花粉症のアレルギーで悩む人が多くなった。スギ花粉症に罹っている人の割合(有病率)を都道府県別にグラフ化した。花粉が飛散する季節の日々の飛散量については図録4358参照。 データは、日本アレルギー協会が全国の耳鼻咽喉科医師の協力の下に行った花粉症に関する疫学調査による(宇田川勝司「数字が語る現代日本の「ウラ」「オモテ」 」学研新書)。一般の患者数を調べるのではなく、耳鼻咽喉科医とその家族そのものの花粉症罹患状態を調査した結果である。耳鼻咽喉科医なので花粉症の診断基準が統一しやすく、その他のアレルギーとの違いやスギ花粉症かその他の花粉症かが把握できるので、こうした調査方法を採用したのであろう。 2008年のスギ花粉症の全国の有病率は26.5%と4分の1をこえた点が目立っている。10年前の1998年には16.2%だったのでほぼ10%ポイントの増加である。 都道府県の中では山梨が44.5%と最も高