<常磐道>高速バス東京-相馬線を新設へ 桜交通(白河市)は、全線開通した常磐自動車道を通る高速バスの東京-相馬線を新設する。東京電力福島第1原発事故の帰還困難区域を走る高速バスの運行は初めて。国に認可申請中で、運行開始は4月1日を予定している。 1日1往復の運行で、常磐道南相馬インターチェンジ以南の全線を利用する。所要時間はJR東京駅から南相馬市原町区までは約4時間、相馬市までは約5時間。料金は東京-相馬間が片道4000円、東京-南相馬市原町区・鹿島区間は3500円。割引制度もある。予約を受け付けている。 当初、東北自動車道を回るルートを検討したが、全線開通が早まった常磐道に切り替えた。新路線開設について同社は「一般車両の通行が可能で、沿線自治体から強い要請もあり、決断した。放射線の影響は限定的とされるが、安全運転に努める」と説明。利用状況を見て、東北道経由の夜行便を含め増便を検討する