好きな作品なら徹底して細かく観てみたい。それは人間の自然な欲求。そんな徹底観察にふさわしい傑作が、今年もやってきた! 『精霊の守り人』の些細な一言に潜んだ謎とは? 2007年4月からスタートした神山健治監督の最新作『精霊の守り人』。非常にスキのない緻密なドラマづくりで、40年以上TVアニメを観てる筆者も息をのむような作品だ。ほとんど綻びや作り手の強引な作為を見せない重厚さを備えているのがその魅力だが、それだけに妙に細かいところがものすごく気になる。それが第1話で主人公バルサが来訪目的を語るセリフ中の「メンテナンス」という単語だ。 日本の田舎にも中国大陸のどこかにも見える風景。槍使いの用心棒がいる世界だから、少なくともカタカナの外来語が流布している世界観ではないことが、最初の数分で伝わってくる。なのに「メンテナンス」……? しかも、これは決して聞き逃していいような言葉ではない。かなり重要な
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