23日に開幕する東京オリンピックで、地元の小中学生限定でサッカーを観戦する茨城県鹿嶋市の市立学校が、会場であるカシマスタジアムに持ち込む飲み物について「コカ・コーラ社製の飲料でお願いします」と保護者に通知していたことが判明した。市教育委員会は大会組織委員会の意向を受けた文書と説明しているものの、市には苦情が殺到している。 日本コカ・コーラ社のホームページによると、コカ・コーラ社は東京オリンピック最上位スポンサーの「ワールドワイドオリンピックパートナー」となっている。
ADHDの人が使いやすいように当事者男性が開発した多機能リュック。ふたが大きく開き、中身が見えやすい=男性提供 一人でも多くの人が書類をなくすことがなくなりますように――。そんな強い思いで考えた、注意欠陥多動性障害(ADHD)の人が使いやすい多機能リュックが発売された。発達障害の一つで、持ち物の整理整頓が苦手となることもあるADHD。自身もADHDで仕事用かばんが整頓できず苦しんだ経験を持つ東京都新宿区の男性(34)が考案した。困難を抱えながらも完成にこぎ着けた、その開発ストーリーをたどった。 男性は北海道出身。幼い頃から生きづらさに悩んできた。友人とのコミュニケーションがうまく取れず、朝起きられない、必要な持ち物を準備できないなどで、小中学校時代の半分以上は不登校状態だったという。高校卒業後は地元の大学にも進学したが、1カ月ほどで自主退学。その後は2年ほど道内で働きながら勉強し、早稲田大
阪急電鉄の中づり広告が批判を呼んでいる。働く人への啓蒙メッセージを掲載したものだが、「時代にそぐわない」「不愉快だ」といった声が多く寄せられ、阪急電鉄は10日で広告をとりやめることを決めた。【今村茜/統合デジタル取材センター】 問題視された広告は、阪急電鉄が神戸線など3線で各1編成の車両を「はたらく言葉たち」という書籍から抜粋したメッセージ広告で埋めた「ハタコトレイン」。阪急電鉄と、同著を発行したコンサルティング会社・パラドックスの共同広告事業だ。1~8両目の車両すべての中づり広告が「毎月50万円もらって毎日生きがいのない生活を送るか、30万円だけど仕事に行くのが楽しみで仕方がないという生活と、どっちがいいか。 研究機関研究者80代」「私たちの目的は、お金を集めることじゃない。地球上で、いちばんたくさんのありがとうを集めることだ。 外食チェーン経営者40代」などの文章で埋められている。 給
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第1部会は3日、成人の注意欠陥多動性障害(ADHD)の薬として、日本イーライリリーの「ストラテラ」(一般名アトモキセチン)を承認することを了承した。国内で、成人のADHDを対象とした薬が承認されたのは初めて。秋ごろから使えるようになる見通しだ。 ADHDは先天性の発達障害で、6割程度は成人になっても注意欠陥などの症状が残るとされる。子どもの時に目立たなかった注意欠陥が、就職後に顕在化する例もある。 ストラテラは18歳未満のADHDに対し使われている薬。18歳までに投薬を受けていた場合は成人後も継続して使うことが認められているが、成人後にADHDと診断されても使用することができず、関連団体などが成人への追加承認を求めていた。
◇自由な個人の連帯こそ 3月の震災以降、しきりに連呼されるようになった言葉に「絆」がある。「3・11」「帰宅難民」「風評被害」「こだまでしょうか」といった震災関連の言葉とともに、今年の流行語大賞にも入賞を果たした。 確かに私たちは被災経験を通じて、絆の大切さを改めて思い知らされたはずだった。昨年は流行語大賞に「無縁社会」がノミネートされたことを考え合わせるなら、震災が人々のつながりを取り戻すきっかけになった、と希望的に考えてみたくもなる。 しかし、疑問もないわけではない。広辞苑によれば「絆」には「(1)馬・犬・鷹(たか)など、動物をつなぎとめる綱(2)断つにしのびない恩愛。離れがたい情実。ほだし。係累。繋縛(けいばく)」という二つの意味がある。 語源として(1)があり、そこから(2)の意味が派生したというのが通説のようだ。だから「絆」のもう一つの読みである「ほだし」になると、はっきり「人の
国民生活センターのテストで「信頼できない」とされた放射線測定器=東京都港区で2011年9月8日、水戸健一撮影 国民生活センターは8日、10万円未満の放射線測定器9種類について「測定値が正確でない」とのテスト結果を公表した。 センターは6月下旬、通信販売のサイトでいずれも中国製とみられる9商品を購入。大気中の値を測ると、9商品ともに国際規格を満たした測定器の値より高く、4倍近いものもあった。また毎時0.06マイクロシーベルト以下の低線量を正しく測れなかった。セシウム137を照射すると、9商品ともに実際の数値より低い値を示し、線量に比例してばらつきが拡大。実際の数値との誤差は30%を超えた。 センターの石崎行男課長は「安価な商品の精度は低く、食品や飲料水の測定はできない」と話した。 9商品は以下の通り。AK2011▽BS2011+▽DoseRAE2 PRM−1200▽DP802i▽FJ2
日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)80」が14日、閉幕した。最終日は1日としては過去最高タイの20万人が来場し、3日間で計54万人となったが、09年と10年に記録した56万人には届かなかった。夏のコミケの来場者が減ったのは、前年比5万人減の43万人だった06年の「コミケ70」以来5年ぶり。主催の準備会は「東日本大震災の影響と見ている。もっと減ると思っていたが、思いのほか楽しみにしてくれた人が多かった」と話していてる。 【写真特集】早朝から長蛇の列 コミケ初日の様子 最終日は、創作、オリジナルを中心に約1万1500サークルが出展。プロのマンガ家やイラストレーターも多く出展することからもごった返した。企業ブースでは、初日と2日目で目玉の商品を売り切れ、人の波は落ち着いたが、それを見越してイベントも開催された。出版社「一迅社」のブースでは午後3時からアニメ「ゆるゆり」のヒロ
値段が高騰し、4分の1カットが200円もする白菜=仙台市宮城野区で2011年3月21日午後6時12分、梅田麻衣子撮影 東日本大震災の影響で仙台市内の野菜の値段が高騰し、被災者の生活を直撃している。入荷量は少しずつ戻りつつあるが、まだ震災前の半分程度。比較的被害が小さかった市中心部でも、大根1本800円、キャベツ1個600円という極めて高値で売る露店も現れた。 【被災地サポート情報一覧】 仙台市中央卸売市場によると、仙台市は普段、関東からの野菜の入荷が多いが、輸送トラックが帰りのガソリンを気にして入ってこないという。 仙台市青葉区の露店は9品ほどの野菜を並べるが、最も高い大根は800円と通常の数倍だ。店主は「ガソリン代が高値の原因」と話し、買い物に来た近くの主婦(56)は「これでは手が出ない」と買うのをあきらめた。 同市宮城野区の「庄司八百屋」では、地震後の入荷が4割減。震災前は白菜
大人の発達障害が注目されている。これまでは子どもの障害とされていたが、大人になっても症状が残る人がいる。特に20~30代で発達障害を疑って受診する人が増えているという。大人の発達障害とはどのようなものなのか。【山寺香】 ◇「人と違う」自分、だから苦しい、だけど個性 ◇社会的認知進み顕在化 就職機に社会性、協調性で壁 周囲の理解と自己肯定重要 「真剣な相づちの打ち方から誠実さが伝わってきた」 「自分の話だけでなく、相手の話を聞き出そうと質問したのが良かった」 「話題の切り口が豊富で面白い」 東京都板橋区で13日、大人の発達障害を抱える当事者の会「イイトコサガシ」のコミュニケーション能力向上ワークショップが開かれた。この日は15人が参加、2グループに分かれて会話をする。 2人が「スポーツ」をテーマに5分間話し、終わると他の参加者が次々に2人の会話の良かった点を指摘する。ルールは批判や批評を絶対
患者を診察しないまま依存性の高い向精神薬「リタリン」の処方せんを交付したとして、医師法違反に問われた精神科「東京クリニック」(東京都新宿区、廃院)元院長の伊澤純被告(40)に対し、東京簡裁は28日、求刑通り罰金50万円の判決を言い渡した。武内晃裁判官は「被告は計画的、恒常的に対面診察をしなかった」と述べた。 伊澤元院長は無罪を主張したが、判決はクリニック事務員や患者の証言などから診察はなかったと判断。「元院長が今回の件で診察をしていたと認められない」と指摘した。【伊藤直孝】
◇「もう一歩、踏み込んでいれば」 経験共有し生かす 自分の患者をなぜ救えなかったのか。埼玉県内の精神科クリニックでつくる埼玉精神神経科診療所協会(悳(いさお)智彦会長)が通院患者の自殺事例を会員から集め、分析を進めている。協会幹部は「後ろめたい経験をさらけ出すのはつらいが、一人でも自殺を減らしたい」と説明する。こうした取り組みは全国の精神科の診療所団体でも例がないという。【江刺正嘉】 協会は自殺対策基本法の施行をきっかけに07年度、自殺予防委員会を設置。診療所名を公表しないことを条件に報告を求めている。09年度までの3年間に、60カ所の診療所のうち、33カ所から144人の事例が寄せられた。 集計の責任者を務める富士見メンタルクリニック(富士見市)の里村淳院長(63)の患者も複数自殺している。「患者が多い日に診察時間が短かったのが悪かったのか」「もう一歩気持ちに踏み込んでサポートしていれば」
脳内ホルモンの一種「オキシトシン」の投与で重度の知的障害のある自閉症患者の症状が改善したと、金沢大・子どものこころ発達研究センターが23日、発表した。主治医の棟居俊夫・特任准教授は「知的障害のある患者で効果が確認された例は初めて」としている。 オキシトシンは出産時に大量に分泌され、子宮や乳腺の収縮などに作用、陣痛促進剤などとして使われている。他者を認識したり、愛着を感じる機能に関係するとの研究結果も最近出され、知能の高い自閉症のアスペルガー症候群で効果が実証されたとの報告もある。 この報告を知った、同センターに通院する20代の男性患者の両親が、08年にオキシトシンの点鼻薬を輸入し、数カ月服用したところ、(1)主治医の目を見て話す(2)対話で笑顔を浮かべる(3)IQテストが受けられるようになる−−など症状が改善。10カ月間投与し改善状態の持続も確認した。 男性は3歳で自閉症と診断され、
以前交際していた女性に執拗(しつよう)につきまとい脅迫メールを送り付けたなどとして、警視庁成城署などは1日、東京都新宿区の精神科「東京クリニック」(廃院)元院長、伊澤純容疑者(38)=新宿区新宿5=をストーカー規制法違反と脅迫容疑で逮捕した。容疑を否認しているという。 調べなどによると、伊澤容疑者は9月、クリニックの元患者で以前交際していた都内の20代女性に、再度交際するよう求めて拒否され立腹し、繰り返し、嫌がらせの電話やメールを送信。また、女性宅周辺で待ち伏せし「話をしなければお前を一生追いつめて破滅させてやる」と脅迫した疑い。女性は9月、ストーカー規制法違反容疑で告訴していた。 伊澤容疑者は04年3月、新宿・歌舞伎町で開業。だが、乱用が社会問題化した向精神薬「リタリン」を大量処方したとして、都などが昨年9月、医療法違反(不適切な医療の提供)容疑で立ち入り検査した。警視庁は昨年11月、医
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