去年、観た人の口コミでロングランヒットになり、「レ・ミゼラブル」(2012年)以来、久しぶりに日本の映画ファンにミュージカルの楽しさを教えてくれた「ラ・ラ・ランド」。 主題歌の“Another Day of Sun”がヒットチャートの1位に躍り出るなど、ハリウッド映画が、それも大作ではない小品が、一種の社会現象になったのも実に珍しい出来事だった。 「ラ・ラ・ランド」の作詞・作曲コンビが19世紀とヒップホップを融合? その「ラ・ラ・ラ」の作詩・作曲コンビ、ベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが、19世紀アメリカのショービジネス界を描く物語に、現代的なロックとポップとヒップホップを投入するという力業を披露しているのが、話題のミュージカル映画「グレイテスト・ショーマン」だ。 現代のL.A.とジャズを組み合わせた「ラ・ラ・ラ」とは、時代と音楽の関係性に於いて正反対の手法である。 映画の主人公P.