髪の毛のことで悩む子どもたちに、自分の髪を役立ててもらう「ヘアドネーション」(髪の寄付)に、札幌創成高校(札幌市北区)の女子生徒たちが取り組んでいる。長い髪を切った生徒もこれから伸ばそうとする生徒も「誰かの役に立ちたい」との思いは一つだ。 【写真】髪を切る前の李奎悧さん(札幌創成高校提供) 「ヘアドネーション」は、自分の髪の毛を寄付して、小児がんなどの病気やけが、抗がん剤治療などで髪を失った子どもたちに贈るウィッグ(かつら)に使ってもらう活動。取り組んでいる大阪のNPO法人「JHDAC(ジャーダック)」によると、ウィッグにするには白髪や癖毛でも構わないが、31センチ以上の長さが必要だ。 札幌創成高での取り組みは、2年生の鈴木花音(かお)さん(17)が1年生の時、担任だった美馬達哉教諭(29)に自身の経験を話したことがきっかけだ。 鈴木さんは小4から伸ばした髪が腰に届くくらいまであった