クラウディオ・ラニエリ監督を解任したレスター・シティが、リバプールとハルシティ相手に2連勝してプレミアリーグの降格ゾーンから脱出した。 昨シーズン、奇跡ともいえるリーグ制覇を成し遂げたレスターの今季の不振と、ラニエリ監督の解任に関してはすでにさまざまなメディアで取り上げられている。『フランス・フットボール』誌でも2月28日号で、ティエリー・マルシャン記者とフィリップ・オクレール記者がレスターのここまでの軌跡を分析している。彼らが描き出しているのは、功を成し遂げたチームが負のスパイラルに陥ったときの悲劇であり、ここまで極端な例は珍しいにせよ歴史的に繰り返されてきた事例の繰り返しである。 リバプール戦では、横断幕とスタンディングオベーションでサポーターたちがラニエリへの最大限の敬意を表した。弱小クラブが奇跡を起こすことの凄さと脆さがどこにあるのか。十分に分析しきれているわけではないが、考える材