テレビのCMでも、岡崎慎司は初めて出場するCLへの高揚感をあらわにしていた。初めての喪失感の中で、今何を思うのか。 1カ月前のCLセビージャ戦の2ndレグ。レスターのプレッシングは、憎らしいほど相手を苦しめた。 DFラインが高く、常に数的優位で相手を囲い込む。そして、そのリーダーは岡崎慎司だった。だからこそ試合後に「自分がこういうプレッシングサッカーで輝くということを再確認できた」と胸を張った。そして、珍しく強い口調でこう続けた。 「なんのために頑張っているかと言えば、試合に出るためではなくて、ここで活躍するため。なんだったら今日、点を取ってヒーローになるためにやっている。次のビッグマッチで、自分が頑張ってきた意義が問われる。ワールドカップは4年に1回、3試合しかない。CLもそれと同じだと思う。次にベスト8で結果を出すというのは自分が成し遂げていないことだから。そこに賭けたい」 意気揚々と