県立高校入試で採点ミスが相次いだ問題を受け、県教育委員会は14日の県議会文教常任委員会で、平成29年度入学者選抜の合格発表後に全受験生に採点済みの答案用紙の写しを交付することを盛り込んだ「再発防止・改善策(案)」を示した。 原因究明や再発防止・改善策を協議してきた「県立高校入学者選抜調査改善委員会」が3日に県教委に提出した報告書では「現行の自己情報開示請求制度とは別に、合格発表日以降、簡易に答案の写しを速やかに交付できる仕組みを検討すべき」と提言していたが、さらに一歩踏み込んだ内容となった。県教委は「採点の透明性を高めるため」と説明している。 桐谷次郎教育長は14日の常任委員会で、「29年度の入学者選抜を誤りのない形で実施することで県民の皆さんの信頼を回復していきたい」と述べた。 県教委の案では、記号選択式問題にマークシート方式を導入▽記述式問題は2系統で採点・点検▽基本マニュアルの見直し