前回は、日本軍の責任所在のあいまいさや大きな変化への対応能力の欠如、グランド・ストラテジーのあいまいさについて書きました。 http://ameblo.jp/junebugmaymolly/entry-12028555506.html 日本は日米開戦後の確たる長期展望、そうグランド・ストラテジーがないままに、戦争に突入したのです。 近衛首相から日米開戦となった場合の海軍の見通しについて問われたときに、山本五十六は、「それは是非やれと言われれば、初め半年や一年は、ずいぶん暴れて御覧に入れます。しかし二年三年となっては、まったく確信は持てません」と答えている(本文より)。 短期決戦志向の戦略は、攻撃重視、決戦重視の考え方になり、防御、情報、諜報に対する関心の低さ、兵力補充、補給・兵站の軽視となって表れたのです(本文より)。 兵站とは、軍事装備の調達,補給, 整備,修理および人員・装備の輸送、展