日本人で唯一W3CのXMLワーキンググループに参加しXMLの標準化プロセスに携わったXMLの生みの親、村田真さんのブログです。 OOXMLのBallot Resolution Meeting速報 いろいろな記事が出るだろうし、ブログにもいっぱい掲載されるだろう。そして、 そのほとんどはどうせ嘘ばかりだ。 今回のBRMは、テキストを改善する場であり、OOXMLを規格化するかどうかを 最終決定する場ではない。どう改善するかだけが今回のBRMの結果である。 この結果をもとに、各国は昨年の投票を変更することができる。どう変更するか は、まったく各国の判断による。なお、日本コメントはほとんど受け入れられている。 Tim Brayのブログ(これとこれ)は、有益である。BRM議長のAlex Brownは 現時点で唯一の正確な記事だという。私もそう思う。ただし、What Was Good, What Wa
調査会社Burton Groupは米国時間1月14日、XMLベースの文書の標準規格とフォーマットに関する中立的な立場からの分析内容を公開し、競合する2つの規格、「OpenDocument Format(ODF)」フォーマットとMicrosoftの「Office Open XML(OOXML)」フォーマットにおいて、大規模な組織ではOOXMLのほうを採用するように提言した。 この報告書は、文書フォーマットに大きな経済的利害があることを認識した上で、加熱する勢力争いの現状を打開しようとする内容となっている。なお、報告書は無料で入手(要登録)できる。 報告書の結論は、Microsoftの「Office」をすでに利用している組織は、「2007 Microsoft Office System」のデフォルトファイルフォーマットになっているOOXMLを採用すべきだというものだ。 報告書はまた、OOXML
第十回XML開発者の日 画像電子学会VMA研究会 企画: 村田真(国際大学)、山口琢(株式会社ジャストシステム)、山本陽平(株式会社リコー) 日時: 2007年12月21日(金) 10:00-17:30 会場: 日本印刷会館(東京都中央区新富1丁目16番8号) 参加費: 2000円(消費税込み) 申し込み方法 画像電子学会の主催であり、事前に参加申し込みが必要です。 満員になれば申し込みを締め切ります。申 し込み方法は以下の三つです。なお、申し込みの際に必須の項目は「研究会等 名」(第十回XML開発者の日)、「氏名」、「所属機関」、「部門」、「e-mail」 です。その他は記入しなくても構いません。学会員でなくても参加可能です。 Web: http://wwwsoc.nii.ac.jp/iieej/trans/kenaf.htm メール: kikaku@iieej.org FAX: 03-
非常に優れた1つの文書規格というものは、決して存在しないようである。 文書フォーマットをめぐる大きな論争に新たな展開が生じた。「OpenDocument Format(ODF)」推進派の一部が、同規格からWorld Wide Web Consortium(WC3)の「Compound Document Formats(CDF)」規格へと転向し始めたのである。 理由は、ODFファイルを「Microsoft Office」アプリケーションと共有する際に、技術的な制約が存在するからである。 OpenDocument Foundationを設立したGary Edwards氏は2006年、「OpenDocumentでは市場の要求を満たすことができない」と述べた。「そもそもOpenDocumentは、市場の要求を満たせるような設計になっていないのだ」(Edwards氏) Edwards氏は同僚らととも
弁護士で「Standards Blog」というブログを執筆しているAndrew Updegrove氏は、World Wide Web Consortium(W3C)の関係者と話をして、「Compound Document Format(CDF)」というファイル規格が「Office」のようなアプリケーションに適した規格ではないことを知らされた。 米国時間11月7日にW3Cの技術総会に出席した同氏は、W3CでCDFを担当しているChris Lilley氏と話す機会を得た。Lilley氏によると、CDFは表計算やワードプロセッサのようなアプリケーションのために設計されたものではなく、それ以外のウェブ技術間の相互運用性を図るためのものだという。 Updegrove氏が質問したことの発端は、10月末に明らかになってウェブ上で多くの議論を呼んだニュースにさかのぼる。内容は、「OpenDocument
日本人で唯一W3CのXMLワーキンググループに参加しXMLの標準化プロセスに携わったXMLの生みの親、村田真さんのブログです。 OOXMLの五ヶ月投票が開始 OOXMLの五ヶ月投票が開始されることになった。ODFと矛盾するという指摘をした国は多かったが、投票そのものは開始されることになった。長文の回答が寄せられた以上、JTC 1 SecretariatとITTF staffがこう判断したのは、驚くべきことではない。関連する記事として、Andy Undegroveの記事、Computer Worldの記事、Groklawの記事をあげておく。 今後は、五ヶ月投票に焦点が移る。最近のニュースとして、同じくfast-track submissionされたC++/CLIが、投票によってキャンセルされた。各国のコメントを満足するような解決は無理という判断によるようだ。 なお、Rick Jelliffe
2007/01/15 XMLを採用したオープンなオフィス文書フォーマットを巡って、水面下の攻防戦が始まっている。Open Officeの文書フォーマット「ODF」(Open Document Format)と、マイクロソフトのOffice 2007で採用される「OOXML」(Office Open XML)という似たような文書フォーマットが、両方ともISO/IEC標準として成立する可能性が出てきている。 このISO/IECでの規格審議や投票には日本も関わっている。国内の意見をまとめる最終審議を行い、事実上の決定権を持っているのは情報処理学会の情報規格調査会というところだ。情報規格調査会メンバーの村田真氏に聞いた。 日本もOOXMLに対して投票権を持つ 村田真氏(国際大学特任研究員、情報規格調査会メンバー)。W3C XMLワーキンググループで唯一の日本人メンバーとしてXML 1.0の策定に携
米Microsoftは2月1日(米国時間)、文書フォーマット「Office Open XML」(OOXML)と「Open Document Format(ODF)」の変換ツール「Open XML Translator」が完成したと発表した。オープンソース開発者向けサイトのSourceForgeから無償でダウンロードできる。 OOXMLまたはODFのフォーマットを採用したワープロアプリケーションのプラグインで、両フォーマットを相互に変換する。Microsoft Officeシリーズでは、「Office 2007」「Office 2003」「Office XP」で動作検証済み。 Microsoftは昨年7月、両フォーマットの互換性を確保するためのプロジェクトを発表。仏CleverAgeが中心となってツールの開発を進めてきた。Open XML TranslatorのソースコードはBSDライセンス
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