今週のお題「人生に影響を与えた1冊」 自我がふわふわとしているためか、周囲の影響を受けやすい。 だから我が人生は、趣味である読書からの影響を抜きにしては語れない。 小中学生 小学生高学年のときに転校をした。二回目の転校だった。引越しという事象に特に動揺することはなかった・・・と大人の私は記憶している。 田舎の小学校から、そこそこ都会の小学校への転校だった。都会の小学生はませていた、のだろうか。子供時代特有のふんわりとした全体性は、そのクラスにはすでになく、大人になる道程で必ずぶち当たる壁、他人との比較の末に生まれるスクールカースト――その萌芽となるクラスがなんとなくグループに分かれている状態に置かれていた。 転校生だった私は、まず、その状態に驚いた。それぞれのグループごとに固まって過ごす休み時間――同級生同士なのに、見下し見下され、そこに優越感や劣等感を感じざる終えない状況。普通に生きて普