##article.authors## 杉山, 幸丸 元京都大学霊長類研究所 相見, 満 元京都大学霊長類研究所 黒田, 末寿 滋賀県⽴⼤学人間文化学部 佐倉, 統 東京大学大学院情報学環 DOI: https://doi.org/10.51094/jxiv.405 キーワード: 不正経理、 論文捏造、 文部行政、 選択と集中、 リーダーの資格 抄録 京都大学の附置研究所であった霊長類研究所は、2021年度末に大きな組織再編を受け、事実上の解体となった。この出来事は日本の当該研究教育領域にとって大きな損失であり、研究水準の低下を引き起こしかねない。本論文の目的は、日本の研究教育に大きな損失をもたらすこのような出来事の再発を防ぐための知見を得ることである。そのために、裁判記録を含む公的な資史料を精査し、霊長類研究所予算の経年変化を分析した。それにより以下の2点が明らかになった。第1に、ことの