今、世界の大手企業の間でスポーツビジネスへの関心が高まっている。特に、IT(情報技術)をはじめとする技術系企業がスポーツ分野に注ぐ視線は熱い。その背景には、スポーツビジネスの特異性があると、その動向に詳しい野村総合研究所の石井氏は分析する。 今年3月、米国ボストンで開催されたスポーツとITのカンファレンスに豪華な顔ぶれがそろった。 米4大プロスポーツに加え、成長著しい米国サッカー協会(USSF)、全米テニス協会(USTA)、全米大学体育協会(NCAA)といったスポーツ関連組織のエグゼクティブがスピーカーとして登壇。メディア業界からはスポーツ専門チャンネルのESPN、IT業界からは米国のIBM社、Google社、Facebook社、Twitter社に加え、ドイツSAP社、スポーツブランドからは米Nike社、ドイツのAdidas社など、そうそうたる世界企業が議論に加わった。主催は、米マサチュー