スマートフォンやパソコンなどの電子機器に標準搭載されている近距離無線通信「ブルートゥース」に、情報セキュリティー上の深刻な不具合があることが分かった。 不具合をハッカーに悪用されると、利用者が気付かないうちに機器を乗っ取られたり、情報を盗まれたりする危険性があるという。 マイクロソフトやグーグルは、基本ソフト(OS)のウィンドウズやアンドロイド向けに修正ソフトの配布を始めた。現在までに具体的な攻撃の情報はないが、国内でも内閣サイバーセキュリティセンターなどが修正ソフトの適用といった対策を呼びかけている。 ブルートゥースはコードレスのヘッドホンやマウスの接続などに使われる。不具合を見つけた米セキュリティー企業「Armis」は、影響を受ける機器は約53億台と推定。不具合を悪用して数分でスマホを乗っ取り遠隔操作する様子の動画をネット上に公開した。 セキュリティー専門家の中には「実際に攻撃するため