイートをした高橋健太郎を訴えたものです。原告は150万円の損害賠償、当該ツイートの削除、謝罪広告の掲載などを求めました。 原告側の主張は以下のようなものになります。 1 被告がミュージシャン 藤原大輔を脅迫し、出演をキャンセルさせて、原告の楽祭を中止に追い込んだ 2 被告はスペシャルAKAの「Rai

    上念司との「レイシスト・フレンド」裁判、一審判決の問題点〜小さなSLAP訴訟が言論の自由を揺るがし、反レイシズム運動を大きく後退させかねない裁判になった #1|kentarotakahashi
  • ニルヴァーナ『イン・ユーテロ』20周年|kentarotakahashi

    海外のミュージシャンのインタヴューを読んでいると、トラブルをそこまで赤裸々に語ってしまうのか!と思うことが少なくない。日人ならば、公言するのを憚るような内部的なトラブルも、彼らは躊躇なく語る。バンド内の揉めごともアルバム制作が抱えた問題も。そして、時にそれは、リスナーを当惑させるものにもなる。 ニルヴァーナの『イン・ユーテロ』は、まさに、そんな当惑を伴ったアルバムだった。1993年9月に発表された三枚目のオリジナル・アルバムで、巨大なヒット作となった1991年の『ネヴァー・マインド』のフォローアップでありながら、まったく違う方向性のプロダクションに進んだ作品でもある。僕の場合は、『ネヴァー・マインド』に熱狂する友人達を醒めた目で見ていたのが、その『イン・ユーテロ』を聞いて、急激にニルヴァーナというバンドに興味を惹かれた。1993年11月にはリリースに合わせた全米ツアーを観た。その年のアル

    ニルヴァーナ『イン・ユーテロ』20周年|kentarotakahashi
  • アーチー・ベル&ザ・ドレルズ『タイトゥン・アップ』徹底解説|kentarotakahashi

    アーチー・ベル&ザ・ドレルズの「タイトゥン・アップ」は、数多くの人々に愛されてきたR&Bのダンス・ナンバーだ。オリジナル・シングルの発売は1967年の12月。アメリカでは翌年になってから大ヒットして、ポップ・チャートとR&Bチャートの両方でナンバーワンを獲得。永遠のディスコ・クラシックと言える1曲となり、その後も数多くのアーティストにカヴァーされた。日ではアーチー・ベルのオリジナルよりもYMOのカヴァー・ヴァージョン(1980年の『増殖』に収録)で知ったという人の方が多いかもしれない。 アーチー・ベル&ザ・ドレルズのアルバム『タイトゥン.アップ』は、その大ヒット・シングルをフィーチュアして、1968年の5月にリリースされた彼らのデビューLPになる。当時は日では発売されることがなく、1996年にCDで初めて日発売された。CDのライナーノーツは故桜井ユタカさんで、アーチー・ベル&ザ・ドレ

    アーチー・ベル&ザ・ドレルズ『タイトゥン・アップ』徹底解説|kentarotakahashi
  • 『君の名は。』感想ツイートまとめ|kentarotakahashi

    『君の名は。』観てきた。泣いた。途中、三、四回はボロボロと。ただ、僕は涙腺が弱く、泣く映画ではお約束通りに泣く。(デート映画観に行く場合、この涙腺の弱さは有利です) でも、観終わった後も好きな映画だったかというと、それには足りなかった。好きな映画と言える条件は、そこに「世界」があって、戻りたければいつでも戻れる、そういう作品であることなので。ちょっと「世界」が弱かったです、僕には。(以下、盛大にネタバレします) ひとつには、映像的には大変に魅力的な世界だったのに、懸念した通り、音楽で入り込めなかったということもある。ただ、僕は音楽に関しては審美眼が厳しい、というか、どんなジャンルでも5%くらいしか好きになれない人間なので、これは作品の欠点というほどでもないと思う。 それよりも「世界」が強くないと思った大きな理由は、彼女と彼が「好き」になる理由が、超常現象のパートナーであること以外に、今ひ

    『君の名は。』感想ツイートまとめ|kentarotakahashi
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