ニュースサイト「ヤフーニュース」が衆院選の公示に合わせてネット上での誹謗(ひぼう)中傷対策を強化して以降、「不適切な投稿」が集中したことを理由として、閲覧者がインターネットのニュースについて意見を書き込める「コメント欄」が非表示となる事例が相次いでいる。コメント欄は近年多くの閲覧者が書き込みをしており、社会的な存在感が増している。専門家は「事業者は社会的責任として、利便性だけでなく、安心して利用できる環境づくりにも配慮する必要がある」と指摘する。 16件に1件「不適切」 コメント欄全体が非表示となったのは、韓国漁船の転覆事故(20日)や小室圭さんと眞子さんの結婚(26日)をめぐる記事など。運営元のヤフーは、人工知能(AI)が判断した「違反コメント」が一定数に達すると、コメント欄全体を非表示とする機能を19日に導入していた。 以前からコメント欄は、ヘイトスピーチやフェイクニュースの温床になっ