行定勲監督(51)の映画「劇場」が17日、映画館の公開と同日にAmazonプライムビデオで全世界配信された。邦画の実写映画が、劇場公開と同時に定額制動画サービス上で配信されるのは、日本映画界において極めて異例だ。 記者は取材だけではなく、19年7月に行われた撮影に参加しエキストラとして出演するなど、継続して作品に関わってきた。出演したのは、主演の山崎賢人演じる劇団「おろか」の作・演出を務める永田が、伊藤沙莉演じる元劇団員でフリーライターの青山に誘われて参加した演劇、出版関係者が集まった飲み会のシーンだ。行定監督は、記者をはじめ数人のライターに出演を依頼。シーンをよりリアルにするのが狙いで「業界に携わる人は顔つきも含めて違う。そういう方たちが好き勝手、楽しそうに毒っ気のあるしゃべり方をして語るのはリアル。良かった」と笑みを浮かべた。 行定監督は、01年の「GO」で日本アカデミー賞最優秀監督賞