タグ

書籍と経済に関するR2Mのブックマーク (5)

  • トマ・ピケティ『資本とイデオロギー』 - 西東京日記 IN はてな

    書を「『21世紀の資』がベストセラーになったピケティが、現代の格差の問題とそれに対する処方箋を示した」という形で理解している人もいるかもしれません。 それは決して間違いではないのですが、書は、そのために人類社会で普遍的に見られる聖職者、貴族、平民の「三層社会」から説き始め、ヨーロッパだけではなく中国やインド、そしてイランやブラジルの歴史もとり上げるという壮大さで、参考文献とかも入れると1000ページを超えるボリュームになっています。 ここまでくるとなかなか通読することは難しいわけですが(自分も通勤時に持ち運べないので自宅のみで読んで3ヶ月近くかかった)、それでも読み通す価値のある1冊です。 書で打ち出された有名な概念に「バラモン左翼」という、左派政党を支持し、そこに影響を与えている高学歴者を指し示すものがあるのですが、なぜそれが「バラモン」なのか? そして、書のタイトルに「イデ

    トマ・ピケティ『資本とイデオロギー』 - 西東京日記 IN はてな
  • 平野克己『人口革命 アフリカ化する人類』 - 西東京日記 IN はてな

    去年の夏に出たときに読もうと思いつつも読み逃していたのですが、これは読み逃したままにしないでおいて正解でした。 著者が2013年に出した『経済大陸アフリカ』(中公新書)は、アフリカの現実から既存の開発理論に再考を迫るめっぽう面白いでしたが、今作も人口について基的な理論を抑えつつ、それに当てはまらないアフリカの動きを分析していくことで、未来の世界が垣間見えるような面白いです。 目次は以下の通り。 第1章 人口革命と人口転換 第2章 グローバル人口転換 第3章 アフリカの人口動向 第4章 人口と糧 第5章 人口と経済 18世紀後半からイギリスで1%を上回る人口増加が持続的につづいたことが人口革命の始まりと言われています。その結果、イギリスの人口は1801年の約1600万人から1920年には約4682万人まで3倍近くになりました。 これがアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド

    平野克己『人口革命 アフリカ化する人類』 - 西東京日記 IN はてな
  • 『経済政策で人は死ぬか?』4章までレビュー:IMFの罪とアイスランドの逆転劇

    デヴィッド・スタックラー&サンジェイ・バス『経済政策で人は死ぬか?: 公衆衛生学から見た不況対策』のレビュー。あまりにも読み応えのあるだったので久しぶりに連ツイ。 2018/05/07 追記:原著は2013年に発行されたのため、現在ではIMFも各国の状況もまた変わっている可能性があります。

    『経済政策で人は死ぬか?』4章までレビュー:IMFの罪とアイスランドの逆転劇
  • ダイアン・コイル(高橋璃子訳)『GDP 〈小さくて大きな数字〉の歴史』 - 備忘録

    GDP――〈小さくて大きな数字〉の歴史 作者: ダイアン・コイル,高橋璃子出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2015/08/26メディア: 単行この商品を含むブログ (4件) を見る GDP(国内総生産)とは、一国経済全体で一年間に産み出された付加価値の総額を示す指標であり、企業でいえば、一般会計基準に基づき作成される財務諸表のように、国連が定める「国民経済計算体系(System of National Account)」に準拠した国内基準に基づき作成する「国民経済計算」の中で計算されている。総じれば、市場経済における取引額から中間投入分を控除したものであるが、帰属家賃など、市場取引を伴わないサービスの生産分も含まれる。帰属家賃では、持家を賃貸借に投じたものとして自家消費した分をサービスの生産とみなし帰属計算するが、一方で、家事労働のように帰属計算しないサービスもある。このため、

    ダイアン・コイル(高橋璃子訳)『GDP 〈小さくて大きな数字〉の歴史』 - 備忘録
  • アーウィン『マネーの支配者』:ECBトリシェと、その人形遣いブンデスバンクの悪行が見所です。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    マネーの支配者: 経済危機に立ち向かう中央銀行総裁たちの闘い 作者: ニール・アーウィン,関美和出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2014/03/20メディア: 単行この商品を含むブログ (3件) を見る こんなが出ました。で、このは頼まれて帯の推薦文を書いたんだけれど……こんな具合になってきました。 なんで表紙のどの名前よりもぼくの名前がでかいんだよ!! ワタクシ、そこまで営業貢献力ないと思うんですが……この推薦文に込めた当てこすりを、二割くらいの人は理解してくれると思う。 が、このは非常におもしろいではあるので、是非お読みくださいな。中央銀行制度のさらっとしたおさらいに続いて、題はこないだの金融危機の背後で中央銀行の親玉たち(除く某国)がいかに苦労したかという話。 中でも見所は、あれほど緊縮にこだわり続け、バカで頑固で頭が悪く見えて「白川かトリシェか」とまで言われたEC

    アーウィン『マネーの支配者』:ECBトリシェと、その人形遣いブンデスバンクの悪行が見所です。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 1