「リノベーション・オブ・ザ・イヤー 2023」。今年も12月14日に第11回のリノベーション・オブ・ザ・イヤー授賞式が行われた。 今回、総合グランプリを受賞したのは、なんとトイレである。選考委員長であり、リノベーション協議会発起人の島原万丈さんの発表に、会場にいた多くの人たちの頭の中にクエスチョンマークが浮かんだに違いない。 トイレ、あの狭い場所をどうリノベーションしたというのだろう? しかも、それが総合グランプリを獲得するだなんて。 同作品で添付された写真は7枚。その7枚が7枚ともトイレ。しかも、なんの仕切りの無い部屋に置かれた便器をいろいろな角度から撮影した写真で、これをどう評価したらよいのだろうと島原さんをはじめ、審査員も全員、この作品には戸惑いを感じたという。島原さんは当初、かなり個性的なニーズを持つ施主の要望に応えたコンテスト受けを狙ったエントリーなのでは?と思ったそうだ。 しか