ある所に長らく出来なかった子供をようやく授かったばかりの、それはそれは仲睦まじい夫婦がありました。 ところでこの家の裏には広い畑があり、そこには美しいラプンツェル(サラダ菜みたいなレタス)が青々と育っています。 おかみさんは、そのラプンツェルが食べたくて仕方ありませんでした。 けれどもその畑は、恐ろしい魔法使いのお婆さんのものなのです。 しかし、食べれないとなると尚更食べたくなるのが人の性。 おかみさんはどうしてもラプンツェルが食べたいと旦那さんに言いました。 旦那さんは、おかみさんが愛しくて愛しくて仕方ありませんでしたので、夕闇にまぎれ裏の畑へ入りラプンツェルをひとつ盗んで来しまったのです。 おかみさんはたいそう喜んで、ラプンツェルをサラダにして食べました。 その美味しい事といったら…おかみさんは前の三倍、あのラプンツェルが食べたくなってしまいました。 困った嫁さんですが、妊婦とはえてし