研究者たちが興味津々 彼女が考えたのは、風変わりで極めて個人的な実験だったが、これほど過激な試みは他の人にとっても興味深いに違いない。 そう気づいたフラミニは、アンダルシアにある2つの研究機関、グラナダ大学とアルメリア大学の研究者たちに、暗闇で長期隔離されている間のモニタリングを依頼した。もしかしたら、科学の発展に貢献できるかもしれない。いつの日か、人類が宇宙カプセルで火星に行く日が来るかもしれないのだ。 研究者たちはフラミニのアイデアに夢中になり、彼女の体験データを収集・分析することに同意した。彼らはフラミニのあらゆる身体的・心理的状態の側面を研究する計画を立てた。長期間のプレッシャーのなかで、認知能力がどのように変化するのか、暗闇での生活が概日リズムにどのような影響を与えるのか、精神的な落ち込みをどの程度感じるのか、といった具合だ。