メディアで不登校について取り上げられる際、くり返されるパターンのひとつに、成功例パターンがある。学校に行かなくなって親や周囲から否定され、自分自身、学校だけがすべてと思って自分を否定して、死を思うほど追いつめられていたが、フリースクールやホームエデュケーションなどに出会って救われた、学校以外でも子どもの学び育つ場はあって、そうした道を経て、いまは立派に社会人としてやっている人は多くいる、だから学校には無理に行かなくてもいい、学校に行かなくても社会ではやっていける、というような。私自身、こうした言説に加担してきたので、くり返し戒めるのだが、ステレオタイプと化したこうした言説は、解決になるどころか、それ自体が問題の一部だと言っていいだろう。 リベラル・フェミニズムは、解決策を提示することはおろか、それ自体が問題の一部なのである。グローバル・ノースにおける経営者層に集中するそれは、「体制の一員に