今月のNHK世論調査で自民党の支持率が8・2ポイント減って29・5%となった。同調査で自民党支持率が3割を割り込むのは、自民党の政権復帰後で初めてという。派閥の政治資金パーティーをめぐる疑惑が大きく影響したものとみられる。 一方、立憲民主党は前回調査より2・7ポイント増の7・4%だった。60%近く増加したことになるが、それでも自民党の4分の1でしかない。ちなみに、今回の調査では支持率が増えたのは同党だけで、他の野党はおおむね横ばいだった。 今後、自民党の支持率はさらに低下するかもしれない。しかし、それに伴って野党への期待が高まり、支持率が伸びていくと見る人はほとんどいない。筆者は、こうした状況をつくっている最大の要因はメディアの報道姿勢にあると思っている。 野党が注目されるのは政権を厳しく批判するときだ。しかも、激しい言葉遣いや、大声を出して追及した方がメディアの取り上げ方が大きい。 これ